アザトカワイイ

アザトカワイイ
日向坂46楽曲
収録アルバムひなたざか
リリース2020年9月23日
規格
録音2020年
ジャンルJ-POP
時間3分56秒
レーベルSony Records
作詞者秋元康
作曲者
プロデュース秋元康
チャート順位
ひなたざか 収録曲
アザトカワイイ
(1)

(2)
ミュージックビデオ
アザトカワイイ
「ひなリハ」〜アザトカワイイ〜

アザトカワイイ」は、日本の女性アイドルグループ日向坂46の楽曲[3]。2020年9月23日に発売された初アルバム『ひなたざか』に、アルバムを代表する曲すなわちリード曲として収録された[3][4]。作詞は秋元康。作曲は浦島健太・NIYA・TETTAの共作で、TETTAが編曲した。楽曲のセンターポジションは佐々木美玲が務めた[5]。2020年12月31日に放送された『第71回NHK紅白歌合戦』の歌唱曲となり、この曲で2年連続2回目の紅白出場を果たした[6]

背景とリリース

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一期生の佐々木美玲は、けやき坂46名義でリリースされた前作のアルバム『走り出す瞬間』に続き2作連続でリード曲のセンターポジションを務めることとなった[5]。なお、佐々木美玲が日向坂46としてのセンターポジションを務めるのは初めてで、グループでの発売楽曲としては小坂菜緒に続いて、グループ史上2人目のセンターポジション経験者となった。

2020年5月に活動再開した一期生の影山優佳[7]と2020年2月にグループに加入した新三期生の髙橋未来虹森本茉莉山口陽世[8]を加えた当時の22人体制初の作品となった[9]

批評

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「アザトカワイイ」のミュージック・ビデオが、アルバム『ひなたざか』の発売に先行して、2020年8月20日に日向坂46のオフィシャルYouTubeチャンネルで無料公開されると[3]、「ますますパワーアップする日向坂46の勢いを印象付ける作品」と報道された[10]。収録アルバム発売後の10月4日にはミュージック・ビデオの視聴回数が700万回を超え、アルバム『ひなたざか』における「特筆すべき(中略)グループの現在の勢いを象徴するような楽曲」と報道され[4]、楽曲の総合チャートであるBillboard Japan Hot 100の10月5日付週間チャートで「アザトカワイイ」が21位になった[2]

作家・芸能評論家の宝泉薫は「アザトカワイイ」について、アルバムの収録曲ながらCMに使われ、ヒットしていると指摘し[11]、「あざとかわいい」はまさに今年(2020年)の注目ワードであり、それができる女子がもてはやされる時代が到来したのだ、と語っている[11]

チャート成績

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発売初日の配信デイリー(単曲)ランキングにおいて、レコチョクmoraの双方で1位を獲得[12]

2020年10月5日付のBillboard Japan Hot 100に週間21位で初登場した(3,217ポイント)[2]。2週目は36位(2,414ポイント)となった[13]。3週目は63位[14]、4〜5週目は89位にランクインしている[15][16]

ミュージック・ビデオ

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六本木ミュージアムの日向坂46展「WE R!」で展示された『アザトカワイイ』のミュージックビデオでの衣装(2024年5月13日撮影)

「アザトカワイイ」のミュージック・ビデオは、監督に白石剛浩(CONNECTION)が初めて起用され[3][17][18]、振り付けはTAKAHIROが担当し[9][18]AOI Pro.により制作された[3]。アルバム『ひなたざか』の発売に先行して2020年8月20日に日向坂46のオフィシャルYouTubeチャンネルで公開された[3][18]

作品は晴天の砂漠をイメージさせる映像となっている[9][18]。制服の袖をつかんだり、ハートの半分を表現する「片想いハート」をペアでつなぎ合わせて表現する「両想いハート」などが振り付けの注目点とされ、あざとい仕草がかわいく見える素朴な少女に恋してしまう、少年の気持ちを歌詞で表現している[10][9][18]。振り付けの基調は日向坂46にとって今までになく激しく速い動きによるもので[9][10]、衣装はグループカラーである空色(青)と白の対比的な配色による、日向坂46初の左右非対称のデザインを採用している[9]

収録アルバム発売後の10月4日にはミュージック・ビデオの視聴回数が700万回を超え、「グループの現在の勢いを象徴するような楽曲」とし、視聴回数が700万回を超えたと報道された[4]。その後2022年2月13日時点で視聴回数が1,900万回を超えている[3]

リハーサルダンス動画

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「アザトカワイイ」のリハーサルダンス動画「ひなリハ」が2020年9月8日に日向坂46のオフィシャルYouTubeチャンネルで公開され、公開後2日で視聴回数が100万回を超えたと報道された[4][19][20]。2020年10月20日にNHK総合テレビの生放送の人気音楽番組[21]うたコン』に出演して「アザトカワイイ」と「ひらがなけやき」のパフォーマンスを披露した際、「アザトカワイイ」のリハーサルダンス動画の視聴回数が300万回を超えていると紹介された[22]

メディアでの使用

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アザトカワイイ
ローソン『欅坂46・日向坂46キャンペーン』CMソング[23]
SPIC Corporation『Lypo-C』WebCMソング[24]

選抜メンバー

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脚注

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出典

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  1. ^ “Billboard JAPAN Download Songs(10/5付)、YOASOBI「夜に駆ける」が首位返り咲き DISH//「猫」がトップ10入り”. Musicman (エフ・ビー・コミュニケーションズ). (2020年9月30日). https://www.musicman.co.jp/chart/345696 2020年10月27日閲覧。 
  2. ^ a b c Billboard Japan Hot 100 Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年10月5日). 2020年10月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 日向坂46『アザトカワイイ』. 日向坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL. 19 August 2020. 2022年2月13日閲覧
  4. ^ a b c d “日向坂46:アルバム「ひなたざか」快進撃の理由は… グループの過去、現在、未来を体現”. MANTAN WEB (MANTAN). (2020年10月4日). https://mantan-web.jp/article/20201004dog00m200001000c.html 2020年10月18日閲覧。 
  5. ^ a b “日向坂46佐々木美玲がセンター復帰「アザトカワイイ」音源解禁「良曲キタ」「頭から離れない」と反響”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2020年8月12日). https://mdpr.jp/news/2180405 2020年9月9日閲覧。 
  6. ^ “『第71回紅白歌合戦』曲目発表 嵐は紅白2020スペシャルメドレー”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年12月21日). https://www.oricon.co.jp/news/2179833/full/ 2020年12月21日閲覧。 
  7. ^ “日向坂46影山優佳が活動再開”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2020年5月26日). https://natalie.mu/music/news/380570 2020年9月9日閲覧。 
  8. ^ “日向坂46「坂道研究生」から三期生新たに3名配属、上村ひなの「心強くなりますね」”. ドワンゴジェイピーnews (ドワンゴ). (2020年2月22日). https://web.archive.org/web/20200222135954/https://news.dwango.jp/idol/46574-2002 2020年9月9日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f “日向坂46、「アザトカワイイ」MV公開”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). (2020年8月20日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/91347 2020年9月9日閲覧。 
  10. ^ a b c “日向坂46メンバーが「アザトカワイイ」史上最速ダンス 初アルバム「ひなたざか」リード曲MV解禁”. 徳島新聞 電子版 (徳島新聞社). (2020年8月20日) 
  11. ^ a b “田中みな実に松本まりか、嫌われ“ぶりっこ”が「あざとかわいい」で支持されるワケ”. 週刊女性 PRIME (主婦と生活社). (2020年10月9日). https://www.jprime.jp/articles/-/19069 2020年10月10日閲覧。 
  12. ^ “日向坂46、1stアルバム「ひなたざか」音楽チャート席巻 快進撃に期待高まる”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2020年9月23日). https://mdpr.jp/music/detail/2235166 2020年10月19日閲覧。 
  13. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年10月12日). 2020年10月27日閲覧。
  14. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年10月19日). 2020年10月27日閲覧。
  15. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年10月26日). 2020年10月27日閲覧。
  16. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年11月2日). 2020年11月2日閲覧。
  17. ^ TAKAHIRO SHIRAISHI”. CONNECTION. CONNECTION. 2020年9月9日閲覧。
  18. ^ a b c d e “日向坂46、22人体制初「アザトカワイイ」MV解禁 最も激しくスピーディーなダンス”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年8月20日). https://www.oricon.co.jp/news/2169878/full/ 2020年10月18日閲覧。 
  19. ^ “日向坂46、アルバムリード曲「アザトカワイイ」のリハダンス動画「ひなリハ」が視聴回数100万回を突破”. WEBザテレビジョン (KADOKAWA). (2020年9月11日). https://thetv.jp/news/detail/242987/ 2020年9月12日閲覧。 
  20. ^ “<日向坂46>「アザトカワイイ」リハーサルダンス動画「ひなリハ」2日で視聴回数100万回突破”. MANTAN WEB (MANTAN). (2020年9月11日). https://mantan-web.jp/article/20200911dog00m200098000c.html 2020年9月12日閲覧。 
  21. ^ “『のど自慢』超えの高視聴率、民放が真似できない『うたコン』成功の秘密と課題”. ORICON MUSIC (oricon ME). (2018年6月26日). https://www.oricon.co.jp/special/51338/ 2020年10月21日閲覧。 
  22. ^ うたコン「あの頃と出逢(あ)う、青春の歌~秋~”. NHK+. 日本放送協会 (2020年10月20日). 2020年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月20日閲覧。
  23. ^ 本日よりローソンにて日向坂46キャンペーンがスタート!最新曲「アザトカワイイ」が使用されたCMも!”. 日向坂46 公式サイト. Seed & Flower (2020年7月29日). 2020年9月9日閲覧。
  24. ^ “日向坂46が“体内”に登場、CM出演の知らせに「嬉しすぎて…」”. ドワンゴジェイピーnews (ドワンゴ). (2020年9月2日). https://web.archive.org/web/20201019161844/https://news.dwango.jp/entertainment/53640-2009 2020年9月9日閲覧。 
  25. ^ a b c “日向坂46、佐々木美玲がセンター復帰<1stアルバムリード曲「アザトカワイイ」フォーメーション発表>”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2020年8月10日). https://mdpr.jp/music/detail/2177413 2020年9月9日閲覧。 

参考文献

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  • 日向坂46『ひなたざか』 Type-A、Sony Music Records、2020年9月23日。ASIN B08F2FS67G。SRCL-11580/1。 
  • 日向坂46『ひなたざか』 Type-B、Sony Music Records、2020年9月23日。ASIN B08F2HYX1T。SRCL-11582/3。 
  • 日向坂46『ひなたざか』 通常盤、Sony Music Records、2020年9月23日。ASIN B08F2H1LQ7。SRCL-11584。 

外部リンク

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