紡錘体チェックポイント(ぼうすいたいチェックポイント、英: spindle checkpoint)は、有糸分裂または減数分裂において、複製された各染色体が紡錘体に正しく接着する(後期)まで染色体の分離を防ぐ、細胞周期チェックポイントである。スピンドルチェックポイント、紡錘体(スピンドル)形成チェックポイント(英:...
71 KB (10,309 words) - 21:30, 10 November 2023
紡錘体の形成を活発に監視し、早すぎる後期への進行を防いでいる(紡錘体チェックポイント)。微小管の重合と脱重合は、染色体の集合を動的に駆動する。微小管の脱重合はキネトコアで張力を生み出す。姉妹キネトコアがそれぞれ反対側の極から発した微小管に接着することで姉妹染色分体間に張力が発生し、染色体...
32 KB (4,499 words) - 20:52, 15 September 2023
細胞周期 (section 細胞周期チェックポイント)
ポイントがあり、これを細胞周期チェックポイント機構という。 細胞周期チェックポイントは、DNA未複製チェックポイント、紡錘体集合チェックポイント、染色体分離チェックポイント、DNA損傷チェックポイントからなる。 DNA未複製チェックポイン ト DNA未複製チェックポイント...
20 KB (2,805 words) - 11:34, 16 October 2024
細胞分裂 (category Webarchiveテンプレートのウェイバックリンク)
紡錘体に向かって細胞の対極に分裂する準備が整う。中期にある紡錘体チェックポイントは、各染色体が紡錘体に正しく結合するまで後期への移行を阻止する。 後期(英: anaphase)は、分裂板で染色体が整列した後に起こり、細胞周期の非常に短い段階である。動原体は、紡錘体...
42 KB (5,374 words) - 19:48, 26 July 2024
有糸分裂 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
凝縮を完了した染色体が細胞の赤道面に配列する。このときそれぞれの染色体において一対の姉妹染色分体が識別可能となる。染色体の各1セットが各々正しく紡錘体に結合しているかがチェックされる(紡錘体チェックポイント)。結合に支障がある場合は細胞周期が停止する。この時期は正しい染色体...
5 KB (604 words) - 20:52, 14 January 2024
体が対称になるよう、正しくかつ同時に、紡錘糸を介して細胞の両極に結合しているかどうかがチェックされる(分裂時の染色体の挙動については、染色体の項も参照)。 分裂後期の染色分体の移動に際しては、ユビキチンリガーゼであるAPC/CがCdc20と結合して活性化することが必要となる。紡錘体...
11 KB (1,822 words) - 09:01, 6 August 2023
Mad2 (section 紡錘体チェックポイントにおけるMad2の活性化)
laevisのオルソログがクローニングされ、卵抽出液を用いてチェックポイントの特徴付けを行うことが可能となった。 中期から後期への進行は、姉妹染色分体の分離によって特徴づけられる。姉妹染色分体の分離と後期への移行を防ぐ細胞周期監視機構は紡錘体チェックポイント(SAC)と呼ばれる。紡錘体チェックポイントは染色体...
10 KB (1,392 words) - 20:22, 24 November 2023
体の分離が始まる。すべての染色体が中期プレート上へ整列することは後期への移行に必須である。ゲノム情報を均等に分配するこの過程が正常に行われるように、進行を監視する機構の一つ(紡錘体形成チェックポイント)が働いており、均等に分配できるまで後期の移行が起こらない。 後期には、姉妹染色分体...
6 KB (844 words) - 20:42, 14 January 2024
トコア間の張力を監視し、これらのいずれかがみられない場合にはスピンドルチェックポイントを活性化して細胞周期を停止させる。 キネトコアの機能には、紡錘体微小管への染色体の固定、固定の検証、スピンドルチェックポイントの活性化、染色体の移動の推進力の産生などがある。微小管はα-チューブリンとβ-チューブ...
67 KB (9,642 words) - 20:25, 25 August 2023
G1期からS期への移行 (redirect from G1/S期チェックポイント)
を監視して異常時には進行を停止させる多数のチェックポイントが利用される。これらのチェックポイントには、4つのDNA損傷チェックポイント、G2期終盤の未複製DNAに対するチェックポイント、有糸分裂時の紡錘体チェックポイント、染色体分離(英語版)チェックポイントなどがある。...
14 KB (1,994 words) - 20:14, 15 September 2023
CHEK1 (category プロテインキナーゼ)
たニワトリリンパ腫細胞はゲノム不安定性が増大し、有糸分裂期の紡錘体チェックポイントでの停止が行われなくなる。 DNA損傷はChk1の活性化を誘導し、DNA損傷応答と細胞周期チェックポイントの開始を促進する。DNA損傷応答はチェックポイントの活性化、DNA修復、アポトーシスを導くシグナル伝達経路のネ...
26 KB (3,522 words) - 20:13, 27 September 2024