ライアン・ダル

ライアン・ダル
Ryan Dull
ハイポイント・ロッカーズ #11
オークランド・アスレチックス時代
(2017年8月23日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム
生年月日 (1989-10-02) 1989年10月2日(35歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
175 lb =約79.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト32巡目
初出場 2015年9月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ライアン・クリストファー・ダルRyan Christopher Dull, 1989年10月2日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム出身のプロ野球選手投手)。右投右打。アメリカ独立リーグ・アトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ英語版所属。

愛称はダルズ・ネック[1]。メディアによっては「ドゥル」とも表記される。

経歴

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プロ入りとアスレチックス時代

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2012年MLBドラフト32巡目(全体979位)でオークランド・アスレチックスから指名され、プロ入り[2][3]。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・アスレチックスでプロデビュー。A-級バーモント・レイクモンスターズ英語版でもプレーし、2球団合計で21試合に登板して5勝1敗5セーブ、防御率2.56、47奪三振を記録した。

2013年はA級ベロイト・スナッパーズ英語版、A+級ストックトン・ポーツ、AA級ミッドランド・ロックハウンズでプレーし、3球団合計で45試合に登板して2勝5敗19セーブ、防御率2.40、78奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2014年はAA級ミッドランドでプレーし、40試合に登板して5勝5敗6セーブ、防御率2.88、61奪三振を記録した。

2015年はAA級ミッドランドで開幕を迎えた後、6月28日にAAA級ナッシュビル・サウンズへ昇格した。この年マイナー2球団合計では47試合に登板しで3勝2敗12セーブ、防御率0.74、73奪三振を記録した。9月1日にロースター拡大によりメジャー初昇格を果たし、同日のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦でメジャーデビュー。この年メジャーでは13試合に登板して1勝2敗1セーブ、防御率4.24、16奪三振を記録した。

2016年は開幕25人枠入りし、右の中継ぎとして起用されている。シーズン通じてブルペンの主力として定着し、リーグ9位タイとなる70試合にリリーフ登板。5勝5敗3セーブ、防御率2.42、WHIP0.87、奪三振/与四球4.87という驚異的な活躍ぶりを見せた。

2019年8月3日にDFAとなった[4]

ジャイアンツ傘下時代

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2019年8月5日にウェイバー公示を経てサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[5]。傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツでプレーしていたが、8月12日にDFAとなった[6]

ヤンキース時代

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2019年8月14日にウェイバー公示を経てニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[7]。9月15日にDFAとなった[8]

ブルージェイズ時代

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2019年9月18日にウェイバー公示を経てトロント・ブルージェイズへ移籍した[9]。登板することなく、9月20日にDFAとなり[10]、24日にマイナー契約で傘下のAAA級バッファロー・バイソンズへ配属された[11]。9月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[12]。レギュラーシーズン終了後の10月29日に再びDFAとなり[13]、30日にマイナー契約でAAA級バッファローへ配属された[14]

2020年11月2日にFAとなった[11]

ブルージェイズ退団後

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2021年1月25日に、北米独立リーグ・アメリカン・アソシエーションウィニペグ・ゴールドアイズと契約したが[15]、登板機会がないまま退団し、5月4日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[11]。AAA級タコマ・レイニアーズで28試合に登板したが、メジャー昇格の機会はなく、8月12日に自由契約となった[11]。8月24日にアメリカ独立リーグ・アトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ英語版 と契約した[11]

投球スタイル

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小柄で細身の体、低めに集める制球力が生命線、スライダーが一番の武器といった特徴は、かつてアスレチックスで育ったヒューストン・ストリートと同じであるため、「ストリート二世」に成長することを期待されている。欠点は速球の軌道がストレートになりがちで、一発リスクが高いこと。AA級ミッドランド時代にジョン・ワズディン投手コーチ(元読売ジャイアンツ埼玉西武ライオンズ)の指導を受けて奪三振力が向上した[16]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2015 OAK 13 0 0 0 0 1 2 1 2 .333 66 17.0 12 4 6 1 0 16 0 0 8 8 4.24 1.06
2016 70 0 0 0 0 5 5 3 15 .500 290 74.1 50 10 15 4 1 73 6 0 23 20 2.42 0.87
2017 49 0 0 0 0 2 2 0 20 .500 177 42.0 37 7 16 1 3 45 6 0 30 24 5.14 1.26
2018 28 0 0 0 0 0 0 0 4 ---- 100 25.1 22 3 7 0 0 21 3 0 12 12 4.26 1.14
2019 7 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 51 9.0 19 4 4 0 1 8 1 0 13 12 12.00 2.56
NYY 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 2.1 5 0 3 0 0 4 0 0 5 5 19.29 3.43
TOR 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.1 1 1 0 0 0 3 0 0 1 1 6.75 0.75
'19計 11 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 71 12.2 25 5 7 0 1 15 1 0 19 18 12.79 2.53
MLB:5年 171 0 0 0 0 8 9 4 42 .471 704 171.1 146 29 51 6 5 170 16 0 92 82 4.31 1.15
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2015 OAK 13 0 0 0 0 ----
2016 70 2 5 2 0 .778
2017 49 2 3 0 0 1.000
2018 28 1 2 1 0 .750
2019 7 0 2 0 0 1.000
NYY 3 1 0 0 0 1.000
TOR 1 0 0 0 0 ----
'19計 11 1 2 0 0 1.000
MLB 171 6 12 3 0 .857
  • 2019年度シーズン終了時

背番号

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  • 66(2015年 - 2019年8月2日)
  • 73(2019年9月1日 - 同年9月14日、2019年9月27日 - 同年終了)

脚注

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  1. ^ Explaining A's Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月18日閲覧
  2. ^ TEXAS LEAGUE BASEBALL: Dull brings life to RockHounds' bullpen
  3. ^ Former East Forsyth’s Dull sharp in relief
  4. ^ Chris Haft (2019年8月3日). “A's activate Piscotty, claim Garneau from Angels” (英語). MLB.com. 2019年8月4日閲覧。
  5. ^ Giants claim former A’s right-handed pitcher off waivers” (英語). KNBR.com (2019年8月5日). 2019年8月6日閲覧。
  6. ^ Maria Guardado (2019年8月12日). “Giants to open on road again in 2020” (英語). MLB.com. 2019年8月13日閲覧。
  7. ^ Betelhem Ashame (2019年8月14日). “Sabathia set to return Sunday vs. Indians” (英語). MLB.com. 2019年8月15日閲覧。
  8. ^ Anthony Franco (2019年9月15日). “Yankees Designate Ryan Dull; Activate Betances, Montgomery” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年9月16日閲覧。
  9. ^ Zachary Silver (2019年9月18日). “Mayza has Tommy John surgery, out until 2021” (英語). MLB.com. 2019年9月19日閲覧。
  10. ^ Keegan Matheson (2019年9月20日). “Timeline TBD for Bichette (concussion protocol)” (英語). MLB.com. 2019年9月21日閲覧。
  11. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2022年7月28日閲覧。
  12. ^ Steve Adams (2019年9月25日). “Blue Jays Select Ryan Dull” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年9月26日閲覧。
  13. ^ Keegan Matheson (2019年10月29日). “Blue Jays claim Anthony Bass off waivers” (英語). MLB.com. 2019年10月30日閲覧。
  14. ^ Jeff Todd (2019年10月30日). “Blue Jays Outright Brock Stewart, Buddy Boshers” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年11月2日閲覧。
  15. ^ GOLDEYES ADD MAJOR LEAGUE RELIEVER”. Winnipeg Goldeyes (2021年1月25日). 2022年7月28日閲覧。
  16. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、250頁頁。ISBN 978-4-331-52002-4 

関連項目

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外部リンク

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