臭化鉛(II)
臭化鉛(II) | |
---|---|
Lead(II) bromide | |
別称 二臭化鉛 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 10031-22-8 |
特性 | |
化学式 | PbBr2 |
モル質量 | 367.01 g/mol |
外観 | 白色の粉末 |
密度 | 6.66 g/cm3 [1] |
融点 | 373 ℃ |
沸点 | 916 ℃ |
水への溶解度 | 0.455 g/100 mL (0 ℃) 0.844 g/100 mL (20 ℃) 4.41 g/100 mL (100 ℃) |
アルコールへの溶解度 | 不溶 |
アンモニアへの溶解度 | 可溶 |
アルカリへの溶解度 | 可溶 |
臭化カリウムへの溶解度 | 可溶 |
臭化ナトリウムへの溶解度 | 可溶 |
危険性 | |
EU分類 | Repr. Cat. 1/3 Harmful (Xn) Dangerous for the environment (N) |
EU Index | 082-001-00-6 |
Rフレーズ | R61, R20/22, R33, R62, R50/53 |
Sフレーズ | S53, S45, S60, S61 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化鉛(II), 塩化鉛(II), ヨウ化鉛(II) |
その他の陽イオン | 臭化チタン(I), 臭化スズ(II) 臭化ビスマス |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
臭化鉛(しゅうかなまり、英: Lead(II) bromide)は鉛の臭化物で、化学式PbBr2で表される無機化合物である。臭化物溶液中に硝酸鉛(II)を加えると臭化鉛が沈殿する。室温では白色の粉末であるが、367℃以上に加熱すると弱い導電性を持つ無色の液体になる。粉末の状態では水に微溶(0℃の水100gあたり0.455g)だが、沸騰した熱湯では溶解度は約10倍となる[2]。
安全性
[編集]日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類されている。摂取すると、神経や腎臓などに鉛中毒の症状が生じる[3]。国際がん研究機関による発癌性評価ではグループ2A(ヒトに対しておそらく発癌性がある)に分類されている。
脚注
[編集]- ^ Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0070494398
- ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン. ISBN 978-0-08-037941-8。
- ^ 製品安全データシート(昭和化学)