がんばこ
Four squareのコートのレイアウト | |
プレイ人数 | 4名 |
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準備時間 | < 5分 |
必要技能 | 器用さ 戦略 ソーシャルスキル |
がんばことは、主に子供の間で行われるボールを使ったゲームの一つである。 同様のゲームが全国各地で見られるが、それぞれ呼称がちがう場合が多い。「大学おとし」「天下(てんか)おとし」「天下(てんげ)」「げんばく」「天上(てんじょう)」「ドッジピンポン」「おおつぶ」「元大中小」「天大中小[1]」など[2]。神戸近辺では「インサ」と呼ばれている。また、「士農工商」とよばれることもある。英語で「four square」と呼ばれている。
参加者
[編集]一般的には4人で行われることが多い。4人以上の参加者がいる場合には残りの参加者は枠の外で待つ。人数が少ない場合には3人、2人で行われることもある。
コート
[編集]学校の校庭、公園、道路等の平坦な場所で行われる。参加者が四人の場合には、靴もしくはチョーク等で線を引き、田の字形に4つの正方形の区画(陣)を規定する。陣の大きさは一辺数メートル程度が一般的である。それぞれの陣は反時計回りに“天”→“大”→“中”→“小”または“下”と規定される。 一部地域では“大”→“高”→“中”→“小”または“元”→“大”→“中”→“小”と規定されることもある。 また、その区画はコートの中心に円を描き、そこへ明記される。
道具
[編集]主にドッジボールが用いられる。稀にバレーボール、バスケットボール、サッカーボール等が用いられるが、適さない。ボールを素手で叩く競技のため、硬いボールや重いボールを使用すると、激戦の後には手が腫れあがる。また、地面からのバウンドを利用するゲームであるため、適度なバウンドをするボールが好ましく、ラグビーボール等不規則なバウンドをする物は適さない。
ルール
[編集]素手で握りこぶしを作り、その下面でボールを叩いて相手の陣に入れて遊ぶゲームである。“天”の位置にいる参加者からスタートする。ボールは必ず自陣に一度バウンドし、かつその後相手の陣でバウンドするように打つ。自陣に来たボールはバウンドする前もしくは自陣で最初にバウンドした後、二度目(相手が相手の陣でバウンドさせたのを含めると三度目)のバウンドをする前に打つ。
このルールでボールを返していき、ルールどおり返せなくなった者が負けとなる。負けた者は一つ下のランク(“天”→“大”→“中”→“小”の順)に移動し、残りの者が繰り上がる。小の者が負けた場合、枠の外で待っている参加者と交代する。
地域によっては足を用いて相手の陣にボールを入れるルールも存在する。ボールを返すルールは上記を踏襲するが、コート中心に書かれた“天”→“大”→“中”→“小”または“大”→“高”→“中”→“小”と書かれた円内にボールが入ってしまうと“ドボン”になり、そこへボールを蹴りいれた者はどこのポジションにいようとも“小”まで戻らなくてはならず、他のメンバーは順次繰り上げとなる。
特徴
[編集]数度のラリーで決着がつくことが多く、参加者が多数でも効率よく回転していくため、小学校の休み時間等の中途半端な時間に行うのに適する。
一方で“天”からの最初の攻撃で決まることは少なく、適度なゲームバランスを有するといえる。個人競技であるため、野球やサッカーのような役割による不公平が無く、個人のミスが他の人間に影響しないため、人間関係に亀裂を生じることは少ない。
テクニック
[編集]低い軌道で強いボールを打つと相手はコントロールしにくくなる。また、バウンドを極限まで弱くすると、相手は低い位置で、かつ他の陣へ入れるため強く打たざるを得ず、有効である。
- オクトパス
- 両手および体をタコのようにくねくねと動かしながら打つ技。
- ビッグバン
- 力強く叩き相手のミスを誘ったり相手陣地の後方までボールを飛ばすこと。
脚注
[編集]- ^ “天大中小(てんだいちゅうしょう)”. 公益財団法人 日本スポーツ協会. 2020年11月4日閲覧。
- ^ “田の字のラインを引いて、ボールをバウンドさせ合うあの遊び 何と呼んでいた?”. Jタウンネット 東京都. (2018年8月7日) 2020年11月4日閲覧。