ロブ・トムソン

ロブ・トムソン
*Rob Thomson*
フィラデルフィア・フィリーズ監督 #59
	ニューヨーク・ヤンキースでのコーチ時代; (2011年)
基本情報
国籍	カナダ
出身地	オンタリオ州サーニア
生年月日	1963年8月16日（61歳）
身長; 体重	6' 0" ＝約182.9 cm; 200 lb ＝約90.7 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	捕手、三塁手
プロ入り	1985年 MLBドラフト32巡目
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	選手歴セントクレア・カウンティ・コミュニティ・カレッジ（英語版）; カンザス大学; 監督・コーチ歴ニューヨーク・ヤンキース (2008 - 2017); フィラデルフィア・フィリーズ (2018 - );
カナダ野球殿堂殿堂表彰者
選出年	2019年
	この表について

ロバート・ルイス・トムソン（Robert Lewis Thomson, 1963年 8月16日 - ）は、カナダのオンタリオ州サーニア出身の元プロ野球選手、野球指導者。現在は、MLBのフィラデルフィア・フィリーズの監督を務める。

選手としては目立った実績を残せなかったものの、引退後にニューヨーク・ヤンキース等で長年に渡りコーチを務めたことが評価され、2019年にカナダ野球殿堂に選出されている（コーチとしての業績のみでの野球殿堂入りは極めて異例）。その後、2022年シーズン途中よりフィラデルフィア・フィリーズの監督を務め、1年目にしてナショナル・リーグ制覇とワールドシリーズ進出を経験。

経歴

1985年のMLBドラフト32巡目（全体795位）でデトロイト・タイガースから指名を受け、プロ入り。4年間ルーキー級とA級でプレー。1987年には投手も経験した。1988年に引退し、シーズン途中からタイガース傘下のマイナーチームでコーチに就任した。

1990年にニューヨーク・ヤンキース傘下のA級フォートローダーデール・ヤンキースの三塁コーチに就任した。

1998年、フィールド・コーディネーターに異動した。

2000年、ヤンキースの選手育成ディレクターに就任した。

2003年、マイナーリーグのヴァイスプレジデントに就任した。同年11月にマイナーリーグのコーチに就任した。

2006年9月27日、ヤンキースの一塁コーチだったトニー・ペーニャが父の死去に伴って休養をとったため、メジャーリーグのチームに初帯同。4試合一塁コーチを務め、10月1日にペーニャは復帰した。

2007年オフにヤンキース監督がジョー・トーリからジョー・ジラルディに交代したのに伴い、11月20日にヤンキースのベンチコーチに就任した^[1]。

2008年シーズンの開幕4試合目（4月4日）のタンパベイ・レイズ戦でジラルディが上部呼吸道感染症のため試合を欠場し、代行として指揮を執った^[2]。試合は4対13で敗れた^[3]。翌日の4月5日も代行監督を務め^[4]、3対6で敗れた。同年オフの11月13日にペーニャがベンチコーチに就任したことに伴い、ヤンキースの三塁コーチへ異動し^[5]、2014年まで6シーズンに渡り務めた。この間、2009年にはワールドシリーズ優勝を経験した。

2015年1月12日にペーニャが一塁コーチに復帰するのに伴い、再びヤンキースのベンチコーチへ異動し^[6]、3シーズン務めた。

2018年シーズンからはフィラデルフィア・フィリーズに移り、新監督に就任したゲーブ・キャプラーの下でベンチコーチを務めた^[7]。

2019年10月にキャプラーは解任されたが、後任監督に旧知の間柄であるジラルディが就任したため、2020年シーズン以降も引き続きベンチコーチを務めた。

2022年6月3日より監督を解任されたジラルディに代わって代行監督を務める^[8]。

詳細情報

年度別監督成績

年度	球団	地区	年齢	試合	勝利	敗戦	勝率	順位	備考	ポストシーズン勝敗
2022	PHI	NL 東	58	111	65	46	.586	3 / 5	途中就任、WS敗退	11勝06敗
2023	PHI	NL 東	59	162	90	72	.556	2 / 5
MLB：2年				273	155	118	.568	-		11勝06敗

2022年度シーズン終了時。
年度の太字は最優秀監督賞受賞。
順位の太字はプレーオフ進出（ワイルドカードを含む）。
WS…ワールドシリーズ、LCS…リーグチャンピオンシップシリーズ、DS…ディビジョンシリーズ、WC…ワイルドカードゲーム（ワイルドカードシリーズ）。

詳細情報

背番号

59（2008年 - ）

脚注

^ “Yankees announce 2008 coaching staff”. MLB.com Yankees Press Release (November 20, 2007). January 10, 2014閲覧。
^ Rob Thomson #59 - Coaches & Staff List MLB.com
^ Kennedy, bullpen can't contain Rays MLB.com
^ Respiratory ills again sideline Girardi MLB.com
^ “New York Yankees announce 2009 coaching staff” (英語). MLB.com (November 13, 2008). January 10, 2014閲覧。
^ “Yankees announce coaches for the 2015 Season; Name Jeff Pentland, Joe Espada and Alan Cockrell to staff” (英語). MLB.com (January 12, 2015). January 13, 2015閲覧。
^ Todd Zolecki (2017年12月5日). “Phillies hire Thomson as bench coach” (英語) 2017年12月7日閲覧。
^ Todd Zolecki (2022年6月3日). “Girardi ejected after challenging Scherzer” (英語). MLB.com. 2022年6月4日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
監督の通算成績と情報 Baseball-reference.com

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[1] “Yankees announce 2008 coaching staff”. MLB.com Yankees Press Release (November 20, 2007). January 10, 2014閲覧。

[2] Rob Thomson #59 - Coaches & Staff List MLB.com

[3] Kennedy, bullpen can't contain Rays MLB.com

[4] Respiratory ills again sideline Girardi MLB.com

[5] “New York Yankees announce 2009 coaching staff” (英語). MLB.com (November 13, 2008). January 10, 2014閲覧。

[6] “Yankees announce coaches for the 2015 Season; Name Jeff Pentland, Joe Espada and Alan Cockrell to staff” (英語). MLB.com (January 12, 2015). January 13, 2015閲覧。

[7] Todd Zolecki (2017年12月5日). “Phillies hire Thomson as bench coach” (英語) 2017年12月7日閲覧。

[8] Todd Zolecki (2022年6月3日). “Girardi ejected after challenging Scherzer” (英語). MLB.com. 2022年6月4日閲覧。

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表話編歴フィラデルフィア・フィリーズロースター
投手	46 ホセ・アルバラード 58 タナー・バンクス -- ホセ・クアス 40 タイラー・ギルバート 51 セス・ジョンソン（英語版） 50 オリオン・カーケリング 60 マックス・レイザー -- ジョン・マクミロン（英語版） 63 マイケル・メルカド 27 アーロン・ノラ 48 タイラー・フィリップス -- アラン・ランヘル（英語版） 66 ホセ・ルイーズ 61 クリストファー・サンチェス 25 マット・ストラム 55 レンジャー・スアレス -- デビン・スウィート（英語版） -- カイル・タイラー 99 タイフアン・ウォーカー 45 ザック・ウィーラー
捕手	13 ラファエル・マルチャン 10 J.T.リアルミュート 21 ギャレット・スタッブス
内野手	28 アレク・ボーム 2 コディ・クレメンス 3 ブライス・ハーパー 19 バディ・ケネディ -- ホセ・ロドリゲス（英語版）（制限リスト） 33 エドムンド・ソーサ 5 ブライソン・ストット 7 トレイ・ターナー
外野手	8 ニック・カステヤノス 9 オースティン・ヘイズ 16 ブランドン・マーシュ 18 ヨハン・ロハス 47 カル・スティーブンソン 37 ウェストン・ウィルソン
指名打者	12 カイル・シュワーバー
監督・コーチ	59 ロブ・トムソン（監督） 95 マイク・カリトリ（英語版）（ベンチコーチ） 53 ケビン・ロング（打撃コーチ） 92 ダスティン・リンド（英語版）（打撃コーチ補佐） 94 ラファエル・ペーニャ（打撃コーチ補佐） 65 ケイレブ・コーザム（投手コーチ） 93 ブライアン・カプラン（投手コーチ補佐） 38 パコ・フィゲロア（英語版）（一塁コーチ） 64 ダスティ・ワーザン（英語版）（三塁コーチ） 91 シーザー・ラモス（ブルペンコーチ） -- ボビー・ディッカーソン（英語版）（内野守備コーチ） 82 ボブ・スタンポ（ブルペン捕手） 97 ブラッド・フランダース（ブルペン捕手） 98 ヘクター・ラバゴ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年11月4日更新

表話編歴ナショナルリーグ優勝監督
1870年代	76 アルバート・スポルディング 77 ハリー・ライト 78 ハリー・ライト 79 ジョージ・ライト
1880年代	80 キャップ・アンソン 81 キャップ・アンソン 82 キャップ・アンソン 83 ジョン・モリル 84 フランク・バンクロフト 85 キャップ・アンソン 86 キャップ・アンソン 87 ビル・ワトキンス 88 ジム・マトリー 89 ジム・マトリー
1890年代	90 ビル・マクガニグル 91 フランク・セレー 92 フランク・セレー 93 フランク・セレー 94 ネッド・ハンロン 95 ネッド・ハンロン 96 ネッド・ハンロン 97 フランク・セレー 98 フランク・セレー 99 フランク・セレー
1900年代	00 ネッド・ハンロン 01 フレッド・クラーク 02 フレッド・クラーク 03 フレッド・クラーク 04 ジョン・マグロー 05 ジョン・マグロー 06 フランク・チャンス 07 フランク・チャンス 08 フランク・チャンス 09 フレッド・クラーク
1910年代	10 フランク・チャンス 11 ジョン・マグロー 12 ジョン・マグロー 13 ジョン・マグロー 14 ジョージ・ストーリングス 15 パット・モラン 16 ウィルバート・ロビンソン 17 ジョン・マグロー 18 フレッド・ミッチェル 19 パット・モラン
1920年代	20 ウィルバート・ロビンソン 21 ジョン・マグロー 22 ジョン・マグロー 23 ジョン・マグロー 24 ジョン・マグロー 25 ビル・マケシュニー 26 ロジャース・ホーンスビー 27 ロジャース・ホーンスビー 28 ドニー・ブッシュ 29 ジョー・マッカーシー
1930年代	30 ガビー・ストリート 31 ガビー・ストリート 32 チャーリー・グリム 33 ビル・テリー 34 フランキー・フリッシュ 35 フランキー・フリッシュ 36 ビル・テリー 37 ビル・テリー 38 チャーリー・グリム 39 ビル・マケシュニー
1940年代	40 ビル・マケシュニー 41 レオ・ドローチャー 42 ビリー・サウスワース 43 ビリー・サウスワース 44 ビリー・サウスワース 45 チャーリー・グリム 46 エディ・ダイアー 47 バート・ショットン 48 ビリー・サウスワース 49 バート・ショットン
1950年代	50 エディ・ソーヤー 51 レオ・ドローチャー 52 バート・ショットン 53 チャック・ドレッセン 54 レオ・ドローチャー 55 ウォルター・オルストン 56 ウォルター・オルストン 57 フレッド・ヘイニー 58 フレッド・ヘイニー 59 ウォルター・オルストン
1960年代	60 ダニー・マートー 61 フレッド・ハッチンソン 62 アルヴィン・ダーク 63 ウォルター・オルストン 64 ジョニー・ケイン 65 ウォルター・オルストン 66 ウォルター・オルストン 67 レッド・ショーエンディーンスト 68 レッド・ショーエンディーンスト 69 ギル・ホッジス
1970年代	70 スパーキー・アンダーソン 71 ダニー・マートー 72 スパーキー・アンダーソン 73 ヨギ・ベラ 74 ウォルター・オルストン 75 スパーキー・アンダーソン 76 スパーキー・アンダーソン 77 トミー・ラソーダ 78 トミー・ラソーダ 79 チャック・タナー
1980年代	80 ダラス・グリーン 81 トミー・ラソーダ 82 ホワイティ・ハーゾグ 83 ポール・オーウェンズ 84 ディック・ウィリアムズ 85 ホワイティ・ハーゾグ 86 デービー・ジョンソン 87 ホワイティ・ハーゾグ 88 トミー・ラソーダ 89 ロジャー・クレイグ
1990年代	90 ルー・ピネラ 91 ボビー・コックス 92 ボビー・コックス 93 ジム・フレゴシ 94 開催中止 95 ボビー・コックス 96 ボビー・コックス 97 ジム・リーランド 98 ブルース・ボウチー 99 ボビー・コックス
2000年代	00 ボビー・バレンタイン 01 ボブ・ブレンリー 02 ダスティ・ベイカー 03 ジャック・マキーオン 04 トニー・ラルーサ 05 フィル・ガーナー 06 トニー・ラルーサ 07 クリント・ハードル 08 チャーリー・マニエル 09 チャーリー・マニエル
2010年代	10 ブルース・ボウチー 11 トニー・ラルーサ 12 ブルース・ボウチー 13 マイク・マシーニー 14 ブルース・ボウチー 15 テリー・コリンズ 16 ジョー・マドン 17 デーブ・ロバーツ 18 デーブ・ロバーツ 19 デーブ・マルティネス
2020年代	20 デーブ・ロバーツ 21 ブライアン・スニッカー 22 ロブ・トムソン 23 トーリ・ロブロ

フィラデルフィア・フィリーズ監督 #59
ニューヨーク・ヤンキースでのコーチ時代 (2011年)
基本情報
国籍	カナダ
出身地	オンタリオ州サーニア
生年月日	(1963-08-16) 1963年 8月16日（61歳）
身長体重	6' 0" ＝約182.9 cm 200 lb ＝約90.7 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	捕手、三塁手
プロ入り	1985年 MLBドラフト32巡目
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
選手歴セントクレア・カウンティ・コミュニティ・カレッジ（英語版）カンザス大学監督・コーチ歴ニューヨーク・ヤンキース (2008 - 2017) フィラデルフィア・フィリーズ (2018 - )
カナダ野球殿堂殿堂表彰者
選出年	2019年
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