| この項目では、南北朝時代から隋初に設置された郡について説明しています。大業3年に設置された弘化郡については「慶州」をご覧ください。 |
弘化郡(こうか-ぐん)は、中国にかつて存在した郡。
『隋書』や『太平寰宇記』によれば西魏の時代に設置されたとされる。しかし『北周志』には化政郡と記録され、また北魏の献文帝の諱が「弘」であったことより西魏において皇帝諱と重複する「弘化」を郡名に使用することはありえないとする考証もある。『揚州大都督長史王公神道碑』[1]の記録に従い、郡制が施行されたのは北周末隋初であったと考えられる。隋代が成立するとまもなく廃止されている。
- ^ 高祖明遠、雍州大中正弘化郡守司金上士銀青光禄大夫
- 施和金『中国行政区画通史 隋代巻』 復旦大学出版社(2009年)