ファイアマン賞

ファイアマン賞(ファイアマンしょう)は、日本プロ野球において、優秀救援投手に贈られていた賞である。

1981年度に創設されたこの賞は、メジャーリーグが救援投手のことを「ファイアマン(「消防士」、「火消し役」の意)」と呼ぶことにちなんで、当時の安田火災海上保険(後の損害保険ジャパン、現・損害保険ジャパン日本興亜)が協賛して行っていた。2001年度までの正式名称は「安田火災ファイアマン賞(やすだかさいファイアマンしょう)」、2002年度の正式名称は「損保ジャパンファイアマン賞(そんぽジャパンファイアマンしょう)」。

毎年度両リーグの救援投手の公式戦における成績を元にファイアマンポイントを算出し(計算式は(救援勝利数+セーブ数)×2-救援敗戦数)、最もポイントが多い投手(各リーグ1名ずつ)に賞を贈呈した。賞金、町火消の象徴である法被が副賞として贈呈された。

協賛企業であった損保ジャパンが業務見直しを理由に2002年度限りで撤退したため、同年を最後に廃止となった。

歴代受賞者

[編集]
  セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
名前 所属 ポイント 名前 所属 ポイント
1981 角三男 巨人 51 江夏豊 日本ハム 50
1982 山本和行 阪神 73 江夏豊 日本ハム 70
1983 斉藤明夫 大洋 56 森繁和 西武 73
1984 山本和行 阪神 60 山沖之彦 阪急 44
1985 中西清起 阪神 57 石本貴昭 近鉄 49
1986 斉藤明夫 大洋 50 石本貴昭 近鉄 77
1987 郭源治 中日 57 牛島和彦 ロッテ 48
1988 郭源治 中日 82 吉井理人 近鉄 66
1989 津田恒実 広島 75 井上祐二 ダイエー 52
1990 与田剛 中日 66 鹿取義隆 西武 53
1991 大野豊 広島 62 武田一浩 日本ハム 36
1992 佐々木主浩 大洋 60 赤堀元之 近鉄 60
1993 石毛博史 巨人 67 赤堀元之 近鉄 58
1994 高津臣吾 ヤクルト 50 赤堀元之 近鉄 62
1995 佐々木主浩 横浜 76 平井正史 オリックス 79
1996 佐々木主浩 横浜 55 赤堀元之 近鉄 56
1997 佐々木主浩 横浜 82 赤堀元之 近鉄 59
1998 佐々木主浩 横浜 91 大塚晶文 近鉄 74
1999 高津臣吾 ヤクルト 62 ブライアン・ウォーレン ロッテ 60
2000 エディ・ギャラード 中日 70 ロドニー・ペドラザ ダイエー 72
2001 高津臣吾 ヤクルト 70 ロドニー・ペドラザ ダイエー 72
2002 エディ・ギャラード 中日 69 豊田清 西武 87