猪狩博
猪狩 博(いかり ひろし、1926年 - 2008年10月21日[1])は、日本の翻訳家、英文学者。
略歴
[編集]東京出身。1944年、東京府立第六中学校(現都立新宿高等学校)卒業。東京外国語大学英語科卒。 高輪高等学校教諭を経て千葉商科大学教授、1997年定年退任、名誉教授[2]。
代々木ゼミナール英語科講師、旺文社大学受験ラジオ講座講師も務めた。 『新クラウン和英辞典』(三省堂)の編者。
人物
[編集]奥田俊介らとともに、アンブローズ・ビアスの翻訳などを発表(奥田とは、千葉商科大学・代々木ゼミナール両方での同僚)。J・D・サリンジャーに関する論文もある。
代ゼミ同僚の英語講師、潮田五郎、青木義巳とは、5年違いで全員東京外国語大学の先輩・後輩であったことから、「あいう」のトリオとも言われた(年齢が高い順に猪狩、潮田、青木)。
翻訳
[編集]- 『幽霊』(奥田俊介, 芹川和之共訳、悠久出版、ビアス選集3) 1968年
- 『幽霊』(東京美術、ビアス選集3・4) 1970年
- 『戦争』(奥田俊介, 芹川和之、悠久出版、ビアス選集1) 1969年
- 『戦争』(東京美術、(ビアス選集1) 1969年、のち新装版 1975年
- 『悪魔の辞典: 完訳』(倉本護, 奥田俊介、創土社) 1972年、のち角川文庫
- 『新撰・新訳 悪魔の辞典』(講談社) 2000年
- 『つかのまの悪夢 ビアス傑作短編集 上』 (芹川和之, 奥田俊介, 倉本護、東京美術) 1989年 ISBN 4808705230
- 『よみがえる悪夢 ビアス傑作短篇集 下』(芹川和之, 奥田俊介, 大滝伊久男、東京美術) 1989年 ISBN 4808705249