トンコツTV
『トンコツTV』(トンコツテレビ)は、九州・沖縄地域のNHK総合テレビジョンで2007年から4年度に跨って放送された音楽バラエティ番組である。NHK福岡放送局・NHK九州メディス→NHKプラネット九州支社制作。
2008年度からFMで3年放送された『トンコツRADIO』(トンコツラジオ)についても、併せて詳述する。
概要
[編集]福岡局では以前から、若者の才能を発掘する番組として、博多華丸・大吉と氷川きよしを司会に起用した『f45』や、華丸・大吉に加え『なんしよ~ん!?北九州』にも出演していた中村有志を起用した『BE Sharp!!ふくおか情熱王』などを放送していた。この『トンコツTV』もその系譜に属する番組であり、地域の若者の才能を発掘する内容となっていた。
収録会場は当初キャナルシティ博多が充てられ、番組リハーサルの様子からの全てが公開されたほか、収録当日は携帯電話を使った企画や、会場限定のイベントなども行われた。2007年6月24日の番組開始に先立ち、立ち上げ時の司会であった守本奈実がFM福岡など地元の民放ラジオ3社の番組に出演するという、防災関連企画以外では異例とも言える対応がとられた。
- 2008年度以降
- 2008年度以降は、放送回数こそ変えないものの金曜夜の『九州沖縄スペシャル』枠に移った。これに合わせ番組のスタイルが“ガチンコバトル”形式に改められ、会場の観客50人の意見を参考にしながら、ゲスト陣が最も応援したい人「三ツ星トンコツアーティスト」を選出。選ばれたアーティストについては放送されたときの映像から1分・2分のスポットが作られ、トータルで50回放送された。これにより映像も出演アーティスト主体となり、MCの役割も単なる番組進行となった。
- 2009年夏と2010年冬は、会場がキャナルシティ[1]から福岡局テレビホールに変更された。2010年度はラジオ主体となり、テレビは10月に『MUSIC CITY TENJIN』とのコラボレーション企画として天神中央公園で1回収録されただけである。
- 2011年度改編でテレビ・ラジオとも全面的に企画が刷新され、新番組『トン☆スタ』に移行した。今後従前の『トンコツTV』形式の番組は、『トン☆スタ』のスペシャル版という形での実施となる。これはNHK北海道ネットワークの『INFO H』と『LIVE H』の関係に似ている。
放送日時
[編集]収録・放送は不定期。
- 第1回
- 収録日:2007年6月17日
- 本放送(福岡県内の総合テレビ):2007年6月24日 13:05 - 13:48
- 再放送(九州・沖縄の総合テレビ):2007年8月12日 1:10 - 1:53
- 11日深夜。福岡以外の九州・沖縄各県は初回放送。
- 第2回
- 収録日:2007年9月8日
- 本放送(福岡県内の総合テレビ):2007年9月17日 14:00 - 14:43
- 再放送(福岡県内の総合テレビ):2007年9月24日 1:35 - 2:18(23日深夜)
- 第3回
- 収録日:2008年1月19日
- 本放送(福岡県内の総合テレビ):2008年2月3日 16:30 - 17:13
- 再放送(九州・沖縄の総合テレビ):2008年2月11日 1:30 - 2:13
- 10日深夜。福岡以外の九州・沖縄各県は初回放送。
- 第4回以降
- 放送時間:『九州沖縄スペシャル』枠
出演者
[編集]レギュラー
[編集]- 進行役
- カンニング竹山(第1回のみ)
- ラーメン店の大将:大塚ムネト(第2回から第11回まで)
- 劇団「ギンギラ太陽'S」座長。
- トン・ニーノ(T-Pistonz+KMC。第12回)
- 守本奈実(第7回まで)
- 転勤により降板。
- 藤井まどか(第8回から第11回まで)
- 前任者の転勤により鹿児島から通う形で担当。
- 渡邊佐和子(第12回)
- 会場リポーター(第1回のみ)
- 未欧(モデル)
- レギュラーコメンテーター
パフォーマー・トンコツサミット
[編集]コメンテーターには「トンコツサミット」という名称がつけられ、パフォーマーたちに様々意見を述べた。
回 | 収録日 | 放送日 | ゲスト | パフォーマー | コメンテーター |
---|---|---|---|---|---|
1 | 豚骨ピストンズ |
| |||
2 | ギンギラ太陽'S |
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3 |
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4 | 2008年3月16日 | 2008年4月4日 | (7組出演、うち6組が審査対象) 三ツ星:Hirugi.co(ヒルギ) | ||
5 | 2008年6月15日 | 2008年7月4日 | (6組出演) 三ツ星:呑トリオ(どんとりお) | ||
6 | 2008年9月14日 | 2008年10月3日 | (5組出演) 三ツ星:井上愛[4] | ||
7 | 2009年1月18日 | 2009年2月6日 | (5組出演) 三ツ星:Zero-3[5] | ||
8 | 2009年3月15日 | 2009年4月17日 | ON/OFF | (5組出演) 三ツ星:ミサンガ | |
9 | 2009年6月20日 | 2009年7月3日[7] | 男の浪漫[8] | (5組出演) 三ツ星:伊藤祥平 | |
10 | 2009年9月13日 | 2009年10月2日[9] | トン・ニーノ[10] KMC(ケムシ)[11] | (5組出演) 三ツ星:SMALL HANDS |
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11 | 2009年12月5日 | 2010年1月8日[12] | (5組出演) 三ツ星:CHANCY[13] | ||
12 | 2010年10月3日 | 2010年11月19日[14] | T-Pistonz+KMC ギンギラ太陽'S[15] 井上愛 | (7組出演) 九州男児Jr.[16] |
トンコツRADIO
[編集]概要(トンコツRADIO)
[編集]2008年度、九州・沖縄地域のFM放送で新たに始められた番組。原則毎月放送することにより、いわばテレビ版の予選番組としての役割を担い、かつテレビ版の最新情報についても提供された。
放送日時(トンコツRADIO)
[編集]- 2008・2009年度
- 最終日曜 22:00 - 22:55
- 2010年度
- 最終土曜 18:00 - 18:50
- 翌週土曜 0:00 - 0:50(金曜深夜)
出演者・スタッフ(トンコツRADIO)
[編集]- 豚兄(とんにい、豚骨ピストンズ)→トン・ニーノ(T-Pistonz+KMC)
- 同一人物。
- 守本奈実(2008年度)
- 米谷奈津子(2009・2010年度)
- 鶴久政治(2010年度)
- 前田美基(ディレクター)
こぼれ話
[編集]この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
2010年冬は、泉谷しげるが出演したことにより、レギュラーの深町が「これまでの予定調和ではいかない」と述べ、大荒れの内容となった。
冒頭、藤井が不用意な発言を行ったことで泉谷がいきなり切れ、藤井に向かって審査票、お品書き(出演アーティストをメニュー形式で紹介したもの)などを投げつけた。泉谷は以後も出演者に厳しいコメントを連発。その雰囲気に引きずり込まれたのか、会場審査員の反応も低調で、50人審査で出された最高得点が31点止まりと、それまでで最低となった。しかしこれについては、深町が最後に「(過去11回の中で)一番原石に出会えた」とコメント。番組のあり方を問い直すきっかけを生んだ回となった。
ただ、最後にMCが「次回また会いましょう」というコメントを発さなかったため、2010年春以降番組が継続されるかどうか不確定な要素が強い。福岡局は2010年、北九州局もその翌年に相次いで開局80周年を迎えるため、福岡局はこの周年事業に資源をシフトしつつあった。RADIOについては時間移動で継続されたものの、TVについては藤井が大阪局へ“出荷”されたこともあり2010年冬以降目立った動きは暫く見られなかった。
脚注
[編集]- ^ 過去数回、キャナルシティでの収録は雨にたたられていた。
- ^ 早稲田大学大学院教授
- ^ ラーメンチェーン店「博多一風堂」を展開する力の源カンパニー社長。
- ^ 2002年10月27日に岡垣サンリーアイで行われた『NHKのど自慢』で、当時高校1年でその週のチャンピオンとなった。その後メジャーデビューを目指すことが決まり、大学卒業とともに上京。
- ^ ダンス系のユニットとしては初の三ツ星獲得。
- ^ 鹿児島県出身、『篤姫』テーマ音楽担当。藤井が“入店”したということでのゲスト起用。
- ^ 北九州局は、北九州スペシャル『Jへの道〜ニューウェーブ・前半戦をふりかえる〜』、沖縄局は、沖縄の歌と踊り『島唄を歌い継ぐ〜若手民謡歌手特集〜・後編』を、それぞれ放送したため、後日再放送で対応。
- ^ 第1回出演後、メジャーデビューを果たし、この回はゲストとして凱旋した。
- ^ 大分局は、月1回の定期番組である『ししまるTV』、沖縄局は、沖縄の歌と踊り『現代明朗歌劇〜美人の妻 情けの妻』を、それぞれ放送したため、後日再放送で対応。
- ^ 当時の豚骨ピストンズヴォーカルとして第1回のオープニングを飾った。ラジオ版MC。
- ^ 第2回出演後、T-Pistonzとの共演でメジャー・デビュー。2人は10回記念で過去の出演者のその後を司会陣と振り返った。
- ^ 佐賀局は、新春特集『有田 未来へのグランドデザイン』、沖縄局は、沖縄の歌と踊り『新春祝儀舞踊特選 後編』を、それぞれ放送したため、後日再放送で対応。
- ^ ダンス系としては2組目の三ツ星選出。
- ^ 『トンコツTVデラックス』として、19:30スタート。
- ^ 大塚はこの回こちらに回った。福岡局の地デジPRスポットを担当したこと、地デジ大使渡邊が進行したこともあって地デジ化PRの小芝居を行った。なお渡邊は「ビル影」編に出演している。
- ^ ダンス系としては3組目、かつ番組史上最年少。
外部リンク
[編集]- NHK福岡放送局「トン☆スタ」ホームページ - ウェイバックマシン(2012年3月20日アーカイブ分)
- ブログは「トンコツTV」時代のものを引き継いでいる。