狩野方伸
かのう まさのぶ 狩野 方伸 | |
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日本学士院賞受賞に際して 公表された肖像写真 | |
生誕 | 1957年9月19日(67歳) 静岡県静岡市 |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 生理学 |
研究機関 | 自治医科大学 理化学研究所 金沢大学 大阪大学 東京大学 |
出身校 | 東京医科歯科大学医学部卒業 |
主な業績 | 神経回路の 活動依存的機能調節の研究 |
主な受賞歴 | 井上研究奨励賞 お茶の水会医科同窓会 研究奨励賞 塚原仲晃記念賞 井上学術賞 時実利彦記念賞 上原賞 日本医師会医学賞 日本学士院賞 |
プロジェクト:人物伝 |
狩野 方伸(かのう まさのぶ、1957年9月19日[1] - )は、日本の生理学者(生理学・神経科学)。東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 生理学講座 神経生理学分野教授。医学博士。
来歴
[編集]静岡県静岡市葵区出身[2]。1976年、静岡県立静岡高等学校卒業[3]。1982年、東京医科歯科大学医学部卒業。1986年、自治医科大学医学部助手 1990年4月、同講師、マックス・プランク生物物理化学研究所留学。1995年10月、理化学研究所国際フロンティア研究システム ニューロン機能研究グループ シグナル伝達機能研究チーム チームリーダー、1997年10月、理化学研究所 脳科学総合研究センター ニューロン機能研究グループ 細胞神経生理研究チーム チームリーダー 1998年4月、金沢大学医学部 生理学第二講座 教授、2001年4月金沢大学大学院医学系研究科 脳医科学専攻 脳情報回路学講座 シナプス発達・機能学分野 教授、2005年10月、大阪大学大学院医学系研究科 生体生理医学専攻 神経科学講座 細胞神経科学研究分野 教授、2007年9月より現職[4]。2017年11月より東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構 副拠点長[5]。
主要論文
[編集]- Uesaka, N., Abe, M., Konno, K., Yamazaki, M., Sakoori, K., Watanabe, T., Kao, T-H., Mikuni, T., Watanabe, M., Sakimura, K. and Kano M. (2018) Retrograde signaling from progranulin to Sort1 counteracts synapse elimination in the developing cerebellum. Neuron 97: 796-805, 2018.[5]
- Choo, M., Miyazaki, T., Yamazaki, M., Kawamura, M., Nakazawa, T., Zhang, J., Tanimura, A., Uesaka, N., Watanabe, M., Sakimura, K. and Kano, M. (2017) Retrograde BDNF to TrkB signaling promotes synapse elimination in the developing cerebellum. Nat Commun 8: 195.[5]
- Uesaka, N., Uchigashima, M., Mikuni, T., Nakazawa, T., Nakao, H., Hirai, H., Aiba, A., Watanabe, M. and Kano, M. (2014) Retrograde semaphorin signaling regulates synapse elimination in the developing mouse brain. Science 344: 1020-1023.[5]
- Kano, M., Ohno-Shosaku, T., Hashimotodani, Y., Uchigashima, M. and Watanabe, M. (2009) Endocannabinoid-mediated control of synaptic transmission. Physiol Rev 89: 309-380.[5]
- Hashimoto, K. and Kano, M. (2003) Functional differentiation of multiple climbing fiber inputs during synapse elimination in the developing cerebellum. Neuron 38: 785-796.[5]
- Maejima, T., Hashimoto, K., Yoshida, T., Aiba, A. and Kano, M. (2001) Presynaptic inhibition caused by retrograde signal from metabotropic glutamate to cannabinoid receptors. Neuron 31: 463-475.[5]
- Ohno-Shosaku, T., Maejima, T. and Kano, M. (2001) Endogenous cannabinoids mediate retrograde signals from depolarized postsynaptic neurons to presynaptic terminals. Neuron 29: 729-738.[5]
- Kano, M., Hashimoto, K., Chen, C., Abeliovich, A., Aiba, A., Kurihara, H., Watanabe, M., Inoue, Y. and Tonegawa, S. (1995) Impaired synapse elimination during cerebellar development in PKCγ mutant mice. Cell 83: 1223-1231.[5]
賞歴
[編集]- 1987年2月 井上研究奨励賞 井上科学振興財団
- 1992年9月 お茶の水会医科同窓会研究奨励賞 東京医科歯科大学医科同窓会
- 2002年7月 塚原仲晃記念賞 ブレインサイエンス振興財団
- 2005年2月 井上学術賞 井上科学振興財団
- 2011年9月 時実利彦記念賞 日本神経科学学会
- 2015年3月 上原賞 上原記念生命科学財団
- 2018年11月 日本医師会医学賞
- 2023年3月 日本学士院賞
栄典
[編集]脚注
[編集]- ^ 理化学研究所「脳科学総合研究センター」の発足について - 理化学研究所、1997年9月30日
- ^ 日本学士院賞授賞の決定について
- ^ 『静中・静高同窓会会員名簿』平成15年度(125周年)版 287、289頁。
- ^ research map 狩野方伸
- ^ a b c d e f g h i 東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構
- ^ “志の輔さんや桐野夏生さんら、紫綬褒章に12人”. 読売新聞オンライン (2015年11月2日). 2015年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。