杉山明子 (社会学者)
杉山 明子 (すぎやま めいこ) | |
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生誕 | 1934年2月23日(90歳) 日本・北海道 |
研究分野 | 社会調査・統計学 |
研究機関 | 日本放送協会 東京女子大学 |
出身校 | 津田塾大学 |
影響を 受けた人物 | 林知己夫 川竹和夫 |
プロジェクト:人物伝 |
杉山 明子(すぎやま めいこ、1934年[1]2月23日 - 2023年6月8日)は、日本の社会学者(社会調査)・統計学者である。神奈川県出身[1]。
父は工学者の堀義路。祖父は実業家・聖職者の堀卯三郎。実業家の堀義人は甥。政治学者の秋野豊は従弟。政治学者の潮田江次は従叔父。
人物
[編集]北海道生まれ。1957年に津田塾大学学芸学部数学科を卒業後、同年NHKに入局[1]。同・放送世論調査所(現・放送文化研究所)主任研究員を経て、1988年より東京女子大学現代文化学部教授[1]。日本行動計量学会理事長(2000 - 2006年)、社会調査士資格認定機構(現、社会調査協会)副機構長(2003 - 2007年)等を歴任。実業家でグロービス経営大学院大学学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーの堀義人は甥。世界的な万華鏡作家の依田満・百合子夫妻はいとこ(百合子が母方の従妹にあたる)。教え子(ゼミ生)に元日本テレビアナウンサーの西尾由佳理がいる。
略歴
[編集]- 1934年:北海道札幌市生まれ
- 1952年:東京都立駒場高等学校卒業(入学は神奈川県立平塚江南高等学校)
- 1957年:津田塾大学学芸学部数学科卒業
- 1957年:日本放送協会入局
- 1958年:同・放送文化研究所研究員
- 1963年:国際基督教大学大学院非常勤講師(統計学担当)
- 1976年:同・放送世論調査所主任研究員
- 1980年:筑波大学非常勤講師(マスコミ論担当)
- 1981年:東京大学教養学部非常勤講師(社会調査実習担当)
- 1984年:同・放送文化調査研究所主任研究員
- 1985年:津田塾大学非常勤講師(女性学担当)
- 1988年:東京女子大学現代文化学部教授(〜2002年)
- 2000年:日本行動計量学会理事長(〜2006年)
- 2003年:社会調査士資格認定機構(現、一般社団法人社会調査協会)副機構長(〜2007年)
主な著書
[編集]- 杉山明子(共著):『計量心理学:リーディングス 行動科学としての数理的方法』(吉田正昭訳編)、誠信書房、1968年
- 杉山明子(共著):『計量心理学と数量化』(高木貞二編)、東京大学出版会、1971年
- 杉山明子(共著):『女の一生、女の考え方』(日本人研究No.3、日本人研究会)、至誠堂、1975年
- 杉山明子(共著):『多次元尺度解析法』(林知己夫・飽戸弘編)、サイエンス社、1976年
- 杉山明子(編著):『日本の女性の生き方』(日本人研究No.7、日本人研究会)、出光書店、1983年
- 杉山明子:『社会調査の基本』(現代人の統計3、林知己夫編)、朝倉書店、1984年
- 岩男寿美子・杉山明子(編著):『働く母親の時代 : 子どもへの影響を考える』(NHKブックス、456)、1984年
- 原ひろ子・杉山明子(編著):『働く女たちの時代』(NHKブックス、479)、1985年
- 杉山明子:『働く女性の味方です!』、ぎょうせい、1987年
- 川竹和夫・杉山明子(編著):『メディアの伝える外国イメージ』、圭文社、1996年
- 杉山明子・長坂寛・藤巻静代(共著):『新・働く女性の味方です!』、ぎょうせい、1999年
- 杉山明子(編著)(朝倉真粧美・氏家豊・小野寺典子・河野啓・森本栄一著)『社会調査の基本』、朝倉書店、2011年
主な論文
[編集]- 堀明子:テレビ視聴率調査の結果-京浜・京阪神地区、文研月報、8(3)、NHK放送出版協会、1958.3
- 堀明子:テレビ番組ではどんな番組が見られているか-東京・大阪地区視聴率調査結果、文研月報、8(8)、NHK放送出版協会、1958.8
- 堀明子:テレビは,どれくらいみられているか-34年1月~2月調査、文研月報、9(4)、NHK放送出版協会、1959.4
- 堀明子:数量化理論の適用による聴取者層の分析、調査研究報告〔NHK文研〕、5、NHK放送出版協会、1960.3
- 堀明子:ラジオ聴取状況の推移と現状-35年6~7月調査結果を中心に、文研月報、10(9)、NHK放送出版協会、1960.9
- 堀明子:テレビはどの層によくみられているか-35年6~7月調査から、文研月報、11(1)、NHK放送出版協会、1961.1
- 堀明子:テレビ番組の視聴傾向について-3年12月東京地区調査結果から、文研月報、11(2)、NHK放送出版協会、1961.2
- 堀明子:テレビ番組特性と視聴率との関係(1)、文研月報、12(7)、NHK放送出版協会、1962.7
- 堀明子:テレビ番組特性と視聴率との関係(2)、文研月報、12(12)、NHK放送出版協会、1962.12
- 堀明子:テレビ視聴の要因分析-番組内容と視聴者層の分析、NHK放送文化研究所年報、7、NHK放送出版協会、1962.8
- 堀明子:層別にみたラジオのきかれ方-37年7月の全国調査結果から、文研月報、13(1)、NHK放送出版協会、1963.1
- 堀明子:視聴率予測研究の概要、文研月報、13(10)、NHK放送出版協会、1963.10
- 児島和人・堀明子:どのような番組種目が好まれているか-37年7月ラジオ・テレビ番組嗜好調査 結果から、文研月報、13(2)、NHK放送出版協会、1963.2
- 堀明子:ラジオ嗜好とテレビ嗜好、NHK放送文化研究所年報、8、NHK放送出版協会、1963.6
- 堀明子他:夏の聴視率調査〈特集〉、文研月報、14(11)、NHK放送出版協会、1964.11
- 堀明子:テレビ番組特性と視聴率との関係(3)、文研月報、14(12)、NHK放送出版協会、1964.12
- 堀明子:ラジオ・テレビ嗜好と放送時間量との関係、文研月報、14(2)、NHK放送出版協会、1964.2
- 堀明子:東京オリンピックはどのくらい聴視されたか、文研月報、15(1)、NHK放送出版協会、1965.1
- 杉山明子:投票率予測への一試案、文研月報、15(7)、NHK放送出版協会、1965.7
- 杉山明子:番組評価の一指標、文研月報、15(12)、NHK放送出版協会、1965.12
- 杉山明子:聴取率の予測研究、NHK放送文化研究所年報、10、NHK放送出版協会、1965.8
- 杉山明子:投票率の予測について、文研月報、15(9)、NHK放送出版協会、1965.9
- 杉山明子:20代の生活パタン、NHK放送文化研究年報、11、NHK放送出版協会、1966.08
- 杉山明子:TVQによる視聴率の予測は可能か、文研月報、16(1)、NHK放送出版協会、1966.1
- 杉山明子:リニア・プログラミングによる番組編成計画、文研月報、16(2)、NHK放送出版協会、1966.2
- 杉山明子:テレビ視聴をとりまく諸要因(編成計画の研究2)、文研月報、16(10)、NHK放送出版協会、1966.10
- 杉山明子:テレビ視聴の要因分析・予測(編成計画の研究3)、文研月報、16(11)、NHK放送出版協会、1966.11
- 杉山明子:編成計画のシミュレーション(編成計画の研究4)、文研月報、17(1)、NHK放送出版協会、1967.01
- 杉山明子:何時ごろどのようなテレビ種目が好まれているか、文研月報、17(3)、NHK放送出版協会、1967.03
- 杉山明子:テレビ視聴をとりまく諸要因(編成計画の研究5:首都圏調査1)、文研月報、11(9)、NHK放送出版協会、1967.09
- 杉山明子:テレビ視聴の要因分析・予測(編成計画の研究6:首都圏調査2)、文研月報、17(10)、NHK放送出版協会、1967.10
- 杉山明子:編成計画のシミュレーション(編成計画の研究7:首都圏調査3)、文研月報、17(11)、NHK放送出版協会、1967.11
- 杉山明子:テレビ視聴のパタン分析-編成計画の研究、NHK放送文化研究年報、13、NHK放送出版協会、1968.06
- 杉山明子:サンプリングをめぐる諸問題1:サンプリング・インターバル、文研月報、20(6)、NHK放送出版協会、1970.06
- 杉山明子:サンプリングをめぐる諸問題2:調査不能の実態とその調整の効果、文研月報、20(7)、NHK放送出版協会、1970.07
- 杉山明子:サンプリングをめぐる諸問題3:調査不能によるズレ、文研月報、20(8)、NHK放送出版協会、1970.08
- 杉山明子:サンプリングをめぐる諸問題4:二段抽出法における偏りと精度、文研月報、20(9)、NHK放送出版協会、1970.09
- 杉山明子:サンプリングをめぐる諸問題6:転出入に関連して、文研月報、21(10)、NHK放送出版協会、1971.10
- 杉山明子:タレント候補の支持層-調査からみた参院戦全国区、文研月報、22(2)、NHK放送出版協会、1972.02
- 杉山明子:調査不能の分析1、文研月報、23(10)、NHK放送出版協会、1973.10
- 杉山明子:調査不能の分析3、文研月報、23(12)、NHK放送出版協会、1973.12
- 杉山明子:ハーバード・ハイマン著「サンプル調査の二次分析」(HYMAN,HERBERT.H.SECONDARYANALYSLSOFSAMPLESURVEYS;PRINCIPLES,PROCEDURES,ANDPOTENTIALITIES.1972)[文献紹介]、文研月報、25(8)、NHK放送出版協会、1975.8
- 高宮義雄・杉山明子:層別・2段抽出のサンプル精度、NHK放送文化研究年報、23、NHK放送出版協会、1978.07
- 高宮義雄・杉山明子:個人視聴率と世帯視聴率との関係-NHK調査とビデオ・リサーチ調査、文研月報、28(10)、NHK放送出版協会、1978.10
- 高宮義雄・杉山明子:調査有効サンプルの精度-全国視聴率・宮城県沖地震調査、文研月報、28(11)、NHK放送出版協会、1978.11
- 杉山明子:大阪人とテレビ-テレビ視聴の要因分析、文研月報、29(9)、NHK放送出版協会、1979.09
- 杉山明子:調査データの多次元解析、情報処理、20(5)、1979年、pp.397-403
- 川竹和夫・杉山明子:日本を中心とするテレビ番組の国際フロー、文研月報、31(9)、NHK放送出版協会、1981.09
- 杉山明子:日本を中心とするテレビ番組の国際フロー、NHK放送文化研究年報、27、NHK放送出版協会、1982.08
- 杉山明子:「無回答」の分析回答しにくい質問と回答しない人たち、放送研究と調査、33(8)、NHK放送出版協会、1983.08
- 杉山明子:カード乱数表の作成、放送研究と調査、34(3)、NHK放送出版協会、1984.03
- 杉山明子:調査不能とサンプル精度、NHK放送文化調査研究年報、29、NHK放送出版協会、1984.08
- 杉山明子:マーサ・スチュアートの世界(パラボラ)、放送研究と調査、34(9)、NHK放送出版協会、1984.09
- 中西尚道・新井久爾夫・吉田潤・杉山明子・秋山登代子:世論調査の20年、NHK放送文化調査研究年報、30、NHK放送出版協会、1985.08
- 杉山明子:戦前における日本の女性の人生観(パラボラ)、放送研究と調査、35(10)、NHK放送出版協会、1985.10
- 杉山明子:未来はランダム(パラボラ)、放送研究と調査、37(2)、NHK放送出版協会、1987.02
- 杉山明子・木村由美子:テレビによる外国イメージの形成日・米・仏3か国比較研究、放送研究と調査、37(3)、NHK放送出版協会、1987.03
- 杉山明子・木村由美子:イギリスのテレビに描かれた"日本"チャンネル4「ジャパン・シーズン」を中心に、放送研究と調査、38(4)、NHK放送出版協会、1988.04
- 原由美子[要曖昧さ回避]・川竹和夫・杉山明子:青少年の外国や社会に対する意識-日本とフィンランドの比較調査から、放送研究と調査、46(4)、NHK放送出版協会、1996.4
- 川竹和夫・杉山明子・原由美子[要曖昧さ回避]:日本のテレビ番組の国際性-テレビ番組国際フロー調査結果から、放送研究と調査、48、NHK放送出版協会、2004.3、pp.214-250
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- グロービス代表 堀義人 Blog 起業家の風景
- 第二の人生……世界的な万華鏡作家 依田満・百合子夫妻
- 杉山明子教授の退任にあたって(御堂岡潔)
- 杉山明子 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 論文一覧(KAKEN、CiNii)