サバカン SABAKAN
サバカン SABAKAN | |
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監督 | 金沢知樹 |
脚本 | 金沢知樹 萩森淳 |
出演者 | 番家一路 原田琥之佑 尾野真千子 竹原ピストル 貫地谷しほり 草彅剛 岩松了 |
音楽 | 大島ミチル |
主題歌 | ANCHOR「キズナ feat. りりあ。」 |
制作会社 | CULEN |
配給 | キノフィルムズ |
公開 | 2022年8月19日 2023年2月17日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『サバカン SABAKAN』は、2022年8月19日に公開された日本映画。監督は金沢知樹、脚本は金沢知樹と萩森淳の共同執筆、主演は子役の番家一路[1][2]。
概要
[編集]元々は、2017年9月頃に草彅剛が『新しい地図』として新たなスタートをして最初に来たラジオドラマの企画である[3]。監督の金沢知樹によると、事務所から草彅でラジオドラマをやりたいので何かいい題材が無いか尋ねられ、金沢が生まれ育った長崎県長与町を舞台に子供時代の体験を反映させた物語のアイデアを話したところ、ゴーサインが出たため草彅に朗読させる前提で原作となる小説を書いていったという[4]。実際にラジオドラマの収録も行ったが、その後お蔵入りとなっていた。それから4年ほど経った後に、映画として改めて世に送り出すこととなり、脚本も手掛けていた金沢が初めてメガホンを取ることとなった[5]。なお、ラジオドラマ音源は7月21日に公開された380秒(サバにちなむ)の予告編ロングバージョンにて使用されている[6]。
主役を務めた子役の番家一路と原田琥之佑の二人は今作が映画初出演で、演技も今回が初挑戦だった[7]。
映画公開日の8月19日より、スシローとコラボレーションして、映画の中に登場する『サバカンずし』を再現したものと、『サバカン アボカドずし』が期間限定で販売されることとなった。また、映画の作品ビジュアルをあしらったオリジナルデザインのサバ缶「サバ缶 赤」「サバ缶 白」も、スシローにて持ち帰りで期間限定で販売された[8]。またタイアップの一環として、今作の冊子版パンフレットがスシローの限定店舗にて発売された(電子版パンフレットは文藝春秋より発売)[9]。
2023年2月17日より、『追海豚的長崎夏日』というタイトルで台湾での公開が決定した[10]。
キャッチコピーは、「ここは80年代。青春の、少し前の、せいしゅん。」。
あらすじ
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に遭う。この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。
キャスト
[編集]- 長崎に住む小学5年生。作文が得意。夏休みに竹本と仲良くなる。
- 孝明のクラスメイト。家が貧しく、孝明以外のクラスメイトからは馬鹿にされている。
- 孝明の母。孝明曰く「怒らせると世界一怖い」が、心から家族を愛している。
- 孝明の父。普段は下品で格好悪いが、息子のひと夏の冒険を応援するなど愛情深い親でもある。
- 健次をはじめとした三男二女の母。スーパーマーケットで働いている。
- 物語の語り手。売れない小説家で、専らゴーストライターとして糊口をしのいでいる。
- 長崎でミカン農家を営む男性。
- 孝明の元妻。娘の親権は彼女に行っている。
- 久田兄弟の従姉妹。既に働いており、時折久田家にやって来る。
- 健次の叔父。
- 孝明の担任教師。感動家。
- 孝明の担当編集者。
上記のキャストのほか、監督 金沢知樹の同級生であり主人公・久田孝明のモデルとなった久松氏、竹本健次のモデルとなった竹松氏がエキストラとして出演している[11]。
スタッフ
[編集]- 監督 : 金沢知樹
- エグゼクティブプロデューサー : 飯島三智、小佐野保
- プロデューサー : 佐藤満、高橋潤
- ラインプロデューサー : 福田智徳
- 脚本 : 金沢知樹、萩森淳
- 撮影 : 菅祐輔
- 美術 : 岡田拓也
- 衣装 : 松下麗子
- 編集 : 河野斉彦
- 音楽 : 大島ミチル
- 音楽プロデューサー : 丸橋光太郎
- 主題歌 : ANCHOR「キズナ feat. りりあ。」(VIA/TOY'S FACTORY)
- 照明 : 渡邊大和
- 録音 : 田辺正晴
- 音響効果:長谷川剛
- 装飾 : 佐藤孝之
- スタイリスト : 細見佳代
- ヘアメイク : 永嶋麻子
- スクリプター : 外川恵美子
- 助監督 : 新谷和弥人
- 監督補 : 小川弾
- 配給 : キノフィルムズ
受賞歴
[編集]- ジャパニュアルウィーン日本映画祭(2022年)[12]
- 観客賞
- 第47回報知映画賞 [13]
- 助演女優賞(尾野真千子)
- 第77回毎日映画コンクール[14]
- スポニチグランプリ新人賞(番家一路)
- 第46回日本アカデミー賞[15]
- 新人俳優賞(番家一路)
- おおさかシネマフェスティバル2023[16]
- 作品賞(『サバカン SABAKAN』)
- 助演女優賞(尾野真千子)
- 新人男優賞(番家一路、原田琥之佑)
- 音楽賞(大島ミチル)
- MPTE AWARDS 2023 第76回映像技術賞〈劇場公開作品〉
•効果 音響効果(長谷川剛)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “子役・番家一路が初主演 原田琥之佑・尾野真千子・竹原ピストル・貫地谷しほり・草彅剛ら共演の映画『サバカンSABAKAN』公開が決定”. SPICE (イープラス). (2021年12月15日) 2022年4月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “尾野真千子、草なぎ剛ら出演『サバカン SABAKAN』公開日決定 追加キャスト&ティザービジュアル解禁”. クランクイン! (ブロードメディア株式会社). (2022年4月6日) 2022年4月6日閲覧。
- ^ “映画『サバカン SABAKAN』草彅剛インタビュー──「ひと夏の思い出は永遠になる、そんな願いのこもった作品です」”. 2022年10月22日閲覧。
- ^ “「剛でラジオドラマをやりたいんだけど、何かいい題材がない?」と… 草彅剛が語る『新しい地図』になって“初めて”の仕事”. 2022年10月26日閲覧。
- ^ “インタビュー:草彅剛「〝無〟の状態で演じたい」 脚本を100回読み込む役作りからの転換”. 2022年10月22日閲覧。
- ^ “草なぎ剛が感動した「幻のラジオドラマ」音声を使用 「サバカン SABAKAN」380秒予告” (2022年7月21日). 2022年10月28日閲覧。
- ^ “草彅剛から番家一路と原田琥之佑へ、「自然体」の演じ手が語ること 映画『サバカン SABAKAN』インタビュー”. 2022年10月28日閲覧。
- ^ “映画「サバカン SABAKAN」×スシロー、映画に登場する「サバカンずし」が登場” (2022年8月16日). 2022年10月26日閲覧。
- ^ “映画『サバカン SABAKAN』<冊子版パンフレット>がスシロー限定店舗にて販売決定!<電子版SPECIAL CINEMA BOOK>は文藝春秋社より発売決定!” (2022年8月5日). 2022年10月28日閲覧。
- ^ “#サバカン 2月17日より台湾公開が決定いたしました!”. 映画『サバカン SABAKAN』公式Twitter (2023年1月27日). 2023年1月30日閲覧。
- ^ 監督金沢知樹のTwitter投稿|https://twitter.com/JQkJwPgNwgBzaCm/status/1560854137721724928?s=20&t=cfRrlFsJtzKhtg-s2mV6mQ
- ^ “Winner Japannual Audience Award 2022: SABAKAN by Tomoki Kanazawa”. 2022年10月15日閲覧。
- ^ “【報知映画賞】尾野真千子「脇役をやれる幸せ」助演女優賞 主演経験したからこそ気づいた「楽しさ」”. スポーツ報知 (2022年11月30日). 2022年12月2日閲覧。
- ^ “【スポニチグランプリ新人賞】番家一路、ひと夏の成長…わんぱくが流した涙 将来は俳優?先生?”. スポニチ (2023年1月19日). 2023年1月19日閲覧。
- ^ “新人俳優賞-第46回日本アカデミー賞 優秀賞決定!”. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “2023年受賞者 Prize2023-おおさかシネマフェスティバル公式HP”. 2023年2月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 映画『サバカン SABAKAN』公式サイト
- 映画『サバカン SABAKAN』 (@SabakanMovie) - X(旧Twitter)