松本健吾
東京ヤクルトスワローズ #28 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都中野区 |
生年月日 | 1999年4月14日(25歳) |
身長 体重 | 180 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2023年 ドラフト2位 |
初出場 | 2024年5月15日 |
年俸 | 1500万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について |
松本 健吾(まつもと けんご、1999年4月14日 - )は、東京都中野区出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]中野区立緑野小学校在学時[2]、中野セネタースで軟式野球をプレー。その後、中野区立緑野中学校に進むと[3]東京青山リトルシニアで硬式野球をプレー[4]。当時から投手を務め日本選手権3位入賞を経験する[5]。
高校は若林弘泰監督率いる、あきる野市の東海大学菅生高校に進学。3年夏の西東京大会の決勝では清宮幸太郎擁する早稲田実業学校高等部を破り、第99回全国高等学校野球選手権大会に出場[6]。予選では一学年下の戸田懐生にエースナンバーを明け渡したが[5]、この好投から本戦では松本がエースナンバーを付け[7]、戸田との二枚看板で同校初のベスト4入りに貢献した[8]。同年出場したえひめ国体では、3日連続となる3連投の末、ベスト4入りを果たした[9]。
高校卒業後、東都大学野球に加盟する亜細亜大学へ進学。1年秋に公式戦デビューすると2年秋からエースとして活躍し、早くからNPBドラフト候補として期待された[10]。3年秋は掃除を怠けた罰として1度も登板できなかったが[11]、4年春には3勝3敗、防御率1.61の活躍を見せた[12]。しかし、秋は結果を残せず、ドラフト指名から漏れた[10]。同学年で共にプロ志望届を提出した岡留英貴は阪神タイガースから5位指名を受けた。
大学卒業後、愛知県のトヨタ自動車へ入社。同社の硬式野球部で社会人野球に場を移した。2022年10月・11月の第47回社会人野球日本選手権大会では2回戦でパナソニックを相手に117球で被安打1・与四球1の完封勝利を挙げ[13]、チームの4大会ぶり6回目の日本選手権優勝に貢献した[14]。2023年は春の不調で出遅れ、第94回都市対抗予選では本調子でなかったものの[15][16]、7月の本大会では2試合に救援で登板し、計6回を無失点に抑える投球でチーム6大会ぶり2回目の優勝に貢献[17]、優秀選手に選出された[18]。
2023年10月26日のドラフト会議にて東京ヤクルトスワローズから2位指名を受ける[19]。同年11月24日、名古屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1500万円で合意した。背番号は28[1]。
ヤクルト時代
[編集]2024年の春季キャンプは新人選手唯一となる一軍スタートを勝ち取る。オープン戦での対福岡ソフトバンクホークス戦で本塁打を浴び[20]、対横浜DeNAベイスターズ戦でも1回6安打7失点[21][22]と結果を残せず、開幕を二軍で迎えることとなった[23][24]。イースタン・リーグ公式戦4試合にて3勝0敗、防御率0.47と結果を残すと、5月15日に一軍初昇格を果たす[23][25]。同日の対広島東洋カープ戦(坊っちゃんスタジアム)で先発投手として一軍初登板すると、118球で9回を3安打、無四球、10奪三振、無失点で投げ切り、一軍初勝利を手にした[23][24][26]。新人選手の初先発初完封はNPBでは2008年の大場翔太以来[26]、球団では1952年の小山恒三以来の72年ぶり2人目の快挙となった[23][26]。さらに初登板で無四球、2桁奪三振、完封を記録したのはNPB史上初となる[24]。
選手としての特徴
[編集]直球の最速は152km/h[13]。カーブ、カットボール、スプリット、縦気味のスライダーといった[27]多彩な変化球を操り[28]、制球力も抜群である[29]。ヤクルト入団後は投手コーチの伊藤智仁から横に滑らせるスライダーを伝授されている[27]。
2023年夏の都市対抗野球ではリリーフとしてチームの優勝に貢献。川尻一旗コーチから縦振りを意識したフォームを指導され、大学時代から球速が4km/hアップした[30]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
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2024 | ヤクルト | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 60 | 14.1 | 17 | 2 | 1 | 0 | 1 | 12 | 0 | 0 | 7 | 7 | 4.40 | 1.26 |
通算:1年 | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 60 | 14.1 | 17 | 2 | 1 | 0 | 1 | 12 | 0 | 0 | 7 | 7 | 4.40 | 1.26 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2024 | ヤクルト | 3 | 1 | 3 | 0 | 1 | 1.000 |
通算 | 3 | 1 | 3 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利・初完投・初完投勝利・初完封:2024年5月15日、対広島東洋カープ6回戦(坊っちゃんスタジアム)、9回3安打無四球無失点10奪三振[24]
- 初奪三振:同上、1回表に菊池涼介から空振り三振
- 打撃記録
- 初打席:2024年5月15日、対広島東洋カープ6回戦(坊っちゃんスタジアム)、2回裏に森下暢仁から一犠打
- その他の記録
- 新人が初登板で無四球二桁奪三振での完封勝利 ※史上初[24]
背番号
[編集]- 28(2024年 - )
脚注
[編集]- ^ a b 「【ヤクルト】ドラ2松本健吾が入団合意、背番号28 高3時に決勝で対戦、清宮との再戦望む」『日刊スポーツ』2023年11月25日。2024年2月18日閲覧。
- ^ 「緑野小だより (PDF)」中野区立緑野小学校、2017年9月1日。2023年11月24日閲覧。
- ^ 「中野区立緑野中学校 学校便り 第5号 (PDF)」2017年9月19日。2023年10月29日閲覧。
- ^ 「もっと社会人野球:トヨタ自動車・松本健吾「自分が一番の投手」 社会人ドラフト注目/1」『毎日新聞』2023年10月12日。2023年10月29日閲覧。
- ^ a b 「日大三敗れる!背番号「11」松本健吾の好投で東海大菅生が4強入り【高校野球】」『BASEBALL GATE』2017年7月25日。2023年10月29日閲覧。
- ^ 「清宮幸太郎の夢を砕いた男の今 甲子園つかんだ6年前…ドラフト候補が今も守る“教訓”」『Full-Count』2023年7月21日。2023年10月29日閲覧。
- ^ 「東海大菅生・監督「当たり前」戸田懐生の完投驚かず」『日刊スポーツ』2017年8月18日。2023年10月29日閲覧。
- ^ 「【菅生高硬式野球部】創部初のベスト4」『東海大学新聞WEB版』2017年9月1日。2023年10月29日閲覧。
- ^ 元永知宏「広陵野球部の国体優勝担った複数投手の厚み 高校野球は「エースと心中する」時代ではない」『東洋経済オンライン』2017年10月15日、3頁。2023年10月29日閲覧。
- ^ a b 「亜大・松本健吾投手 家族、仲間、恩師の励ましで「2年後」ドラ1目指す」『日刊スポーツ』2021年11月10日。2021年11月11日閲覧。
- ^ 「亜大のドラフト候補・松本健吾が完封 昨秋登板ゼロの意外な理由とは」『Sponichi Annex』2021年4月12日。2021年11月11日閲覧。
- ^ 「松本健吾」『週刊ベースボールONLINE』。2023年10月26日閲覧。
- ^ a b 「トヨタ自動車・ルーキー松本、8強導く1安打完封勝利 自己最速152キロ出た」『Sponichi Annex』2022年11月5日。2023年1月17日閲覧。
- ^ 「【GRAND SLAM PREMIUM 173】日本選手権V6を達成したトヨタ自動車の投手力と勝利への渇望」『日本野球連盟公式サイト』2022年11月17日。2023年1月17日閲覧。
- ^ 西尾典文「7月14日開幕「都市対抗野球」 スカウト陣が熱い視線を送る社会人の注目投手」『BASEBALL KING』2023年7月10日。2023年10月12日閲覧。
- ^ 「ドラフト解禁の152キロ右腕にスカウト21人注目 「まだ成長できる」トヨタ松本健吾が粘投 都市対抗へ王手【社会人野球】」『中日スポーツ』2023年5月31日。2023年10月12日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】ヤクルト2位指名はトヨタ自動車・松本健吾 都市対抗日本一に貢献の152キロ右腕」『サンスポ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 「【社会人野球】トップ-第94回都市対抗野球大会」『一球速報.com』OmyuTech。2023年10月12日閲覧。
- ^ 古川真弥「【ドラフト】ヤクルト2位で高津監督の後輩 トヨタ自動車・松本健吾は「社会人NO・1右腕」」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 「ヤクルトD2位・松本健吾が3回3安打2失点 山川に被弾も柳田&栗原をK斬り」『サンスポ』2024年3月5日。2024年5月15日閲覧。
- ^ 「ヤクルト2位・松本健吾に”プロの洗礼” 1イニング6安打7失点の大炎上も「個人的にはいい経験」と前向き」『中日スポーツ』2024年3月13日。2024年5月15日閲覧。
- ^ 「ヤクルト2位・松本健吾に”プロの洗礼” 1イニング6安打7失点の大炎上も「個人的にはいい経験」と前向き」『中日スポーツ』2024年3月13日。2024年5月15日閲覧。
- ^ a b c d 「快挙!ヤクルト・ドラ2松本健吾がプロ初登板初完封!球団新人72年ぶり OP戦悪夢の1回7失点から巻き返す」『デイリースポーツ online』2024年5月15日。2024年5月15日閲覧。
- ^ a b c d e 栗田尚樹「【ヤクルト】松本健吾がプロ野球史上初の偉業!新人デビュー戦で無四球&2桁奪三振&完封勝利」『日刊スポーツ』2024年5月15日。2024年5月15日閲覧。
- ^ 「ヤクルトのドラ2ルーキー・松本健吾がプロ初登板 今季3勝負けなしの広島・森下暢仁に挑む」『【SPAIA】スパイア』2024年5月15日。2024年5月15日閲覧。
- ^ a b c 「ヤクルトが投打快挙で最下位脱出 ドラ2松本健吾プロ初登板初完封 村上は清原超え最年少200号」『Sponichi Annex』2024年5月15日。2024年5月15日閲覧。
- ^ a b 栗田尚樹「【ヤクルト】ドラ2松本健吾に新魔球 伊藤智仁コーチが伝説スライダー伝授「自分とは全く違う」」『日刊スポーツ』2024年2月10日。2024年2月19日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】ヤクルト2位・松本健吾「エースと呼ばれる投手になりたい」 トヨタ自動車で都市対抗Vに貢献」『サンスポ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 武田千怜「ヤクルトD2位・松本健吾がベール脱ぐ 抜群の制球力で座った捕手へ26球 さすが社会人NO・1右腕」『サンスポ』2024年1月27日。2024年2月19日閲覧。
- ^ 「ヤクルト2位指名のトヨタ自動車・松本健吾投手、喜びも対戦したい打者が「同じチームに」【ドラフト会議】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年10月26日。2023年10月27日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 松本健吾 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手名鑑 - 東京ヤクルトスワローズ公式サイト
- 松本 健吾 - メンバー紹介 - トヨタ自動車硬式野球部 - Internet Archive
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE