• セファロスポリン(Cephalosporin)は、β-ラクタム系抗生物質の一つの種類で、セファマイシン類やオキサセフェム類とともにセフェム系抗生物質と総称される。ベータラクタム環(四員環ラクタム)にヘテロ六員環がつながった形をしている。抗菌力・抗菌スペクトルの改善が重ねられてきたため、現在では多種...
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  • これら4種のβ-ラクタマーゼのうち、クラスB β-ラクタマーゼは活性中心に亜鉛を持つが、他はリン残基を持つ。ペニシリナーゼはペニシリン系抗生物質と第二世代セファロスポリンを分解するのに対して、セファロスポリナーゼは主にセファロスポリンを分解する。オキサシリナーゼはオキサシリンをも分解するペニシリナーゼであり、メタロ-β-ラクタマー...
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  • リン(ペニシリンG、PCG)が単離されて実用化され、第二次世界大戦中に多くの負傷兵や戦傷者を感染症から救った。以降、種々の誘導体(ペニシリン系抗生物質)が開発され、医療現場に提供されてきた。 1980年代以降、日本国内においては主力抗菌剤の座をセファロスポリン...
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  • セフジニル(Cefdinir、商品名セフゾン)とは、第三世代セファロスポリンに属する抗生物質である。日本では第三世代セフェムと呼ばれることも多い(いずれもセファロスポリン参照)。この薬剤は半合成で作られ、広い抗菌スペクトルを持っている。米国では1997年2月にFDAの承認を受けた。日本では藤沢薬品...
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  • リンであり、広帯域ペニシリンのメチシリンではグラム陽性菌・陰性菌の両グループに対して強い抗菌活性を持つに至った。 ペニシリン系抗生物質に遅れて、第2のβ-ラクタム系抗生物質であるセファロスポリンCが発見された。 1960年代よりセファロスポリンおよびセファ...
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  • セファレキシ(Cefalexin)は、多数の細菌感染症に用いられる抗生物質である。グラム陽性菌と一部のグラム陰性菌の細胞壁の成長を攪乱(かくらん)することにより殺菌する。セファレキシは第一世代のセファロスポリンのβ-ラクタム系抗生物質である。 同じ第一世代のセファロスポリン、静脈内投与のセファ...
    8 KB (544 words) - 22:27, 15 July 2024
  • 1968年 - リンコマイシン系抗生物質、クリンダマイシン(clindamycin:CLDM)が開発された。 1970年 - セファロスポリン系抗生物質、セファレキシ(cephalexin:CEX)が開発された。 1971年 セファロスポリン系抗生物質、セファリン(cefazolin:CEZ)が開発された。...
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  • 抗生物質 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    ロスポリンの産生が促進される。他にもメチオニン、酸素、窒素などが分節胞子形成やセファロスポリンC産生量に影響する。もっとも、セファロスポリンCのほとんどは化学的な手法か酵素化学的な手法により分解されて7-アミノセファロスポラン酸に変換され、他の半合成抗生物質の合成のために使用される。...
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  • セフトリアキソン(Ceftriaxone)はセフェム系の抗生物質。先発商品名はロセフィンで、日本では中外製薬が製造販売していた。第三世代セファロスポリンの一つであり、細菌の細胞壁合成を阻害して抗菌作用を発揮する。 多数の細菌感染症に処方される抗生物質である。処方される細菌感染症は中耳炎、心内膜炎、髄...
    7 KB (647 words) - 07:10, 26 June 2024
  • 淋病 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
    治療には抗生物質が使われる。咽頭への感染が増えているため、咽喉にも有効な治療では推奨されるのはセフトリアキソンを1グラムの注射剤のみである。ペニシリン系、テトラサイクリン系、ニューキロノン系、第三世代のセファロスポリン系では薬への耐性化が進んでいる。性行為の相手を特定に限ったり、コンドームを使用することで大きく予防できる。...
    14 KB (1,816 words) - 07:05, 27 November 2023
  • たX線構造解析によって分子構造が明らかにされた。なお、セファロスポリンC自体はそれほど強い抗菌活性を示さない。しかしながら、このセファロスポリンCのアミドを加水分解すると得られる7-アミノセファロスポラン酸を出発物質として化学修飾されたものがセフェム系抗菌薬として初めて市販された医薬品となった。なお...
    3 KB (472 words) - 00:17, 18 October 2020