インド・スキタイ王国

インド・スキタイ王国
インド・グリーク朝 前2世紀 - 4世紀 インド・パルティア王国
クシャーナ朝
インド・スキタイ王国の位置
インド・スキタイ王国の領域。
公用語 ギリシア語ガンダーラ語
首都 シガル英語版タクシラマトゥラー
前90年 - 前60年 マウエス英語版
前57年 - 前35年アゼス1世英語版アズィリセス英語版
前35年 - 前12年アゼス2世英語版
変遷
不明 xxxx年xx月xx日

インド・スキタイ王国(インド・スキタイおうこく、英語:Indo-Scythian Kingdom)は、紀元前1世紀の西北インドに興ったスキタイ系のサカ人による諸王朝。インド・スキタイ朝インド・サカ王朝サカ王朝サカ王国ともいう。インド・グリーク朝の文化を受け継ぎ、多くのコインを残した。

歴史

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遊牧民の大移動と建国

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紀元前2世紀モンゴル高原の覇者となった匈奴西域攻略を開始すべく、手始めとして敦煌付近にいた月氏を駆逐した。月氏はイシク湖周辺にまで逃れ、もともとそこにいた塞族(サカ人)を追い出してその地に居座った。追い出された塞族は縣度(パミール高原ヒンドゥークシュ山脈)を越えてガンダーラ地方に罽賓国を建てたり、途中のパミール山中に休循国や捐毒国を建てたりした[1]。これらの国々がインド・スキタイ王国なのかは不明だが、紀元前85年頃には北方遊牧民(広義のスキタイ:サカ)が西北インドに侵入し、インド・グリーク朝を滅ぼして自らの王国を築いた。

文化

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インド・スキタイのコイン

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インド・スキタイ王国もインド・グリーク朝にならい、多くのコイン(銀貨銅貨)を鋳造した。コインの表にはギリシア文字ギリシア語の銘文と王の騎馬像が、裏にはカローシュティー文字ガンダーラ語の銘文と神の像が刻まれている。[2]

マウエス英語版のコイン
スパラホレス英語版のコイン
スパリリセス英語版のコイン
スパラガダメスのコイン
アゼス1世英語版のコイン
アズィリセス英語版のコイン
ゼイオニセスのコイン
カラホステスのコイン
アスパヴァルマのコイン
ビマジュナのコイン
バダヤサのコイン

インド・スキタイの諸王

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西北インド

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クシャハラタス

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  • リアカ・クスルカ
  • クスラカ・パティカ
  • アブヒラカ
  • ブマカ
  • ナハパナ

アプラカラジャス

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  • ヴィジャヤミトラ
  • イトゥラヴァス
  • アスパヴァルマ

パラタラジャス

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  • クヴスヴメ
  • スパジャナ
  • スパジャヤム
  • ビマジュナ
  • ヨラミラ(2世紀)…バガヴェラの子
  • アルジュナ(2世紀)…ヨラミラの子
  • カリヤナパ
  • フヴァラミラ(2世紀)…ヨラミラの子
  • ミラヴァラ(2世紀)…フヴァラミラの子
  • ミラタクマ(2世紀)…フヴァラミラの子

北クシャトラパ(マトゥラー地方)

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  • ハガマシャ(紀元前1世紀)
  • ハガナ(紀元前1世紀)
  • ラジュヴラ(10年頃)
  • ソダサ…ラジュヴラの子
  • カラパッラナ(130年頃)
  • ヴァナスパラ(130年頃)

その他

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  • バダヤサ
  • マムヴァディ
  • アルサケス

西クシャトラパ

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  • ナハパナ(119年 - 124年)
  • チャシタナ(120年頃)…グサモティカの子
  • ジャヤダーマン…チャスタナの子
  • ルドラダーマン1世(130年頃 - 150年頃)…ジャヤダーマンの子
  • ダマジャダスリ1世(170年 - 175年)
  • ジヴァダーマン(175年)
  • ルドラシムハ1世(175年 - 188年)
  • イスヴァラダッタ(188年 - 191年)
  • ルドラシムハ1世(復位、191年 - 197年)
  • ジヴァダーマン(復位、197年 - 199年)
  • ルドラセーナ1世(200年 - 222年)
  • サムガダーマン (222年 - 223年)
  • ダーマセーナ(223年 - 232年)
  • ダーマジャダスリ2世(232年 - 239年)
  • ヴィラダーマン(234年 - 238年)
  • ヤソダーマン1世(239年)
  • ヴィジャヤセーナ(239年 - 250年)
  • ダーマジャダスリ3世(251年 - 255年)
  • ルドラセーナ2世(255年 - 277年)
  • ヴィスヴァシムハ(277年 - 282年)
  • ブラタダルマン(282年 - 295年)
  • ヴィスヴァセーナ(293年 - 304年)
  • ルドラシムハ2世(304年 - 348年)
  • ヤソダーマン2世(317年 - 332年)
  • ルドラダーマン2世(332年 - 348年)
  • ルドラセーナ3世(348年 - 380年)

脚注

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  1. ^ 漢書』西域伝
  2. ^ 二言語併用貨幣の伝播:ギリシア系バクトリア王国からクシャン朝まで

参考資料

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関連項目

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外部リンク

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