美馬牛駅

美馬牛駅
駅舎(2020年8月)
びばうし
Bibaushi
F37 美瑛 (6.8 km)
(9.1 km) 上富良野 F39
地図
所在地 北海道上川郡美瑛町美馬牛北1丁目3番1号
北緯43度32分14.71秒 東経142度26分49.79秒 / 北緯43.5374194度 東経142.4471639度 / 43.5374194; 142.4471639座標: 北緯43度32分14.71秒 東経142度26分49.79秒 / 北緯43.5374194度 東経142.4471639度 / 43.5374194; 142.4471639
駅番号 F38
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 富良野線
キロ程 30.6 km(旭川起点)
電報略号 ヒシ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
70人/日
-2014年-
開業年月日 1926年大正15年)9月10日[1]
備考 無人駅
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美馬牛駅(びばうしえき)は、北海道上川郡美瑛町美馬牛北1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)富良野線事務管理コードは▲121706[2]駅番号F38

歴史

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1977年の美馬牛駅と周囲約750m範囲。下が富良野方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

北海道官設鉄道十勝線(富良野線の前身)が1899年(明治32年)に開通した当初、この地に駅は設置されず、付近の住民は美瑛駅上富良野駅を利用せざるを得なかった[3]

しかし、美瑛駅 - 上富良野駅間は15.9 km と長く、かつ当地は上川郡空知郡境の分水嶺にあたるため、列車運転上・また拓殖上から駅設置が要望され、少なくとも1914年(大正3年)には駅の設置を念願とした住民がいたという[4]

最終的に、当地の農場主であった沼崎重平による鉄道省への設置運動が実り、1925年(大正14年)8月に設置が決定、翌年に開業した[3][4]

年表

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駅名の由来

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所在地名から。アイヌ語の「ピパウシ(pipa-us-i)」(カラス貝・多くいる・もの〔川〕)に字を当てたものである[9][10]

一説には、当初駅名は前述の沼崎に因んだものや、隣接する現:上富良野町豊里地区から「豊里」の名称も考えられたが、「畜産北海道にふさわしい」として、「美馬牛」に決まった、とされている[4]

駅構造

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2面2線の交換駅であり、互い違いに配置の相対式ホームもつ地上駅跨線橋はなく構内踏切を渡る[11]。駅舎は富良野方面に向かって右手に設置されている[11]無人駅

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1956年(昭和31年) 115,130 (315.4)
1957年(昭和32年) 113,246 (310.3) 同年から順次旅客列車を気動車化し増発
1958年(昭和33年) 108,650 (297.7) 翌年に旅客列車の気動車化を完了。
1961年(昭和36年) 113,093 (309.8) [3]
1962年(昭和37年) 106,423 (291.6)
1963年(昭和38年) 116,904 (319.4)
1964年(昭和39年) 119,197 (326.6)
1965年(昭和40年) 129,053 (353.6)
1966年(昭和41年) 114,257 (313.0)
1967年(昭和42年) 107,332 (293.3)
1968年(昭和43年) 111,511 (305.5)
1992年(平成04年) (62.0) [11] 1日平均乗降客数124人
2016年(平成28年) 32.0 [JR北 1]
2017年(平成29年) 32.0 [JR北 2]
2018年(平成30年) 30.6 [JR北 3]
2019年(令和元年) 30.0 [JR北 4]
2020年(令和02年) 27.2 [JR北 5]
2021年(令和03年) 25.6 [JR北 6]
2022年(令和04年) 23.2 [JR北 7]
2023年(令和05年) 22.0 [JR北 8]

駅周辺

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駅の位置は運転上の諸点に重点を置いて設置したとされ[4]、開業当時はわずか3戸が駅前にあるのみであったが、駅開業後に市街を形成した[3]。構内の富良野方すぐに美瑛町と上富良野町の町境があり、上富良野町里仁・静修地区も駅勢圏に含んでいる[4]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
富良野線
美瑛駅 (F37) - 美馬牛駅 (F38) - 上富良野駅 (F39)

脚注

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出典

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  1. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、887頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、235頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c d e f g 美瑛町史研究編纂会 編『美瑛町史』 3巻、美瑛町、1970年、487-493頁。doi:10.11501/9490659https://doi.org/10.11501/94906592023年1月3日閲覧 
  4. ^ a b c d e f 岸本, 翠月 編『上富良野町史』上富良野町役場、1967年8月15日、139, 511-512頁。doi:10.11501/3016381https://doi.org/10.11501/30163812023年1月3日閲覧 
  5. ^ 内閣印刷局, ed (1926-08-25). “鉄道省告示 第155号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (4202). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956352/3. 
  6. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、133頁。ASIN B000J9RBUY 
  7. ^ “日本国有鉄道公示第80号”. 官報 (16974). (1983年8月31日) 
  8. ^ “「通報」●富良野線美馬牛駅ほか1駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1983年8月31日) 
  9. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、111頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  10. ^ アイヌ語地名リスト ノブト~ヒラキ P101-110”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月20日閲覧。
  11. ^ a b c 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、124頁。ISBN 4-09-395401-1 

JR北海道

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  1. ^ 富良野線(富良野・旭川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttp://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/11.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 富良野線(富良野・旭川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818062312/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/11.pdf2018年8月18日閲覧 
  3. ^ 富良野線(富良野・旭川間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 富良野線(富良野・旭川間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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