作返仮乗降場

作返仮乗降場
さくかえし
Sakukaesi
振老 (3.3 km)
(3.9 km) 幌延
所在地 北海道天塩郡天塩町字作返
北緯44度59分21秒 東経141度49分35秒 / 北緯44.98917度 東経141.82639度 / 44.98917; 141.82639
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 137.2* km(留萠起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1955年昭和30年)12月2日
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月30日
備考 羽幌線廃線に伴い廃駅
*キロ程は、実キロ
テンプレートを表示
1977年の作返仮乗降場と周囲約500m範囲。右上が幌延方面。天塩川に掛かるトラス構造の橋梁が川面に影を落としている。ホームへは民家の敷地内の道を通り抜ける。ホーム手前に待合室の姿が見える。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

作返仮乗降場(さくかえしかりじょうこうじょう)は、北海道留萌支庁天塩郡天塩町字作返にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線仮乗降場廃駅)である。羽幌線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)3月30日に廃駅となった。

歴史

[編集]
  • 1955年(昭和30年)12月2日 - 日本国有鉄道(国鉄)天塩線の振老駅 - 幌延駅間に、作返仮乗降場設定)として新設開業[1]
  • 1958年(昭和33年)10月18日 - 天塩線を羽幌線に編入して羽幌線が全通、それに伴い同線の仮乗降場となる。
  • 1987年(昭和62年)3月30日 - 羽幌線の全線廃止に伴い、廃止となる[1]

仮乗降場名の由来

[編集]

所在地名より。地名はアイヌ語の「サㇰカイウㇱ(sak-ka-i-us)」(夏になると・表面に・それ[水]が・多くなる[=夏になると湖水が増水する])に由来する[1][2][3]

駅構造

[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の南東側(幌延方面に向かって右手側)に存在した[4]。また、転轍機を持たない棒線駅となっていた[4]

廃止時まで仮乗降場であり、無人駅であったが、簡易委託により乗車券を発売していた時期があった。[5]ホームは、留萌方にスロープを有し[4]駅施設外に連絡していた。

駅周辺

[編集]

天塩川橋梁の南に位置した[4]

また、天塩川橋梁があった場所には天塩大橋が架かる。

駅跡

[編集]

2010年(平成22年)時点で、痕跡は何も残されていない[6]

隣の駅

[編集]
日本国有鉄道
羽幌線
振老駅 - 作返仮乗降場 - 幌延駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 176. ISBN 4-89391-549-5 
  2. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 44. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年10月16日閲覧。 
  3. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)176ページより。
  4. ^ a b c d 書籍『北海道の大地から消えた鉄道風景』(撮影:上田哲郎、エムジー・コーポレーション、2012年3月発行)29,31ページより。
  5. ^ 『○委 作返→天塩 矢印式乗車券』”. 菅沼天虎の紙屑談義. 2018年12月21日閲覧。
  6. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)46ページより。

関連項目

[編集]