ランスコア
ランスコアとは、野球において、第3アウトが成立する前にランナーがホームインしているかが重要なタイムプレイである。
概要
[編集]タイムプレイで、もしホームインよりタッチが早ければ審判は頭上に両手で×を作り『ノーランスコア』とコールする。タッチよりホームインが早ければダイヤモンドの内側に入り、ホームベースと対正して人差し指を上にあげ、『ザッツ・ランスコア』とコールする。
実際にあった事例
[編集]2018年8月30日、阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズ戦の5回裏、阪神は1死満塁のチャンスを迎え、打者の糸原健斗は飛距離十分のセンターフライを打ち上げ、3塁ランナーの鳥谷敬と2塁ランナーの梅野隆太郎がスタートした。鳥谷がホームを踏み、得点かと思われたがホームを踏む前に梅野がタッチアウトになり、阪神の得点は無効になった[1][2][3]。
2016年8月11日の夏の甲子園・前橋育英対嘉手納戦の5回裏、前橋育英は3対1とリードを広げ、なおも2死1塁の場面で4番の小川龍成が左中間突破の打球を放った。打った小川は3塁を狙うがタッチアウトとなり、アウトになったのが1塁走者の飯島大夢のホームインよりも早かったため、1点が幻になった[4][2][注釈 1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 試合後に嘉手納の大蔵宗元監督は「あれで点が入っていたら変わってた。」と話し、このプレーで流れが変わった嘉手納は7回表に8点を取って逆転勝ちした。
出典
[編集]- ^ “阪神 今季最悪の借金9 犠飛で同点のはずが併殺 金本監督「ありえんことが起こっている」”. 日刊スポーツ. (2018年8月31日) 2021年7月19日閲覧。
- ^ a b 1975-, 田尻, 賢誉, (2019.6). 高校野球脳を鍛える実戦プレー問題集. Takeshobo. ISBN 978-4-8019-1912-9. OCLC 1105300134
- ^ “阪神「幻の犠飛」は誰のミスだったのか 元巨人・鈴木尚広氏がプレー分析”. J-CAST ニュース (2018年9月3日). 2021年7月19日閲覧。
- ^ “夏の高校野球:前橋育英の主将・小川 悔やんだ五回の場面”. 毎日新聞. 2021年9月17日閲覧。