アリソン・エンジン
アリソン・エンジンはアメリカ合衆国の航空機エンジン製造会社で1995年、ロールス・ロイス・ホールディングスに買収され同社の子会社となった。
最も良く知られるV-1710 V-12エンジンは第二次世界大戦時のアメリカにおいて唯一の液冷式高出力エンジンであり7万基以上生産された。戦後アリソンはヘリコプター向けのターボシャフトエンジンを供給した。
歴史
[編集]アリソンはインディアナポリスでホットロッド向けのエンジンの会社として始まった。
徐々に業容を拡大して1920年代にはアメリカ陸軍から高出力エンジン開発の依頼が来るようになった。1928年、陸軍に発表したが採用されなかった。
アリソンは7,000基以上のJ33を生産した。J35は1万4,000基以上が生産され、F-84とF-89に搭載された。アリソンはアメリカ海軍向けにターボプロップエンジンの開発を始めた、海軍はT40のみに興味を示した。しかし、伝達軸の取りまわしが複雑すぎて中止になった。再び、挑戦してT-56を開発し、C-130輸送機に採用された。またティルトローターのV-22用にはAE 1107Cを開発。T406と命名され搭載された。
アリソンの成功作の一つである250型ターボシャフト/ターボプロップエンジンシリーズは1960年代、まだヘリコプター動力の大部分がレシプロエンジンだった時代に開発されたものだった。
1970年代半ば、アリソンはゼネラルモーターズの1部門だった。そこでセラミックスを用いたトラック向けのGT404-4エンジンを開発した。1990年代初頭までセラミックタービンの開発を行った。
参考文献
[編集]- Daniel Whitney, Vee's for Victory!: The Story of the Allison V-1710 Aircraft Engine 1929-1948 ISBN 0-7643-0561-1
関連項目
[編集]- アリソン・トランスミッション - 同根企業。