日産・M9R
日産・M9R | |
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生産拠点 | フランス ルノークレオン工場 |
タイプ | DOHC 直列4気筒 |
排気量 | 1,995cc |
内径x行程 | 84.0x90.0mm |
圧縮比 | 15.6 |
最高出力 | 127kW(173PS) /3,750rpm |
最大トルク | 360N·m(36.7kgf·m) /2,000rpm |
日産・M9Rは日産自動車とルノーが共同開発した直4 2.0リットルのコモンレールディーゼルエンジンである。ガソリンエンジンの場合、日産とルノーでは型式呼称が変わるが、当エンジンを含め、ディーゼルの場合は日産車でも呼称がルノー形式のままである。
概要
[編集]2005年ルノー・ラグナ 2代目に搭載されて初登場したのち、2008年9月このエンジンをベースに排出するNOxを削減されたものがエクストレイル T31型に搭載され、ポスト新長期規制に世界初対応した。燃焼効率の向上を実現し、さらにディーゼル・パーティキュレート・フィルターにより排出ガス中のすすの99%が取り除かれる。噴射圧1600バールのピエゾインジェクターを持ち、173PSの高出力に加え、 3.5L自然吸気ガソリンエンジンなみの36.7kg·mという高トルクを、それぞれわずか3,750rpmと2,000rpm で発揮し、なおかつ低燃費を実現。騒音もガソリンエンジン同等に抑えられており、振動対策としてバランサーシャフトを備える。
このエンジンを搭載したエクストレイル・20GT クリーンディーゼルは登場当初、日本国内においてハイブリッドカー以外で唯一の100%減税(=免税)措置を享受できるエンジンであった。また、最大21万円の「クリーンディーゼル自動車導入費補助金」を受け取ることができた(6MT・6ATとも)。
ルノー車では中型以上の車種を中心に搭載され、このエンジンを搭載した2代目メガーヌ ルノー・スポール dCi 175は、ルノー・スポール市販車唯一のディーゼルモデルである。
2014年に登場したエクストレイル T32のディーゼルモデルにはより新しい1.6LのR9Mエンジンが搭載されていたが、2017年のマイナーチェンジを機に再びこのM9Rが搭載された。
製造はフランスセーヌ=マリティーム県にあるルノーのクレオン工場で行われる[1]。
本エンジンのエンジンオイルは、一般的な欧州車と同じACEA規格のものを使用しており、オイル交換の際は注意が必要である[2][3]。
搭載車種
[編集]脚注
[編集]- ^ ルノー、仏クリオン工場へ3億ユーロ投資 Response.
- ^ なお、国産車のディーゼルエンジンでは、マツダのSKYACTIV-DもACEA C3規格に準じたエンジンオイルが指定されている。
- ^ エクストレイル T31 08 サービスデータ (PDF)
関連項目
[編集]外部リンク
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