• せん妄(譫妄、せんもう、英: delirium)とは意識混濁に加えて奇妙で脅迫的な思考や幻覚・錯覚が見られるような状態。健康な人でも睡眠中に強引に覚醒されると同症状が発生する場合がある。特に集中治療室(ICU)や冠疾患集中治療室(CCU)で管理されている患者によく発生するとされる。医学用語としての...
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  • 振戦せん妄(振戦譫妄、しんせんせんもう)は、通常はアルコールからの離脱によって引き起こされるせん妄の急性発作である。英語圏では一般的にdelirium tremens(ラテン語で「震える錯乱」の意)と呼ばれ、その略からDT、あるいは症状からthe horrors、the...
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  • せん妄予防の適応はないが、日本総合病院精神医学会が2015年改訂予定の「せん妄の治療指針」で効果に言及する予定である。入院中の患者がせん妄の予防は、QOLの増加や入院期間の短縮、死亡率の減少、夜間のせん妄の減少による、スタッフの負担減などが期待できる。精神医学会の診断基準DSM-IVに従ってせん妄...
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  • 症状は精神的依存と身体的依存から成り立っており、飲酒が自分の意志でコントロールできなくなる症状を精神的依存、振戦せん妄などの退薬症状(アルコール離脱症候群、リバウンドともいう)を身体的依存と言う。患者は、アルコールによって自らの身体を壊してしまうのを始め、家族に迷...
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  • 認知障害(にんちしょうがい、英語: Cognitive disorders)とは、精神疾患の一種。 主に学習、記憶、理解、問題解決に障害をきたしている状態であり、健忘、認知症、せん妄などの疾患が含まれる。不安障害、気分障害、精神病においても認知や記憶の不全をもたらすが、DSM-IV-TRではこれらでは認知機能問題が主な症状では...
    4 KB (444 words) - 18:29, 27 April 2022
  • 器質性健忘症候群、アルコール他の精神作用物質によらないもの (F05) せん妄、アルコール他の精神作用物質によらないもの (F05.0) 認知症に重ならない (F05.1) 認知症に重ならなる (F05.8) 他のせん妄 (F05.9) せん妄、特定不能の (F06) 脳損傷、脳機能不全および身体疾患による他の精神障害...
    31 KB (3,705 words) - 08:05, 27 November 2023
  • 半眠性幻覚と覚醒時幻覚は正常な現象であると考えられている。半眠性幻覚は入眠時に覚醒時幻覚は覚醒時に発生する。幻覚は、薬物使用(特にせん妄)、睡眠不足、精神病、神経障害、振戦せん妄などと関連している。 幻覚(hallucination)という言葉自体は、17世紀の医師トーマス・ブラウンが1646年に、心の...
    27 KB (3,529 words) - 13:36, 12 July 2024
  • デリリアント(英:deliriants)とは、せん妄 (delirium) を誘発させる物質を指す。日本語で譫妄誘発薬と訳されることがある。抗コリン作用を有する特殊な薬剤により精神錯乱状態を引き起こす。化学兵器としても使用されており、化学戦エージェントBZガス(3-キヌクリジニルベンジラート)は、非常に強力な軍用無力化ガスである。...
    706 bytes (77 words) - 03:18, 25 October 2023
  • まり、これらの薬物に対しては、離脱時に身体症状を示す身体的依存が形成されている。とりわけアルコールと、ベンゾジアゼピン系薬、バルビツール酸系は振戦せん妄(DT)を引き起こし致命的となる可能性があり、また長期にわって離脱症状に苦しむ遷延性離脱症候群となる可能性がある。この他に身体的依存を示す薬物には...
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  • consciousness)とは、物事を正しく理解することや、周囲の刺激に対する適切な反応が損なわれている状態である。意識の狭窄は催眠、昏睡、半昏睡、昏迷、失神であり、意識変容はせん妄やもうろう等を指す。 意識障害は、意識混濁と意識変容に分けられ、前者は重さの順に、昏睡・嗜眠・傾眠・昏蒙・明識困難状態の事である。この症状の判断を...
    16 KB (2,465 words) - 02:40, 8 May 2024
  • る。通常の精神疾患の特徴とかけ離れた発症年齢や、重症の症状はその存在の可能性がある。 DSM-IVは、一般身体疾患による認知障害(認知症含む)や、せん妄、健忘、精神病性障害、気分障害、不安障害、性機能障害、睡眠障害について言及している。 他には、認知症に伴う抑うつ、ハンチントン病の舞踏運動に先行し...
    8 KB (1,074 words) - 21:40, 3 September 2023