佐藤奨真
ロキテクノ富山 #15 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都墨田区 |
生年月日 | 1998年6月2日(26歳) |
身長 体重 | 176 cm 83 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 育成選手ドラフト4位 |
初出場 | 2022年3月31日 |
最終出場 | 2022年9月27日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について |
佐藤 奨真(さとう しょうま、1998年6月2日 - )は、東京都墨田区出身[1]の社会人野球選手、元プロ野球選手(投手)。左投左打。ロキテクノ富山所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]関東第一高校では、2年秋の都大会よりベンチ入り。3年春の第88回選抜高等学校野球大会ではリリーフ投手として登板する。3年夏は第98回全国高等学校野球選手権大会にエースとして出場。初戦で広島新庄の堀瑞輝と投げ合い、9回1/3を1失点と力投したものの、延長12回に勝ち越されて敗退した[3]。1学年上にはオコエ瑠偉、2学年下には石橋康太がいる。
専修大学経済学部に進学後、硬式野球部に入部。1年生の春から、東都2部リーグの公式戦で登板するも、目立った成績を残すことができなかった[4]。そのため、2年冬にピッチングスタイルを変更すると、3年春には6勝を挙げMVPに輝き、チームも2部リーグ優勝を果たした[4]。東都2部リーグでの通算成績は、14勝7敗、防御率2.15だった。球速の遅さ(後述)もあってか、最終的に調査書が届いたのは千葉ロッテマリーンズからのみだった[4]。
2020年10月26日に行われたドラフト会議では、ロッテから育成4位指名を受け、11月16日に支度金300万円、年俸300万円で契約に合意した(金額は推定)[1]。背番号は129[5]。
ロッテ時代
[編集]2021年は、イースタン・リーグで17試合に登板し、87回1/3を投げて7勝5敗、防御率3.50の成績を残した[6]。シーズン前半は打ち込まれるケースも多く、6月までの成績は7試合の登板で2勝3敗、防御率6.14であったが、「その日の一番いい変化球を見つけて、その球を軸にしていく」という考えにしてからは成績が向上[6]。7月11日の横浜DeNAベイスターズ戦でプロ初完封勝利を挙げ、8月27日の埼玉西武ライオンズ戦では2度目の完封勝利を挙げるなど、7月以降は 10試合の登板で5勝2敗、防御率2.17と安定感が増した[6]。シーズンオフには、現状維持となる年俸300万円(金額は推定)で契約更改した[7]。
2022年は、春季キャンプを二軍で迎えたものの、遠征では一軍に帯同[8]。2月の対外試合では4試合に登板し、6回を3安打無失点と好成績を残すと[8]、オープン戦でも3試合の登板で防御率0.00と結果を残し、3月22日に小沼健太と共に支配下登録された[9]。背番号は64。開幕一軍は逃したが、新型コロナウイルスに感染した小川龍成や、その濃厚接触者の疑いがあった小沼、山口航輝に代わり、「特例2022」の代替選手として3月31日に一軍初昇格[10]。同日の福岡ソフトバンクホークス戦(ZOZOマリンスタジアム)でプロ初登板を果たし、三森大貴からプロ初奪三振を記録するなど、三者凡退に抑えた[11]。しかし、小沼の復帰に伴い、4月3日に登録抹消となった[12]。その後は二軍で先発として登板を重ね[13]、5月14日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)でプロ初先発登板[14]。同学年の山本由伸と投げ合い、6回2安打1失点(自責点0)と好投するも、敗戦投手となった[14]。その後6月1日の読売ジャイアンツ戦でも、7回2失点と好投するも敗戦。同月12日の横浜DeNAベイスターズ戦でも6回2失点と好投。試合は5-4で勝利し、念願のプロ初勝利を挙げた[15]。
2023年は、2月18日の東北楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合で2回7失点と炎上したあとは一軍での登板機会がなくなる。フォームを崩し、二軍でも調子を取り戻せぬまま、開幕から自身8連敗を喫し、7月にはリリーフに起用が見直されていた。先発に戻った8月9日の北海道日本ハムファイターズ戦で二軍の同年初勝利を挙げるも[16]、最終的にイースタン・リーグで24試合の登板し、75回を投げて1勝9敗、防御率4.68の成績だった[17]。シーズン中に一軍に一度も昇格できず、10月3日に戦力外通告を受けた[18][19]。11月15日、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムにて12球団合同トライアウトに参加[19]。
ロッテ退団後
[編集]2023年12月20日、釣寿生、山川晃司とともに、社会人野球・ロキテクノ富山への入団が発表された[20][19]。
選手としての特徴
[編集]持ち球はストレート、カーブ、チェンジアップ、カットボール[21]。ストレートの球速は130km/h台が主と決して速くないが、チェンジアップや100km/h台、時には90km/h台のカーブを用いて、緩急を使ったピッチングを展開する[22][21]。また、テンポを変えて投げるなど、打者との"間"も大切にしている[21]。持ち球の中でも特にチェンジアップの精度を大切にしており、ルーキイヤーには当時の二軍投手コーチである小野晋吾や大隣憲司らからアドバイスを受け改良を重ねていた[6][21]が、2023年はチェンジアップだと体が横回転になってしまうといった理由でチェンジアップをあまり使用しなくなり、代わりにフォークの練習に取り組んでいた[16]。目標は、福岡ソフトバンクホークスの和田毅のような、緩急を上手く使ってストレートで空振りが取れるような投球[4][21]。
大学入学後にストレートの球速を上げようと筋トレなどに励み、最速143km/hまでに達した。しかし、肩や肘に負担がかかり投球フォームも崩れてしまったため、自身の持ち味は"間"であると考え直し、球速を追い求めることは辞めたという[4][23]。また、佐藤は自分が速いストレートを投げることに対して、「半分諦めている」とも語っている[24]。
人物
[編集]小学生の頃から千葉ロッテマリーンズのファン。野球教室では、当時ロッテに所属していた渡辺俊介や今江敏晃から実際に教わったことがある[1]。
好きなアーティストはTWICEやNiziUで[25]、試合前には楽曲を聴くことをルーティーンにしている[26]。
ロッテ時代、同姓のチームメイトである佐藤都志也のユニフォームの背ネームが「SATOH」であるのに対して、佐藤奨真の背ネームは「SATO」であった。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
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2022 | ロッテ | 11 | 9 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 0 | .250 | 214 | 52.1 | 48 | 4 | 16 | 0 | 1 | 28 | 1 | 0 | 28 | 27 | 4.64 | 1.22 |
通算:1年 | 11 | 9 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 0 | .250 | 214 | 52.1 | 48 | 4 | 16 | 0 | 1 | 28 | 1 | 0 | 28 | 27 | 4.64 | 1.22 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2022 | ロッテ | 11 | 5 | 9 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 11 | 5 | 9 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2022年3月31日、対福岡ソフトバンクホークス3回戦(ZOZOマリンスタジアム)、9回表に5番手で救援登板・完了、1回無失点[11]
- 初奪三振:同上、9回表に三森大貴から空振り三振[11]
- 初先発登板:2022年5月14日、対オリックス・バファローズ8回戦(京セラドーム大阪)、6回2安打1失点(自責0)で敗戦投手[14]
- 初勝利・初先発勝利:2022年6月12日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(ZOZOマリンスタジアム)、6回2失点
- 打撃記録
背番号
[編集]- 129(2021年 - 2022年3月21日)
- 64(2022年3月22日 - 2023年)
登場曲
[編集]- 「FANCY」TWICE(2022年 - 2023年)
脚注
[編集]- ^ a b c 「ロッテ育成4位の専大・佐藤奨 OB渡辺俊&今江の“教え子”だったことを告白」『スポニチ Sponichi Annex』2020年11月16日。2021年5月28日閲覧。
- ^ 「【ロッテ】育成4位 専大・佐藤奨真が仮契約 ロッテファンで好きなロッテのお菓子はコアラのマーチ 「一番下からはい上がる」と支配下へ向け闘志」『スポーツ報知』2020年11月16日。2021年5月28日閲覧。
- ^ 「関東第一初戦敗退「オコエさんたちにはかなわない」」『日刊スポーツ』2016年8月10日。2021年5月28日閲覧。
- ^ a b c d e 「平均球速135キロでもドラフト指名! ロッテ育成4位佐藤奨真の打てそうで打てない幻惑投法」『Number Web』2020年11月10日。2021年5月28日閲覧。
- ^ 「ロッテドラ1・鈴木昭汰は「35」2位中森は「56」、新人9選手の背番号を発表」『Full-Count』2020年12月9日。2021年5月29日閲覧。
- ^ a b c d 「7月以降は防御率2.17と安定!ロッテ育成・佐藤奨真が挙げた来季への課題は?」『BASEBALL KING』2021年12月9日。2022年3月22日閲覧。
- ^ 「ロッテ佐藤奨真、現状維持300万円でサイン「自分の中では頑張れた方」」『日刊スポーツ』2021年12月9日。2022年3月22日閲覧。
- ^ a b 「アピール続けるロッテの育成組 開幕前に支配下登録なるか?」『BASEBALL KING』2022年3月14日。2022年3月22日閲覧。
- ^ 「ロッテの育成・小沼と佐藤奨が支配下選手登録!」『BASEBALL KING』2022年3月22日。2022年3月22日閲覧。
- ^ 「【ロッテ】新型コロナ陽性2選手、濃厚接触疑い2選手を発表 山口航輝ら3選手が特例で抹消」『スポーツ報知』2022年3月31日。2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c 「【ロッテ】広畑敦也「自分の投球できた」佐藤奨真「実感湧きました」ともにプロ初登板で1回0封」『日刊スポーツ』2022年3月31日。2022年5月14日閲覧。
- ^ 「西武森友哉ら抹消、ロッテ中村奨吾は特例2022対象で抹消 巨人平内龍太ら登録/3日公示」『日刊スポーツ』2022年4月3日。2022年5月14日閲覧。
- ^ 「ロッテ・佐藤奨真、一冬を越え掴んだ自信「ストレートの質もよくなった」」『BASEBALL KING』2022年4月25日。2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c 「育成出身のロッテ佐藤奨真が朗希との「差」生かす100キロカーブで6回1失点「アピールしたい」」『スポーツニッポン』2022年5月14日。2022年5月14日閲覧。
- ^ 「【ロッテ】佐藤奨真がプロ初勝利 佐々木朗希の翌日に最速141キロ左腕が緩急で6回2失点」日刊スポーツ、2022年6月12日。2022年6月17日閲覧。
- ^ a b 岩下雄太「ロッテ・佐藤奨真「いいものは消さず、新しいものに取り組んでいる」ファームで試行錯誤」『BASEBALL KING』2023年8月10日。2024年4月11日閲覧。
- ^ 「2023年度 千葉ロッテマリーンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」NPB.jp 日本野球機構。2024年4月10日閲覧。
- ^ 「ロッテ・菅野剛士、河村説人、土居豪人、佐藤奨真ら9選手に戦力外通告 9選手ともに現役続行を希望」『スポーツニッポン』2023年10月3日。2024年4月11日閲覧。
- ^ a b c 「社会人野球のロキテクノ富山 元ロッテの佐藤奨真、元オリックスの釣寿生、元ヤクルトの山川晃司が入団」『スポーツニッポン』2023年12月20日。2024年4月11日閲覧。
- ^ 「元プロ野球選手3名入団のお知らせ」『ロキテクノ富山』2023年12月20日。2023年12月20日閲覧。
- ^ a b c d e 「佐藤奨真はスピードガンじゃ測れない。最速130キロ台で打者を抑え込む“芳醇な”ピッチングをみよ【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#19】」『ベースボールチャンネル』2022年2月27日。2022年3月22日閲覧。
- ^ 「ロッテ・井口監督 敗戦も佐藤奨は評価「本当によく抑えてくれました」」デイリースポーツ online、2022年6月4日。2022年6月4日閲覧。
- ^ 「ロッテ育成ドラ4・佐藤奨真、ブルペンのテーマは「力まずに…」」『BASEBALL KING』2021年2月4日。2021年5月28日閲覧。
- ^ 「佐々木朗希163キロの翌日に134キロ技巧派左腕の佐藤奨真が先発好投 井口監督も高評価」『日刊スポーツ』2022年2月22日。2022年3月22日閲覧。
- ^ 「64 佐藤 奨真 選手名鑑2022」『千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト』。2021年5月28日閲覧。
- ^ 「129 佐藤 奨真 選手名鑑2021」『千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト』。2021年5月28日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 佐藤奨真 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 佐藤奨真 (@satoshooo_64) - Instagram