スーザン・J・ネイピア

スーザン・J・ネイピア(Susan Jolliffe Napier、1955年10月11日 - )は、アメリカ合衆国の日本文学・文化研究者。とくに現代日本のアニメ研究で知られる。第27回日本児童文学学会特別賞受賞。

人物・来歴

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ハーヴァード大学の歴史学教授レジナルド・フェルプスの娘で、同大学のあるケンブリッジで育ち、同大学で学士・修士の後、1984年、三島由紀夫大江健三郎研究で博士号取得。1984年、テキサス大学助教授・1985年、プリンストン大学助教授、テキサス大学教授を経て、現在、タフツ大学教授。

博士号執筆にあたっては来日して大江に取材し、新潮社のPR誌『波』1982年7月号で大江と対談もしている。

著書

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  • Escape from the Wasteland: Romanticism and Realism in the Fiction of Mishima Yukio and Oe Kenzaburo(Harvard University Press, 1991)
  • The Fantastic in Modern Japanese Literature: the Subversion of Modernity(Routledge, 1996)
  • Anime from Akira to Princess Mononoke: Experiencing Contemporary Japanese Animation(Palgrave, 2001)
    • Anime from Akira to Howl's Moving Castle: Experiencing Contemporary Japanese Animation, Updated ed.(Palgrave Macmillan, 2005)
  • Miyazakiworld: A Life in Art. Yale University Press, 2018
日本語訳
  • 『現代日本のアニメ―『AKIRA』から『千と千尋の神隠し』まで』(神山京子訳、中央公論新社[中公叢書]、2002年11月)
  • 『ミヤザキワールド―宮崎駿の闇と光』(仲達志訳、早川書房、2019年11月)