ヴィタリー・キム

ヴィタリー・キム
Віталій Олександрович Кім
生年月日 (1981-03-13) 1981年3月13日(43歳)
出生地 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国の旗 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国
ムィコラーイウ
出身校 マカロフ国立造船大学
配偶者 ユリヤ・ヴィタリウナ・キム
子女 3人

在任期間 2020年11月25日 - 現職
大統領 ウォロディミル・ゼレンスキー
テンプレートを表示

ヴィタリー・オレクサンドロウィチ・キムウクライナ語:Віталій Олександрович Кім1981年3月13日 - )は、ウクライナ政治家実業家。2020年11月25日よりムィコラーイウ州知事を務めている[1]。報道ではビタリー・キムの表記もみられる[2]

経歴

[編集]

1981年3月13日、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国ムィコラーイウに生まれた[3]

父は高麗人の血を引くバスケットボールのコーチであり、ソビエト連邦のユースチームの選手であった[3]

アドミラル・マカロフ国立造船大学を卒業し、企業経済学の学位を取得した[3]

1998年、彼は起業家としての活動を開始した。複合エンターテイメント施設「ウシュアジャ」の共同経営者を務めた[4][5]

以後、貿易業、不動産業、建設業、国際投資活動などに従事[3][6]

2011年までに2度の破産を経験した[4]

公的活動、政治家として

[編集]

2015年から2016年まで、ウクライナ農業政策省の分析部門に従事[7]

2019年、大統領選挙と第9回ヴェルホーヴナ・ラーダ選挙に際して、政党国民の僕のムィコラーイウ選挙本部でボランティア勤務[4][7]

2020年、党選挙本部長。また、ムィコラーイウ市議会議員候補となる[3][5][7]

2020年11月25日、ウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキーによりムィコラーイウ州知事に任命された[1]。就任後のインタビューでは、社会的な責任感から政界入りしたと語り、「造船の街」ムィコラーイウの復活への取り組みを述べた[6]

2022年3月29日、ロシアのミサイル攻撃がムィコラーイウにある州庁舎を直撃し、少なくとも35人が死亡した[8]

ソーシャルネットワークでの発信

[編集]

"Добрий вечір, ми з України(こんばんは、ウクライナから発信します)"というフレーズで始まることで知られている彼のテレグラム・チャンネルが人気を博しており[4]、2022年5月現在80万人以上が登録している[9]。このチャンネルは、ロシアによるウクライナの本格侵攻が始まった2022年2月24日早朝、ムィコラーイウのクルバカイン空軍基地が砲撃を受け[10][11]、住民への速やかな周知手段が必要となったことから作成された[4]。Facebook[12]とあわせ、ムィコラーイウ州知事として、州の状況を情報発信している。

脚注

[編集]
  1. ^ a b УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №517/2020”. Офіс Президента України. 2022年5月21日閲覧。
  2. ^ 港湾設備などが被害 ウクライナ南部にミサイル・無人機攻撃”. AFPBB News (2023年7月18日). 2023年7月19日閲覧。
  3. ^ a b c d e Віталій Кім - біографія” (ウクライナ語). ТСН.ua (2022年3月8日). 2022年5月21日閲覧。
  4. ^ a b c d e «Добрий вечір, ми з України». Як бізнесмен та голова Миколаївської ОДА Віталій Кім став суперзіркою жахливої війни — Forbes.ua” (ウクライナ語). forbes.ua (2022年3月17日). 2022年5月21日閲覧。
  5. ^ a b «Вставай и делай что-то полезное...»: интервью с руководителем штаба «Слуги народа» в Николаеве Виталием Кимом” (ロシア語). news.pn. 2022年5月21日閲覧。
  6. ^ a b Віталій Кім, голова Миколаївської ОДА” (ウクライナ語). www.ukrinform.ua. 2022年5月21日閲覧。
  7. ^ a b c Віталій Кім: досьє, обіцянки, рейтинг » Слово і Діло” (ウクライナ語). Слово і Діло. 2022年5月21日閲覧。
  8. ^ Reuters (2022年4月2日). “Death toll rises to 35 from strike on government building in Ukraine's Mykolaiv, governor says” (英語). Reuters. https://www.reuters.com/world/europe/death-toll-rises-35-strike-government-building-ukraines-mykolaiv-governor-2022-04-02/ 2022年5月21日閲覧。 
  9. ^ Віталій Кім / Миколаївська ОДА”. Telegram. 2022年5月21日閲覧。
  10. ^ В Николаеве показали повреждения аэродрома в Кульбакино” (ウクライナ語). СВІДОК.info (2022年2月24日). 2022年5月21日閲覧。
  11. ^ Бобков, Денис (2022年2月24日). “У Миколаєві пролунали вибухи” (ウクライナ語). Суспільне | Новини. 2022年5月21日閲覧。
  12. ^ Віталій Кім - голова Миколаївської ОДА”. www.facebook.com. 2022年5月21日閲覧。

外部リンク

[編集]