ピクリン酸(ピクリンさん、英語: Picric acid)とは、芳香族のフェノール誘導体のニトロ化合物である。いくつかの異性体を持つトリニトロフェノールのうち 2,4,6-トリニトロフェノールのことを指す。水溶液は強い酸性を示す。不安定で爆発性の可燃物であることから、かつては火薬としても用いられた。...
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ピクリンが合成された。ステンハウスは、次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)とピクリン酸を反応させて、この化合物を合成し、ピクリン酸にちなんでこの名を与えた。ただし、ピクリン酸との間に構造的な関連性は無い。 1918年に穀物を貯蔵する際に用いる燻蒸剤として、クロルピクリンが有用であると判明。...
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リン酸(リンさん、燐酸、英: phosphoric acid)は、リンのオキソ酸の一種で、化学式 H3PO4 の無機酸である。オルトリン酸(おるとりんさん、英: orthophosphoric acid)とも呼ばれる。 広義では、オルトリン酸・二リン酸(ピロリン酸)H4P2O7・メタリン酸...
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硝安爆薬、塩素酸カリ爆薬、カーリツトその他硝酸塩、塩素酸塩又は過塩素酸塩を主とする爆薬 ニトログリセリン、ニトログリコール及び爆発の用途に供せられるその他の硝酸エステル ダイナマイトその他の硝酸エステルを主とする爆薬 爆発の用途に供せられるトリニトロベンゼン、トリニトロトルエン、ピクリン酸...
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フェノール (category Webarchiveテンプレートのウェイバックリンク)
2C20H14O4 + O2}}} フェノール水溶液に臭素水溶液を加えると白色の2,4,6-トリブロモフェノールが生成する。 ニトロ化することによりピクリン酸を生成する。フェノールは濃硝酸によって酸化されるので先に濃硫酸でスルホン化を行ってからニトロ化する。 1834年、ドイツのフリードリープ・フェル...
14 KB (1,558 words) - 13:22, 20 July 2024
日本ではJIS K 4813によって等級が定められている。 ニトログリセリン ニトロベンゼン ニトロセルロース 2,4,6-トリニトロフェノール (ピクリン酸) 2,4,6-トリニトロトルエン (TNT) トリメチレントリニトロアミン (RDX、ヘキソーゲン) シクロテトラメチレンテトラニトラミン...
9 KB (1,174 words) - 14:38, 2 October 2024
小さい分、炸薬にTNT火薬より威力が大きいピクリン酸火薬が使用された。ピクリン酸は石炭を乾留して得たフェノールを硝酸化することで大量調達が容易であることが採用理由であった。ピクリン酸は日露戦争中の下瀬火薬と同一で、日本陸軍での呼称は黄色薬である。ピクリン酸は、意外なことに傷薬としての効能ももっていた。...
9 KB (1,585 words) - 11:36, 1 September 2019
ピクリン酸アンモニウム(英語:Ammonium Picrate、別名:D爆薬、Explosive D、Dunnite)とはピクリン酸とアンモニアによって形成される塩であり、爆薬として用いられる。 1906年、メジャー・ダン(Major Dunn)によって爆薬として開発された。軍事史上最初の使用はラ・...
4 KB (421 words) - 22:17, 14 November 2020
下瀬火薬 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
、日露戦争における大戦果の一因とされた。 成分は純粋ピクリン酸であるが、砲弾への充填方法に特徴があった。具体的には、金属と反応するピクリン酸を、腔発が発生しないように、かつ大量に、砲弾に充填する技術を確立していた。一方、帝国陸軍が用いたピクリン酸炸薬である黄色火薬では腔発が多発したという。...
15 KB (2,437 words) - 15:53, 1 April 2024
白金触媒存在下に接触水素化を行うとアニリン誘導体が得られる。パラジウムやニッケル触媒なども用いられる。水素源は水素ガスのほか、ギ酸アンモニウムを用いてもよい。ほか、塩酸酸性中で鉄や亜鉛、スズなどの金属粉末やスズ(II) 塩を使ったり、亜ジチオン酸ナトリウムを還元剤とする方法も知られる。...
5 KB (697 words) - 05:06, 23 October 2024
ン酸としては高く、酢酸よりも炭素鎖の長いプロパン酸、酪酸(ブタン酸)、吉草酸(ペンタン酸)、カプロン酸(ヘキサン酸)、エナント酸(ヘプタン酸)の融点よりも高い。常圧において炭化水素鎖2つの酢酸とほぼ同じ融点を持つのは、炭化水素鎖8つのカプリル酸(オクタン酸...
73 KB (9,465 words) - 11:52, 6 February 2024