フィリップ・ピケット

フィリップ・ピケット(Philip Pickett, 1952年11月7日 - )は、イギリスリコーダー奏者、指揮者

ギルドホール音楽演劇学校トランペットを学ぶ。トランペット奏者として活動を始めたが、アンソニー・ペインズの影響で古管楽器を演奏し始め、デイヴィッド・マンロウにリコーダーを師事する。母校で教鞭を取り、またアカデミー室内管弦楽団イングリッシュ・コンソート等でリコーダー奏者を務めた。

1977年ニュー・ロンドン・コンソートを結成、『カルミナ・ブラーナ』、またミヒャエル・プレトリウスの『テルプシコーレ』など、中世音楽ルネサンス音楽の優れた演奏で注目を集めたが、彼らのレパートリーは広く、ヴィヴァルディテレマンJ・S・バッハブロウ他、バロック期にもさまざまなレパートリーを持っている。

音楽修辞学に深い関心を寄せ、また彼自身による解説も面白い。楽器編成もユニークである。ドライヴ感あふれる演奏で聞き手を魅了する。1997年からニュー・グローブ座の付属楽団であるミュージシャンズ・オブ・ザ・グローブの音楽監督である。

1970年代から1980年にかけてフォーク・ロックのグループ、アルビオン・ダンス・バンドにいて、ツアーや録音を行う他、映画やテレビの音楽にも積極的に参加し、ジャンルを超えて古楽器の魅力を伝えている。