• 焼戻しは加工品の靱性を向上させる処理だが、焼戻し温度によっては逆に脆化する場合がある。これを焼戻し脆性と呼び、低温焼戻し脆性と高温焼戻し脆性がある。。焼戻し特有の欠陥で、焼戻し処理時には焼戻し脆性が発生する温度域には注意を要する。 250 - 350℃からの焼戻しで発生する脆化を低温焼戻し...
    28 KB (4,147 words) - 21:57, 27 November 2023
  • 焼入れ (section 焼戻し)
    のため、粘り強さを得るために、焼入れ後には焼戻しを行うのが一般的である。焼入れと焼戻しの一連の熱処理をまとめて焼入焼戻しと呼び、特に、約400℃以上の高温焼戻しでトルースタイトかソルバイト組織を得る焼入焼戻しは調質と呼ばれる。 焼戻しの種類にもよるが、焼戻しによりシャルピー衝撃値などの靱性や伸び・絞...
    74 KB (10,997 words) - 03:55, 4 February 2024
  • 焼戻し 焼入れされた材料を適切な温度へ再度加熱し、組織を安定化、機械的性質を改善する処理。マルテンサイト化させる焼入れの後には、ほとんど必ず行われる。鉄鋼材料の焼戻しの場合、加熱温度は最大でもオーステナイト変態点以下とするのが原則で、実際には 100–250 °C の低温焼戻しや 450–680...
    8 KB (1,103 words) - 23:25, 27 November 2023
  • 削性・被研削性が悪くなる。また、熱処理を施すことにより、大きく性質を変える事が出来る。炭素鋼の代表的な熱処理としては、焼なまし、焼ならし、焼入れ、焼戻しがある。 炭素鋼のうち、炭素含有量(質量パーセント濃度)が0.25%以下を低炭素鋼、0.25 - 0.6%を中炭素鋼、0.6%以上を高炭素鋼と呼ぶ。特に0...
    6 KB (831 words) - 21:00, 27 November 2023
  • 焼戻し処理(熱処理)して使用される。炭素鋼と比べ、引っ張り強度・靱性・焼入れ性に優れ、焼戻し時における軟化抵抗性が向上している。欠点として焼戻し脆性と呼ばれる、焼戻しの際に脆化する傾向が強い。これを避けるために、焼戻し時は徐冷ではなく急冷が推奨される。ただし後述の通り、焼き戻し...
    7 KB (877 words) - 20:54, 2 January 2024
  • テンパリング(英:tempering)とは 焼戻しのこと。 1から転じて、チョコレートを溶かして固める作業における温度調整のカタカナ語。こちらは「調温」とも呼ぶ。本項ではこちらについて記述する。 チョコレートの原料であるカカオバターは、高温からそのまま冷やしても、カカオの脂肪が緩く不安定な結晶構造...
    4 KB (538 words) - 02:52, 12 August 2024
  • 焼戻しを行う。焼入れのみで焼戻ししていない状態では、硬いが脆い状態にある。焼戻しの加減によって、マルテンサイト系の機械的性質は幅広く変動する。マルテンサイト系に適用する焼戻しには「低温焼戻し」と「高温焼戻し」があり、耐摩耗性を重視する場合に低温焼戻しを行い、靭性を重視する場合に高温焼戻し...
    60 KB (8,297 words) - 06:25, 31 October 2023
  • ため、折損・破壊の観点から相応の強度と重量を要する薪割りや伐採など重作業への使用には耐えない。 マチェーテの刀身は通常の刃物より粘り強くなるように焼戻しの熱処理が強めに施されており、小型のナイフなどに比べて刀身が柔らかく、折れにくいように作られている。 軍用の官給品として納入実績のあるONTARI...
    6 KB (754 words) - 14:52, 22 June 2023
  • ナイト系の3つがある。マルテンサイト系では、焼入れでマルテンサイト組織となり、強く硬い組織となっている。通常は焼入れ後に焼戻しも行い、マルテンサイト系の最終的な機械的性質は焼戻し温度によって変わる。高炭素鋼種 AISI 440C の例では、2000 MPa 近い引張強さを得ることもできる。析出硬化...
    229 KB (31,782 words) - 15:14, 15 August 2024
  • 焼入れよりも約50℃高くなるまで加熱する。 焼入れ後そのままでは靱性が低下するため、焼戻しを行う。一般に約150 - 200℃の低温焼戻しが行われる。この"高周波焼入れ→焼戻し"という一連の作業を高周波焼入れ焼戻し(英語:induction hardening and tempering)と、ひとくくりに言うこともある。...
    10 KB (1,488 words) - 04:35, 5 December 2023
  • 目的として炭素を添加する処理のことである。主に耐摩耗性を向上させるために行われる。 浸炭は素材を硬化させるための準備であり、硬化そのものは焼入れ・焼戻しにより行う。浸炭された金属は表層の炭素量のみが多い状態となる。焼入れに伴う硬化の程度は炭素量に強く依存するため、この状態で焼入れを行うと、内部は柔...
    5 KB (751 words) - 04:06, 15 March 2021