皆川博恵

獲得メダル
日本の旗 日本
女子 レスリング・フリースタイル
世界選手権
2019 ヌルスルタン 76kg級
2017 パリ 75kg級
2018 ブダペスト 76kg級

皆川 博恵(みながわ ひろえ、1987年8月19日 - )は、京都府出身のレスリング選手。階級は72kg級と75kg級。身長162cm[1]。旧姓は鈴木。

来歴

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宇治教室でレスリングを始めた[1]東宇治中学から立命館宇治高校へ進むと、ジャパンクイーンズカップジュニアオリンピックカデットの部65kg級で優勝した[1]

立命館大学へ進むと、全日本学生選手権の72kg級で2連覇した[1]。大学を卒業後はクリナップの所属となるが、元世界チャンピオンの浜口京子を破ることができずに、2012年のロンドンオリンピック代表にはなれなかった[1]。一方、全日本選抜選手権で初優勝して世界選手権に出場するも11位に終わった[1]。2013年の世界選手権では9位だった[1]。2014年からは75kg級になると、FILAゴールデングランプリで優勝するものの、世界選手権では7位にとどまった[1]。2015年には国別団体戦のワールドカップで優勝したが、世界選手権には膝のケガで出場できなかった。それが影響して、2016年のリオデジャネイロオリンピック代表に選ばれず、引退も考えたが思いとどまった[1][2]

2017年には全日本選抜選手権で6連覇して世界選手権に出場すると、準々決勝で優勝したトルコのヤセミン・アダルに敗れるも、その後の3位決定戦でエストニアのエップ・マエを破って3位となり、30歳にして世界選手権で初のメダルを獲得した[2][3]。全日本レスリング選手権大会では76㎏級で優勝した[1]。その後に結婚して皆川姓になると、2018年のアジア選手権では2位だった[4]。全日本選抜選手権で優勝して世界選手権代表に選ばれた[1]アジア大会では決勝で中国の周倩に敗れて2位だった。皆川が敗れたことで日本女子は女子レスリングが2002年にアジア大会で採用されて以来、初めて金メダルを1つも取れずに終わった[5]世界選手権では2年連続で3位になった[1]。全日本レスリング選手権大会では優勝した[1]

2019年のアジア選手権では決勝で地元中国のパ・リハに敗れて2位だった[6]。全日本選抜選手権では決勝で鏡優翔を破って世界選手権代表に選ばれた[1]。9月の世界選手権では決勝進出を決めて、規定により2020年東京オリンピック代表権を獲得した[7]。決勝では元世界チャンピオンであるアメリカのアデリン・グレイ英語版に2-4で敗れた[8]成田で開催されたワールドカップでは2敗しながらもチームは優勝した[9]

2020年のアジア選手権では優勝を飾った[10]

2021年8月の東京オリンピックでは3位決定戦で中国の周倩に敗れメダルに届かなかった[11][12]

主な戦績

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72kg級での戦績

  • 2007年 - ジュニアオリンピック ジュニアの部 優勝
  • 2007年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
  • 2008年 - 全日本学生選手権 優勝
  • 2008年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
  • 2009年 - 全日本学生選手権 優勝
  • 2009年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
  • 2010年 - 全日本選抜選手権 2位
  • 2010年 - 全日本レスリング選手権大会 2位
  • 2011年 - サンキスト国際大会 優勝
  • 2011年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
  • 2012年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2012年 - 世界選手権 11位
  • 2012年 - NYACホリデー国際大会 優勝
  • 2012年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
  • 2013年 - ワールドカップ 3位
  • 2013年 - アジア選手権 優勝
  • 2013年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2013年 - 世界選手権 9位
  • 2013年 - NYACホリデー国際大会 優勝
  • 2013年 - FILAゴールデングランプリ 2位
  • 2013年 - 全日本レスリング選手権大会 3位

75kg級での戦績

  • 2014年 - モンゴルオープン 優勝
  • 2014年 - アジア選手権 3位
  • 2014年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2014年 - FILAゴールデングランプリ 優勝
  • 2014年 - 世界選手権 7位
  • 2014年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
  • 2015年 - ワールドカップ 優勝
  • 2015年 - アジア選手権 優勝
  • 2015年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2016年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2016年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
  • 2017年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2017年 - 世界選手権 3位

76kg級での戦績

  • 2017年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
  • 2018年 - アジア選手権 2位
  • 2018年 - ワールドカップ 優勝
  • 2018年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2018年 - アジア大会 2位
  • 2018年 - 世界選手権 3位
  • 2018年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
  • 2019年 - アジア選手権 2位
  • 2019年 - 全日本選抜選手権 優勝
  • 2019年 - 世界選手権 2位
  • 2019年 - ワールドカップ 優勝
  • 2020年 - アジア選手権 優勝
  • 2021年 - 東京オリンピック 5位

(出典[1])

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o JWF WRESTLERS DATABASE : 日本レスリング協会 選手&大会データベース
  2. ^ a b レスリング世界選手権 ベテラン鈴木が銅メダル NHK 2017年8月24日
  3. ^ 鈴木、引退翻意で6連覇「やめるつもりでいたから開き直っていけた」/レスリング
  4. ^ 五十嵐彩季が優勝、皆川博恵が2位、入江ゆきは3位
  5. ^ レスリング女子、初の金メダルなし アジア大会 サンケイスポーツ 2018年8月21日
  6. ^ 土性・入江・17歳稲垣がV レスリングのアジア選手権 日本経済新聞 2019年4月25日
  7. ^ 世界レスリング、川井梨ら五輪代表に 伊調は57キロ級出場ならず 日本経済新聞 2019年9月18日
  8. ^ 皆川、充実の銀 浜口京子以来の最重量級世界一逃すも「自分の成長が見られた」 スポーツニッポン 2019年9月20日
  9. ^ レスリング女子W杯、日本V5 決勝で米国下す 47NEWS 2019年11月17日
  10. ^ レスリング文田、3年ぶり優勝 アジア選手権 日本経済新聞 2020年2月19日
  11. ^ “レスリング皆川博恵、メダル逃し涙「6分間戦うこともできなかった」”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/wrestling/news/202108020001073.html 2021年8月2日閲覧。 
  12. ^ レスリング・皆川博恵「頑張れたことを人生の糧に」浜口京子以来最重量級メダルに届かず”. デイリースポーツ (2021年8月2日). 2021年8月3日閲覧。

外部リンク

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