若杉明

若杉 明(わかすぎ あきら、1929年11月19日[1] - 2024年1月17日)は、日本の会計学者横浜国立大学名誉教授。元金融庁企業会計審議会会長。元日本学術会議会員。

略歴

[編集]

横須賀市出身。1947年神奈川県立横須賀中学校卒。1950年横浜経済専門学校卒。1953年横浜国立大学経済学部卒。1958年東京大学大学院経済学会計学博士課程満期退学。1968年「実現概念の展開 その会計学的意義および役割に関する研究」で経済学博士

1958年福島大学経済学部専任講師、1962年助教授、1964年横浜国立大学経営学部助教授、1972年教授、1981年経営学部長、1995年定年退官、名誉教授[2]高千穂商科大学商学部教授。2005年LEC会計大学院教授。2010年特任教授。

1984年税理士試験試験委員。1979年公認会計士第二次試験委員。1989年公認会計士第三次試験委員。企業会計審議会会長[3]。1993年日本経営管理協会会長[4]。1994年日本学術会議会員[3]。 2012年瑞宝中綬章受章[5]

2024年1月17日、心不全のため、死去した[6]。94歳没。死没日付をもって正四位に叙された[7]

著書

[編集]

共編著

[編集]
  • 『簿記原理』宇南山英夫共編 第三出版 1972
  • 『対談新企業会計原則詳論』黒澤清共著 税務経理協会 1975
  • 『基礎経済学大系 14 会計学』編 青林書院新社 1977
  • 『会計学原理 3訂版』宇南山英夫共編 第三出版 1980
  • 『会計とディスクロージャ』編 ビジネス教育出版社 叢書・現代会計学の課題 1980
  • 『会計用語小辞典 新訂版』編 田辺拙著 ビジネス教育出版社 1982
  • 『会計情報と資本市場』編著 ビジネス教育出版社 叢書・現代会計学の課題 1984
  • 『企業会計原則を学ぶ 対談』黒沢清共著 税務経理協会 1984
  • 『M&Aの財務・会計戦略』編著 ビジネス教育出版社 1989
  • 『ソフト化社会と会計』編著 ビジネス教育出版社 1989
  • 『リストラクチャリングの財務・会計戦略』編 ビジネス教育出版社 1991
  • 『会計制度の国際比較 主要国別・項目別にみた会計の実態』編著 中央経済社 1992
  • 『会計国際化の展開』編著 ビジネス教育出版社 1994
  • 『グローバリゼーションの財務・会計戦略』編著 ビジネス教育出版社 1994
  • 『会計制度の国際比較 主要国別・項目別にみた会計の実態』編著 中央経済社 1996
  • 『コーポレート・ガバナンスと企業会計』編著 ビジネス教育出版社 1999
翻訳
  • A.Wayne コーコラン『会計人のための基礎数学』若杉敬明共訳 第三出版 1981

論文

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ 若杉明先生の経歴と業績(若杉明先生退官記念号)横浜経営研究 1995-06、巻末8頁
  3. ^ a b 『企業会計の基礎的考え方』著者紹介
  4. ^ 協会歴代会長日本経営管理協会
  5. ^ 平成24年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 20 (2012年4月29日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月20日閲覧。
  6. ^ 若杉明氏が死去 横浜国立大名誉教授”. 日本経済新聞 (2024年1月18日). 2024年1月19日閲覧。
  7. ^ 『官報』第1166号7頁 令和6年2月22日
先代
合崎堅二
横浜国立大学経営学部長
1981年 - 1983年
次代
大藪俊哉
先代
黒澤清
日本経営管理協会会長
1993年 - 2020年
次代
藤江俊彦
先代
森田哲弥
大蔵省/金融庁企業会計審議会会長
1998年 - 2003年
次代
加古宜士