ナハパーナ

ナハパーナ

ナハパーナNahapana、在位:西暦119年頃 - 124年頃、恐らくは前後にもっと長い。)は古代インド北西部を支配した西クシャトラパ、クシャハラータ朝の最後の王。

前王ブーマカの跡を継いで王となり、恐らくはクシャーナ朝支配下の総督(クシャトラパ)として北西インドの統治に当たっていた。彼は活発な軍事活動を行って領土を拡大し、インド亜大陸北西部と中央部の一部を含めた広大な領域を支配し、クシャーナ朝から自立した。

しかし総督を意味する「クシャトラパ」の称号はそのまま継続して用いられ、ナハパーナは独自に大総督マハークシャトラパ mahakshatrapa)、王(ラージャ raja)を名乗った。

しかし中央インドの大国サータヴァーハナ朝(アーンドラ朝)の英王ガウタミープトラ・シャータカルニとの戦いに敗北し、中央インドの征服地を失い彼自身も恐らくは死亡した。

これによってクシャハラータ朝による西クシャトラパ支配は終焉を迎えたが、ナハパーナの娘婿ウサバダータが別に独自の勢力を持っていたことがわかっている。