ツール・ド・フランス1996
レース詳細 | |||
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開催期間 | 1996年6月29日 - 7月21日 | ||
ステージ | プロローグ+21ステージ | ||
全行程 | 3,769 km (2,342 mi) | ||
優勝タイム | 95時間57分16秒 (39.237 km/h (24.381 mph)) | ||
レース結果 | |||
優勝 | ビャルヌ・リース (DEN) | (ドイツテレコム) | |
2位 | ヤン・ウルリッヒ (GER) | (ドイツテレコム) | |
3位 | リシャール・ヴィランク (FRA) | (フェスティナ) | |
ポイント賞 | エリック・ツァベル (GER) | (ドイツテレコム) | |
山岳賞 | リシャール・ヴィランク (FRA) | (フェスティナ) | |
新人賞 | ヤン・ウルリッヒ (GER) | (ドイツテレコム) | |
チーム時間賞 | フェスティナ | ||
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ツール・ド・フランス1996は、ツール・ド・フランスとしては83回目の大会。1996年6月29日から7月21日まで、全21ステージで行われた。
コース概要
[編集]今回はチームタイムトライアルが設定されず、個人タイムトライアルがプロローグを含め3度行われた。
グランデパールはオランダ南部のスヘルトーヘンボス。そこから南下し、アルプスステージを迎えた。その後イタリア・トリノに立ち寄った後、中央山塊を長めに通りピレネーへ。最終日前日の個人タイムトライアルはボルドーで行われた。
第9ステージは雪のためコースの大半がキャンセルされ わずか46㎞のステージとなったが、このステージで猛アタックをかけたビャルヌ・リースがステージ優勝とマイヨ・ジョーヌを獲得した。
6連覇を狙ったミゲル・インドゥラインは総合11位に終わった。
近代ツールとしては日本人初の参戦となった今中大介は第14ステージでタイムオーバーとなり、完走はならなかった。
プロローグを含め全22ステージ行われたが休息日が1日だけという設定となった。
各区間の優勝者と総合首位者
[編集]区間 | 日 | 行程 | km | 区間優勝 | 総合首位 |
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Pro. | 6/29 | スヘルトーヘンボス (蘭) | 9 (個人TT) | アレックス・ツェーレ | アレックス・ツェーレ |
1 | 6/30 | スヘルトーヘンボス(蘭)– スヘルトーヘンボス(蘭) | 209 | フレデリック・モンカッサン | アレックス・ツェーレ |
2 | 7/1 | スヘルトーヘンボス(蘭)– ワスクアル | 248 | マリオ・チポリーニ | アレックス・ツェーレ |
3 | 7/2 | ワスクアル – ノジャン=シュル=オワーズ | 195 | エリック・ツァベル | フレデリック・モンカッサン |
4 | 7/3 | ソワソン – ラック・ド・マディーヌ | 232 | シリル・ソーグラン | ステファーヌ・オーロ |
5 | 7/4 | ラック・ド・マディーヌ – ブザンソン | 242 | イェロン・ブライレーヴェンス | ステファーヌ・オーロ |
6 | 7/5 | アルケスナン – エクス=レ=バン | 207 | ミハエル・ボーゲルト | ステファーヌ・オーロ |
7 | 7/6 | シャンベリ – レ・ザルク | 200 | リュク・ルブラン | エフゲニー・ベルツィン |
8 | 7/7 | ブール・サン・モーリス – ヴァル=ディゼール | 35 (個人TT) | エフゲニー・ベルツィン | エフゲニー・ベルツィン |
9 | 7/8 | ル・モネティエ・ル・バン – セストリエーレ (伊) | 46 | ビャルヌ・リース | ビャルヌ・リース |
10 | 7/9 | トリノ (伊) – ギャップ (フランス) | 208 | エリック・ツァベル | ビャルヌ・リース |
休息日 | |||||
11 | 7/11 | ギャップ – ヴァランス | 202 | ホセハイメ・ゴンザレス | ビャルヌ・リース |
12 | 7/12 | ヴァランス – ル・ピュイ=アン=ヴレ | 144 | パスカル・リシャール | ビャルヌ・リース |
13 | 7/13 | ル・ピュイ=アン=ヴレ – シュペル・ベス | 177 | ロルフ・ソレンセン | ビャルヌ・リース |
14 | 7/14 | シュペル・ベス – チュール | 186 | ジャモリディネ・アブドヤパロフ | ビャルヌ・リース |
15 | 7/15 | ブリーヴ=ラ=ガイヤルド – ヴィルヌーヴ=シュル=ロット | 176 | マッシモ・ポデンツァーナ | ビャルヌ・リース |
16 | 7/16 | アジャン – オタカム | 199 | ビャルヌ・リース | ビャルヌ・リース |
17 | 7/17 | アルジュレ・ガゾスト – パンプローナ (西) | 262 | ローラン・デュフォー | ビャルヌ・リース |
18 | 7/18 | パンプローナ(西) – アンダイエ | 155 | バルト・フォスカンプ | ビャルヌ・リース |
19 | 7/19 | アンダイエ – ボルドー | 227 | フレデリック・モンカッサン | ビャルヌ・リース |
20 | 7/20 | ボルドー – サン=テミリオン | 63 (個人TT) | ヤン・ウルリッヒ | ビャルヌ・リース |
21 | 7/21 | パレゾー – パリ | 147 | ファビオ・バルダート | ビャルヌ・リース |
成績
[編集]総合成績
[編集]順位 | 選手名 | チーム | 時間(時間:分:秒) |
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1. | ビャルヌ・リース[1] | T-モバイル | 95:57:16 |
2. | ヤン・ウルリッヒ | T-モバイル | + 1.41 |
3. | リシャール・ビランク | フェスティナ | + 4.37 |
4. | ローラン・デュフォー | フェスティナ | + 5.35 |
5. | ペーター・ルッテンベルガー | カレラ | + 7.07 |
6. | リュク・ルブラン | ポルティ | + 10.03 |
7. | ピョートル・ウグルモフ | ロスロト | + 10.04 |
8. | フェルナンド・エスカルティン | ケルメ | + 10.26 |
9. | アブラハム・オラーノ | マペイ | + 11.00 |
10. | トニー・ロミンゲル | マペイ | + 11.53 |
11. | ミゲル・インドゥライン | バネスト | + 14.14 |
12. | パトリック・ジョンカー | オンセ | + 18.58 |
13. | ボー・ハンブルガー | TVM | + 22.19 |
14. | ウド・ボルツ | T-モバイル | + 25.56 |
15. | アルベルト・エッリ | MG | + 26.18 |
16. | マヌエル・フェルナンデスギネス | マペイ | + 26.28 |
17. | レオナルド・ピエポリ | レフィン | + 27.36 |
18. | ローラン・ブロシャール | フェスティナ | + 32.11 |
19. | ミケーレ・バルトリ | MG | + 37.18 |
20. | エフゲニー・ベルツィン | ゲヴィス | + 38.00 |
今中大介 | ポルティ | 第14ステージ棄権 |
各部門賞結果
[編集]第83回 ツール・ド・フランス 1996 | ||
全行程 | 21区間、3769km | |
総合優勝 | ビャルヌ・リース[2] | 95時間57分16秒 |
2位 | ヤン・ウルリッヒ | + 1分41秒 |
3位 | リシャール・ビランク | + 4分37秒 |
4位 | ローラン・デュフォー | + 5分53秒 |
5位 | ペーター・ルッテンベルガー | + 7分07秒 |
ポイント賞 | エリック・ツァベル[3] | 335ポイント |
2位 | フレデリック・モンカッサン | 284ポイント |
3位 | ファビオ・バルダート | 255ポイント |
山岳賞 | リシャール・ビランク | 383ポイント |
2位 | ビャルヌ・リース | 328ポイント |
3位 | ローラン・デュフォー | 176ポイント |
新人賞 | ヤン・ウルリッヒ | 95時間58分57秒 |
2位 | ペーター・ルッテンベルガー | + 5分26秒 |
3位 | マヌエル・フェルナンデス・ギネス | + 24分47秒 |
チーム賞 | フェスティナ時計 | 287時間46分20秒 |
2位 | T-モバイル | + 15分14秒 |
3位 | マペイ | + 51分36秒 |
脚注
[編集]- ^ 優勝記録抹消の可能性あり。
- ^ 2007年5月27日、リース自身の口から、1993年から1998年までドーピングを行なっていたと告白し、これを受け、国際自転車競技連合はマイヨ・ジョーヌの返還を求めている
- ^ 2007年5月24日、ツァベル自身の口から、テレコムに所属していた1996年に禁止薬物に指定されているエリスロポエチン(EPO)を使用したことを告白。これを受け2007年7月13日、ツール・ド・フランスの主催者であるASOは、ツァベルから96年のポイント賞を剥奪する意向であることを示した。