ノールカップ級哨戒艦
ノールカップ級哨戒艦 | |
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基本情報 | |
艦種 | 哨戒艦(OPV) |
運用者 | ノルウェー沿岸警備隊 |
次級 | 「ハーシュタ」(W318) |
要目 | |
排水量 | 3,200トン |
全長 | 105.05メートル (344.7 ft) |
最大幅 | 14.6メートル (48 ft) |
吃水 | 4.9メートル (16 ft) |
機関方式 | CODAD方式 ウィヒマンAXAGディーゼルエンジン×4基 スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 14,400 hp |
速力 | 22.5ノット (41.7 km/h) |
航続距離 | 11,500海里(15ノット時) |
乗員 | 52名+航空要員6名 |
兵装 | ・ボフォースMk.1 57mm単装砲×1基 ・Rh202 20mm機関銃×4基 ・3連装短魚雷発射管×2基 |
搭載機 | NFH90ヘリコプター×1機 |
C4ISTAR | NAVKIS戦術情報処理装置 |
レーダー | ・TRS-3D/16ES 3次元式 ・9LV200 Mk.2 射撃指揮用 |
ソナー | SS105 船底装備式 |
ノールカップ級哨戒艦(ノルウェー語: Nordkapp-klassen; 英: Nordkapp-class offshore patrol vessel)は、ノルウェー沿岸警備隊(ノルウェー海軍)の哨戒艦(OPV)。
設計
[編集]船体は砕氷構造を採用しており、また着氷を防ぐため、ヘリコプター甲板、砲甲板、上甲板は加熱されている。ノルウェー沿岸警備隊において、領海・排他的経済水域における警備・救難、海洋調査を主任務として、副次的に戦時における船団護衛任務への投入も想定されている。このことから、他の沿岸警備隊艦艇よりも強力な電装・兵装を備えているほか、必要に応じて主砲をオート・メラーラ 76 mm 砲に換装し、ペンギンやNSMなど艦対艦ミサイルやCIWSを追加搭載して、フリゲートとして改装することができる。
当初、捜索レーダーとしてはAWS-5、ソナーとしては民生品のSP270魚群探知機を搭載していたが、2000年から2001年にかけて、ソナーは同国シムラッド社製の14kHz帯マルチモード・スキャニング・ソナーであるSS105に、2006年にはレーダーも3次元レーダーであるTRS-3D/16ESに更新された。また艦載機も、当初はリンクスMk.86を搭載していたが、2011年よりNFH90に更新した。
同型艦
[編集]一覧表
[編集]# | 艦名 | 進水 | 就役 | 退役 |
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W320 | ノールカップ KV «Nordkapp» | 1980年4月 | 1981年4月 | |
W321 | センジャ KV «Senja» | 1980年3月 | 1981年3月 | 2021年11月 |
W322 | アンデネス KV «Andenes» | 1981年3月 | 1982年1月 | 2023年10月 |
運用史
[編集]当初は7隻の建造が予定されていたが、予算上の理由により、建造は3隻で終了した。3隻ともにソルトランを母港として、北部沿岸警備隊の外洋警備部隊に配属されて活動している。「アンデネス」は、1991年、湾岸戦争に伴ってペルシア湾地域に派遣されて哨戒活動に当たった。また1994年には、水産警護活動中にシーシェパード(ポール・ワトソン代表)の活動船と衝突している。
なお退役艦をウルグアイ海軍に売却することも検討されたものの、退役時点で艦歴が40年以上経過しておりスペアの部品がないこと、また艦型が大きくモンテビデオ湾で許可されている艦船の大きさを上回ってしまうことが問題となり、キャンセルされた[1][注 1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ かわって、大韓民国との「国際連合平和維持活動における協力に関する協定」の一環として、本型よりはるかに小型の大鷲型哨戒艇の寄贈を受けることとなった[1]。
出典
[編集]- ^ a b 乗りものニュース編集部 2023.
参考文献
[編集]- Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629
- 乗りものニュース編集部「外国から哨戒艦買います→デカすぎて無理でした→20分の1サイズなら…? ウルグアイが韓国と協定」『乗りものニュース』、メディア・ヴァーグ、2023年5月25日 。