山本邦山
山本 邦山(やまもと ほうざん、1937年10月6日 - 2014年2月10日)は、滋賀県大津市出身の尺八演奏家、作曲家。元東京芸術大学教授、人間国宝。本名は山本泰正(やまもと やすまさ)。長男は尺八奏者の山本邦山(二代目、襲名前は山本真山)。
経歴
[編集]都山流尺八演奏を、父である山本鵬山に習う。のち中西蝶山門下に入る。
- 1958年、京都外国語短期大学英語科卒業。
- 1975年、芸術選奨文部大臣賞受賞。
- 1987年、文化庁芸術作品賞受賞。
- 1988年、外務省広報部製作『現代の顔 山本邦山』が映画コンクール審査委員長特別賞受賞。
- 1990年、松尾芸能賞受賞。
- 1991年、モービル音楽賞受賞。
- 1993年、東京芸術大学教授就任。
- 2002年、重要無形文化財保持者 (人間国宝)に認定される[1]。
- 2004年、紫綬褒章受章[1]。
- 2009年、旭日小綬章受章[1]。
- 2012年、日本芸術院賞・恩賜賞受賞。
- 2014年2月10日午前、東京都内の病院で死去[1]。76歳没。
録音作品
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- ニューポートのシャープス・アンド・フラッツ(1967年) - 原信夫との共演。
- スタンダード・ボッサ(1968年) - 宮間利之との共演。
- 銀界(1970年) - 菊地雅章、ゲイリー・ピーコック、村上寛との共演。
- 日本の詩 尺八でつづる日本のメロディー(1974年) - 編曲・指揮:早川正昭、東京ヴィヴァルディ合奏団との共演。
- 竹の組曲(1975年) - 前田憲男、荒川康男、猪俣猛との共演。
- エターナル・エコー(1979年) - 佐藤允彦、富樫雅彦との共演。
- スリー・マスターズ(1980年) - 佐藤、富樫とのドイツでのライブ録音。
- 無限の譜(1980年) - 佐藤、富樫と『銀界』の続編として製作されたアルバム。
- 中島靖子の音楽(1981年) - 箏曲演奏家・中島靖子との共演。
- アフィニティ(ヘレン・メリルのアルバム、1982年) - 佐藤、井野信義、富樫と共に録音に参加。
- BREATH(1984年) - 山下洋輔、富樫との共演
- 遥かなる地より(1997年) - パリでマリンバとデュオ録音、ウィーンで世界発売。
- 石垣征山作品集 (2003年、日本伝統文化振興財団)
- 山本邦山作品集成 1 - 8(2006年、日本伝統文化振興財団)
作曲
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- 二本の尺八による「双宴」
- 二本の尺八と打楽器・声による「韻」
- 尺八と打楽器による「輪響」
- 尺八とピアノのための「掛合と融合」
- 以上は『山本邦山 作品』(日本芸術文化振興会国立劇場調査養成部調査資料課監修・編集、現代の日本音楽 国立劇場委嘱作品シリーズ、春秋社、2006年、ISBN 978-4-393-90057-4)収載
- 壱越
- 信楽絵巻
- 箏・十七絃による小組曲
音楽担当
[編集]- 1979年:映画「悪魔が来りて笛を吹く」(東映・角川春樹事務所、監督・斎藤光正)
- 1981年:映画「魔界転生」(東映・角川春樹事務所、監督・深作欣二)
- 1985年:映画「オイディプスの刃」(角川春樹事務所、監督・成島東一郎)音楽監督。
- 1986年:テレビドラマ「はらはらと雪月花」(TBS)
- 1986年:山本富士子公演「お与津御寮人」邦楽担当。
著作
[編集]- 『尺八演奏論』(出版芸術社、2007年)
- 『山本邦山 〜人と竹〜』(出版芸術社、2009年4月) - 人間国宝認定後の軌跡を綴る。
脚注
[編集]- ^ a b c d 人間国宝の尺八奏者・山本邦山さんが死去 映画音楽なども担当 Archived 2014年2月23日, at the Wayback Machine. サンスポ 2014年2月10日
関連項目
[編集]- 二代 山本邦山(尺八演奏家)長男(山本英則)
- 三代 山本雅楽邦(筝曲演奏家)次男(山本修也)
- 山下洋輔(ジャズピアニスト)
- 前田憲男(ジャズピアニスト)
- 林英哲(和太鼓奏者)
- 仙堂新太郎(小鼓奏者)
- 佐藤允彦(ジャズピアニスト)
- 高谷秀司(ギタリスト)
- 富樫雅彦(ジャズパーカッション奏者)
- 廣瀬量平
- 都山流
- NHK交響楽団
- 外山雄三(指揮者)
- 岩城宏之(指揮者)
- 角川春樹
- 藤原道山(弟子)
- 安島瑶山(弟子)
- 矢野顕子 - 1977年、夜のヒットスタジオで共演。