ブレット・フィリップス (野球)

ブレット・フィリップス
Brett Phillips
ニューヨーク・ヤンキース(マイナー)
AAA級オマハ・ストームチェイサーズ時代
(2019年4月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ピネラス郡セミノール英語版
生年月日 (1994-05-30) 1994年5月30日(30歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト6巡目(全体189位)
初出場 2017年6月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
プレミア12 2015年
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
男子野球
WBSCプレミア12
2015

ブレット・マーベリック・フィリップスBrett Maverick Phillips, 1994年5月30日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ピネラス郡セミノール英語版出身のプロ野球選手投手)。右投左打。MLBニューヨーク・ヤンキース傘下所属。

元プロ野球選手(内野手)で野球指導者のトレイ・ヒルマンは義父にあたる[1]

経歴

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プロ入りとアストロズ傘下時代

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2012年MLBドラフト6巡目(全体189位)でヒューストン・アストロズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・アストロズでプロデビュー。54試合に出場して打率.251、13打点、7盗塁を記録した。

2013年アパラチアンリーグのルーキー級グリーンビル・アストロズ英語版とA級クアッドシティーズ・リバーバンディッツ英語版でプレーし、2球団合計で41試合に出場して打率.242、12打点、5盗塁を記録した。

2014年はA級クアッドシティーズとA+級ランカスター・ジェットホークスでプレーし、2球団合計で130試合に出場して打率.310、17本塁打、68打点、23盗塁を記録した。

2015年はA+級ランカスターとAA級コーパスクリスティ・フックスでプレーした。

ブルワーズ時代

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ミルウォーキー・ブルワーズ時代
(2017年7月25日)

2015年7月30日にカルロス・ゴメスマイク・ファイヤーズとのトレードで、ドミンゴ・サンタナジョシュ・ヘイダーエイドリアン・ハウザーと共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[2]。移籍後は傘下のAA級ビロクシ・シャッカーズでプレーし、移籍前を含めた3球団合計で120試合に出場して打率.309、16本塁打、77打点、17盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。さらに11月に開催の第1回WBSCプレミア12アメリカ合衆国代表に選出された。

2016年はAA級ビロクシでプレーし、124試合に出場して打率.229、16本塁打、62打点、12盗塁を記録した。オフには2年連続でアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズ英語版に所属した。11月18日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[3]

2017年は開幕からAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスでプレーし、6月5日にメジャー初昇格を果たした[4]。同日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦にて「8番・中堅手」で先発出場してメジャーデビューし、この試合で初安打も放った[5]。この年メジャーでは37試合に出場して打率.276、4本塁打、12打点、5盗塁を記録した。また、中堅の守備中での送球で104.0mph(約167.3km/h)を計測したが、これはスタットキャスト導入後では2017年の最速かつ史上2位の速さだった[6][7]

ロイヤルズ時代

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2018年7月27日にマイク・ムスタカスとのトレードで、ホルヘ・ロペスと共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[8]

レイズ時代

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2020年8月27日にルーシャス・フォックスとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した[9]。シーズン打率.196、ポストシーズンでも守備固めでの出場が大半だったが、ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ第4戦では逆転サヨナラ打を放ち、脚光を浴びた[10]

2022年5月10日のロサンゼルス・エンゼルス戦では試合終盤で登板し、本来とは反対の左打席に入ったアンソニー・レンドンに本塁打を浴びてしまい、8月1日にホセ・シリの加入に伴いDFAとなった[11]

オリオールズ時代

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2022年8月2日に金銭トレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍した[12]。20日にDFAとなり、22日にマイナー契約となった[13][14]

エンゼルス時代

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2023年1月9日にオースティン・ウォーレンと入れ替わる形で、ロサンゼルス・エンゼルスと単年契約を結んだ。年俸は120万ドル。同時にレンドンと再会することとなった。5月6日のテキサス・レンジャーズ戦では外野手として出場していたが、9回2死から登板。この時点でチームは0-8と大量失点しており、投手がいなくなったための措置であった。最初の打者に右前打を浴び、続く打者には押し出し四球を与えたものの、3人目の打者をセンターフライに抑えた。球速は74mph(約119km/h)前後で、球種は全てスライダーだった[15]。5月20日にDFAとなり、5月24日にマイナー契約を結び直してAAA級ソルトレイク・ビーズに送られた。9月6日に再昇格する。これにより、2018年7月27日のトレード相手でもあるムスタカスと共にプレーすることになった。オフの10月16日に40人名簿から外され、AAA級ソルトレイクに送られたが、同日中にDFAとなった。

ホワイトソックス傘下時代

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2024年1月8日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナーリーグ契約を結び、同日中にAAA級シャーロット・ナイツへ配属された。5月4日にFAとなった。

ヤンキース傘下時代

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2024年7月30日にニューヨーク・ヤンキースと投手としてマイナー契約を結んだ。8月1日にA-級タンパ・ターポンズへ配属された。

選手としての特徴

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選球眼に優れた一番打者タイプであり、パワーは無いが外野の間を抜く長打は多い[16]。中堅守備はケビン・キアマイアー級と評するスカウトもいた[17]。通算打率は2022年シーズン終了次点で2割に満たず、打撃の確実性を上げることが課題である。

主に外野手としてプレーしているが、投手としてのメジャー登板経験も4度あり、97マイルの速球を投げることができるため、自身を二刀流選手と自称し「オレはアメリカン・オオタニだ」と豪語している[18]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2017 MIL 37 98 87 9 24 3 0 4 39 12 5 0 1 0 9 2 1 34 0 .276 .351 .448 .799
2018 15 24 22 2 4 0 1 0 6 4 0 0 0 0 2 0 0 11 1 .182 .250 .273 .523
KC 36 123 112 13 21 4 2 2 35 7 1 1 0 1 9 0 1 50 1 .188 .252 .313 .565
'18計 51 147 134 15 25 4 3 2 41 11 1 1 0 1 11 0 1 61 2 .187 .252 .306 .558
2019 30 79 65 7 9 2 0 2 17 6 3 0 2 2 10 0 0 23 1 .138 .247 .262 .508
2020 18 34 31 8 7 0 1 1 12 2 3 1 0 0 3 0 0 8 0 .226 .294 .387 .681
TB 17 25 20 2 3 0 1 1 8 3 3 0 0 0 5 0 0 7 0 .150 .320 .400 .720
'20計 35 59 51 10 10 0 2 2 20 5 6 1 0 0 8 0 0 15 0 .196 .305 .392 .697
2021 119 292 253 50 51 9 3 13 105 44 14 3 2 2 33 0 2 113 3 .202 .297 .415 .712
2022 75 208 184 21 27 4 0 5 46 14 7 0 4 1 16 0 3 85 0 .147 .225 .250 .475
BAL 8 17 17 1 2 2 0 0 4 1 0 0 0 0 0 0 0 9 0 .118 .118 .235 .353
'22計 83 225 201 22 29 6 0 5 50 15 7 0 4 1 16 0 3 94 0 .144 .217 .249 .466
MLB:6年 355 900 791 113 149 24 9 28 275 93 36 5 9 6 87 2 7 340 6 .188 .273 .348 .621
  • 2022年度シーズン終了時

年度別投手成績

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W
H
I
P
2021 TB 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 2 0 2 0 0 0 0 1 1 1 9.00 4.00
2022 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 22 4.0 9 3 2 0 0 0 0 0 8 8 18.00 2.75
2023 LAA 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 3 0.1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00 6.00
MLB:3年 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 32 5.1 12 3 5 0 0 0 0 1 9 9 15.19 3.19
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手守備


投手(P)












2021 TB 1 0 1 0 0 1.000
MLB 1 0 1 0 0 1.000
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2017 MIL 4 0 0 0 0 ---- 26 47 4 1 1 .981 9 6 0 0 0 1.000
2018 2 2 0 0 0 1.000 5 8 0 0 0 1.000 7 1 0 0 0 1.000
KC 1 2 0 0 0 1.000 23 62 3 0 1 1.000 9 19 0 0 0 1.000
'18計 3 4 0 0 0 1.000 28 70 3 0 1 1.000 16 20 0 0 0 1.000
2019 3 2 0 0 0 1.000 23 50 1 0 0 1.000 3 6 1 0 1 1.000
2020 4 4 0 0 0 1.000 11 18 1 0 0 1.000 4 0 0 0 0 .---
TB 3 1 0 0 0 1.000 4 4 0 0 0 1.000 9 10 0 0 0 1.000
'20計 7 5 0 0 0 1.000 15 22 1 0 0 1.000 13 10 0 0 0 1.000
2021 19 8 0 0 0 1.000 52 121 0 2 0 .984 46 84 3 2 1 .978
MLB 36 19 0 0 0 1.000 144 310 9 3 2 .991 87 126 4 2 2 .985
  • 2021年度シーズン終了時

背番号

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  • 33(2017年 - 2018年途中)
  • 14(2018年途中 - 2020年)
  • 35(2021年 - 2022年途中)
  • 66(2022年 - 同年終了)
  • 8(2023年)

代表歴

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脚注

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  1. ^ 「新MLB珍獣図鑑 FILE22 ブレット・フィリップス」『隔月刊スラッガー』2021年1月号 日本スポーツ企画出版社 66頁
  2. ^ Brian McTaggart (2015年7月30日). “Astros add Gomez, Fiers from Brewers” (英語). MLB.com. 2017年10月31日閲覧。
  3. ^ Adam McCalvy (2016年11月18日). “Brinson, Hader added to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2017年10月31日閲覧。
  4. ^ https://mobile.twitter.com/milb/status/871797763578761217
  5. ^ Brad Ford (2017年6月6日). “The Milwaukee Brewers’ bullpen spoils Brett Phillips’ debut” (英語). SB Nation. 2017年10月31日閲覧。
  6. ^ https://www.mlb.com/video/statcast-phillips-104-mph-toss/c-1831327783
  7. ^ 「知って得する⁉︎ STATCASTトリビア」『隔月刊スラッガー』2017年12月号増刊 日本スポーツ企画出版社 51頁
  8. ^ Jeffrey Flanagan (2018年7月28日). “Royals send Moose to Brewers for 2 prospects” (英語). MLB.com. 2018年7月29日閲覧。
  9. ^ Rays Acquire Brett Phillips From Royals” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月27日閲覧。
  10. ^ ファンブル→転倒→後逸…ドタバタサヨナラ激勝レイズ 殊勲フィリップスを指揮官絶賛”. Full-count (2020年10月25日). 2021年2月25日閲覧。
  11. ^ Astros Acquire Trey Mancini In Three-Team Trade; Jose Siri Dealt From Houston To Rays” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月2日閲覧。
  12. ^ Orioles Acquire Brett Phillips From The Tampa Bay Rays In Exchange For Cash Considerations” (英語). MLB.com. 2022年8月3日閲覧。
  13. ^ Orioles' Brett Phillips: Designated for assignment” (英語). CBSSports.com. 2022年8月21日閲覧。
  14. ^ Transactions” (英語). MLB.com. 2022年8月22日閲覧。
  15. ^ エンゼルス外野手フィリップスが登板、9回2死から右前打、四球、中飛 レイズ時代に4度経験”. 日刊スポーツ (2023年5月7日). 2023年5月8日閲覧。
  16. ^ 「ミルウォーキー・ブルワーズ」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 99頁
  17. ^ 「2016プロスペクト・ランキングトップ100」『月刊スラッガー』2016年5・6月合併号 日本スポーツ企画出版社 70頁
  18. ^ エンゼルス、自称二刀流・フィリップスを1年1.6億円で獲得「アメリカン・オオタニだ」 | Full-count

関連項目

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外部リンク

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