ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る

ライ・トゥ・ミー
ジャンル ミステリー犯罪
出演者 ティム・ロス
ケリー・ウィリアムズ
ブレンダン・ハインズ
モニカ・レイマンド
ヘイリー・マクファーランド
製作
制作 FOX
放送
放送国・地域アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
放送期間2009年 - 2011年
放送時間43分
公式ウェブサイト
テンプレートを表示

ライ・トゥ・ミー』(原題 "Lie to Me")は、アメリカ合衆国FOX2009年から2011年にかけて放送されていたテレビドラマ海外ドラマ)シリーズ。現地では、2010年11月からシーズン3の放送が開始された。FOXは2011年5月10日キャンセルを決定。[1]全3シーズン48話。

日本では、FOXチャンネルが『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』とのタイトルで2010年4月6日に放送を開始し、DVDが『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』とのタイトルで発売されている。地上波では2011年4月から朝日放送(2013年3月全シリーズ放送終了)、同年5月からメ~テレ(2013年7月全シリーズ放送終了)とTVQ九州放送、同年10月からテレビ東京シーズン1を放送と西日本放送2011年10月(シーズン1)、2014年1月8日(シーズン2)、7月4日(シーズン3)を放送。熊本放送、2014年1月29日(シーズン3)を放送。

概要

[編集]

精神行動分析学者であるカル・ライトマンが、「微表情」と呼ばれる一瞬の表情や仕草から嘘を見破ることで、犯罪捜査をはじめとするトラブル解決の手助けをする姿を描く。主人公であるカル・ライトマンは、実在の精神行動分析学者であるポール・エクマンをモデルにしている。実際にエクマンが体験したことが、そのまま主人公の過去として描かれている部分がある。

物語は主に一話完結型だが、ライトマンとパートナーのフォスターがそれぞれ別の案件を担当することが多く、1話の中で全く性質の異なる2つの事件が並行して描かれるのが特徴。 嘘を見抜く能力を利益の追求よりも人助けに使うことを重んじており、そのポリシーのもとにFBIや司法機関などに協力することが多いが、研究所自体は公的機関ではないため、時には事件性の無い富豪の個人的な依頼(浮気調査など)を引き受けることもある。

シーズン1では、実際の写真をフラッシュバックとして例示したり、登場人物の台詞で微表情や仕草の解釈について詳細な解説をしていたが、シーズン2以降解説が減り、ライトマンが「判定」のみすることが多くなった。シーズン1で頻繁に登場していた表情写真のフラッシュバックは、シーズン2ではほぼ登場しなくなったものの、シーズン3では1話に1回程度の頻度で復活した。

シーズン1では視聴者数が1000万人を超え順調だったが、シーズン2から平均視聴者数は803万人と下り坂になり、シーズン3では平均500万人台とさらに下降、打ち切りとなった。シーズン3は当初は全22話の予定であったが、13話に短縮された。

登場人物

[編集]
カル・ライトマン博士(Dr. Cal Lightman)
演 - ティム・ロス、日本語吹替 - 平田広明
ライトマン・グループの設立者である著名な心理学者。表情や無意識の動作の研究を専門とする傍ら、その知識を使って部下達と共に様々な犯罪捜査の手助けをする。
明かすべき、または守るべき真実のためには手段を選ばない強固な信念の持ち主で、鑑定にはしばしば挑発や脅し、嘘も用いる。平常は相手が誰であっても遠慮なく顔を眺め回し、ぞんざいな態度で接する変人でもある。
過去に、ある女性の苦しみを見抜くことが出来なかったことから、微表情の研究に足を踏み入れた。元は国防総省の一部門に所属していた模様。オックスフォード大学出身でありイギリス英語を話す。
ジリアン・フォスター博士(Dr. Gillian Foster)
演 - ケリー・ウィリアムズ、日本語吹替 - 加藤優子
カルと共にライトマン・グループのパートナー(共同経営者)を務める心理学者。カルとは国防総省以来の同僚であり、信頼関係で結ばれている。知的な常識人であり、嘘や挑発を使った調査はあまり行わないが、カルと組んで動くときは、彼の芝居の片棒を担ぐこともある。
シーズン1では既婚者だが最終話で離婚。シーズン2以降、カルと微妙な関係になる。甘党である。
リア・トーレス(Ria Torres)
演 - モニカ・レイマンド、日本語吹替 - 皆川純子
カルの部下。優れた観察力と、学問や研究によらない直感によって他人の心理を見抜く才能を持つ。空港の手荷物検査係として働いていたが、第1話でカル、ジリアンによってスカウトされる。その才能の背景として、少女期は父親に、成長してからは恋人に暴力を受けていたらしいことが示唆される。精神も強く、素性を偽っての潜入調査に従事することもある。才能を買われているが故に、カルからは特に厳しい扱いを受ける。
シーズン1で黒人警護官と恋愛関係になったが、彼はシーズン2以降は登場していない。
イーライ・ローカー(Eli Loker)
演 - ブレンダン・ハインズ英語版、日本語吹替 - 杉山大
カルの部下。徹底的なまでに正直であることを信条としており、相手を不快にすると分かっていても思ったことを口にする男。
シーズン1でとある事件の決着を巡って暴走、研究所を危機に陥れて辞職を願い出るが、カルの計らいにより以降は無給の研究員待遇で勤務する。リアにとっては先輩職員でもあるが、言動が祟って尊敬されていない。
特技はギター。シリーズ中のエピソードでは意外にもてている。
エミリー・ライトマン(Emily Lightman)
演 - ヘイリー・マクファーランド、日本語吹替 - 安武みゆき
カルの娘。16歳。時折、表情を読みとる才能を見せる。親からの干渉を嫌がる大人びた少女だが、麻薬がらみのパーティに参加させられるなどカルから見て危うい行動も多い。父とは異なり、標準的なアメリカ発音の英語を話す。
ゾーイ・ランドウ(Zoe Landau)
演 - ジェニファー・ビールス
カルの元・妻であり、エミリーの実の母親である。連邦司法省の検事であり、後に独立して弁護士として開業する。検事としても弁護士としても担当の事件でライトマン・グループに協力を要請している。白人と黒人との(人種的な意味における)ハーフである。シーズン1登場時には恋人がいたが、のちにカルとときどき関係を持つようになる。
ベン・レイノルズ(Ben Reynolds)
演 - メキ・ファイファー、日本語吹替 - 杉村憲司
FBI捜査官であり、研究所に対するFBIからの連絡官のような位置付けであると同時に、様々な事件の現場や取り調べにおいてライトマン・グループと協力している。シーズン2最終話で銃弾に倒れ、助かったものの研究所から去る。
シャロン・ワロウスキー(Sharon Wallowski)
演 - モニーク・ガブリエラ・カーネン
所轄署のラテン系女性刑事。シーズン2最終話で登場、シーズン3でもカル・ライトマン研究所に司法サイドの人間として関わるほか、カルと個人的にも良好な関係を持つ。

エピソードタイトル

[編集]

第1シーズン

[編集]
タイトル(邦題) 原題 オリジナル放送日
第1話 嘘を見抜く男 Pilot 2009年1月21日
第2話 小隊の秘密 Moral Waiver 2009年1月28日
第3話 優等生の悲劇 A Perfect Score 2009年2月4日
第4話 結婚の真実 Love Always 2009年2月18日
第5話 憎しみの傷跡 Unchained 2009年3月4日
第6話 善意の罪びと Do No Harm 2009年3月11日
第7話 欲望と大義 The Best Policy 2009年3月18日
第8話 絶望の連鎖 Depraved Heart 2009年4月1日
第9話 虚構の崩壊 Life Is Priceless 2009年4月8日
第10話 人生の伴侶 The Better Half 2009年4月22日
第11話 潜入捜査 Undercover 2009年4月29日
第12話 模倣犯 Blinded 2009年5月6日
第13話 真実の代償 Sacrifice 2009年5月13日

第2シーズン

[編集]
  • アメリカ(FOX):2009年 ~ 2010年
タイトル(邦題) 原題 オリジナル放送日
第1話 素顔の告白 The Core of It 2009年9月28日
第2話 運命の歯車 Truth or Consequences 2009年10月5日
第3話 命の値段 Control Factor 2009年10月12日
第4話 侵入者 Honey 2009年10月19日
第5話 過去の亡霊 Grievous Bodily Harm 2009年10月26日
第6話 重要証人 Lack of Candor 2009年11月9日
第7話 ブラック・フライデー Black Friday 2009年11月16日
第8話 戦場のクリスマス Secret Santa 2009年11月23日
第9話 ゲームの達人 Fold Equity 2009年11月30日
第10話 爆弾犯 Tractor Man 2009年12月14日
第11話 悪魔の微笑 Beat the Devil 2010年6月7日
第12話 告白 Sweet Sixteen 2010年6月14日
第13話 毒婦の仮面 The Whole Truth 2010年6月21日
第14話 英雄の正体 React to Contact 2010年6月28日
第15話 歪んだ正義 Teacher and Pupils 2010年7月12日
第16話 姉妹 Delinquent 2010年7月19日
第17話 苦い勝利 Bullet Bump 2010年7月26日
第18話 ファイトクラブ Headlock 2010年8月2日
第19話 ハーメルンの笛吹き Pied Piper 2010年8月16日
第20話 暴露 Exposed 2010年8月23日
第21話 父と娘 Darkness and Light 2010年8月30日
第22話 不都合な真実 Black and White 2010年9月13日

ファイナル・シーズン

[編集]
  • アメリカ(FOX):2010年 ~ 2011年
タイトル(邦題) 原題 オリジナル放送日
第1話 制裁 In the Red 2010年10月4日
第2話 パラサイト・マザー The Royal We 2010年10月11日
第3話 相棒 Dirty Loyal 2010年10月18日
第4話 ダブル・ブラインド Double Blind 2010年10月25日
第5話 炭鉱のカナリア The Canary's Song 2010年11月8日
第6話 堕ちたカリスマ Beyond Belief 2010年11月15日
第7話 ベロニカの世界 Veronica 2010年11月22日
第8話 ソウル・ファミリー Smoked 2010年11月29日
第9話 封印された記憶 Funhouse 2011年1月10日
第10話 理想の夫 Rebound 2011年1月10日
第11話 救命士 Saved 2011年1月17日
第12話 誘拐 Gone 2011年1月24日
第13話 殺意のネットワーク Killer App 2011年1月31日

スタッフ

[編集]

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]