1912年ウィンブルドン選手権
1912年 ウィンブルドン選手権(1912ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1912)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
[編集]- 男女シングルス・男子ダブルスは「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、女子シングルスの前年度優勝者ドロテア・ダグラス・チェンバースが出場しなかった。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 混合ダブルスは、1912年まで「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。
- 女子ダブルスは、1908年から1912年まで開催されなかった。
大会前年度優勝者
[編集]- 男子シングルス: アンソニー・ワイルディング
- 女子シングルス: ドロテア・ダグラス・チェンバース [大会不参加]
- 男子ダブルス: マックス・デキュジス& アンドレ・ゴベール
男子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- アンドレ・ゴベール vs. フリードリヒ・ラーヘ 6-1, 6-2, 7-5
- マックス・デキュジス vs. ハーバート・ローパー・バレット 6-3, 7-5, 4-6, 6-4
- アルフレッド・ビーミッシュ vs. ジェームズ・ジンマーマン 6-4, 6-3, 6-1
- アーサー・ゴア vs. ロバート・パウエル 6-3, 6-2, 4-6, 6-2
準決勝
決勝
オールカマーズ決勝
[編集]- アンソニー・ワイルディング vs. アーサー・ゴア 6-4, 6-4, 4-6, 6-4 (ワイルディングが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. ウィニフレッド・ロングハースト 6-1, 6-3
- ドロシー・ホルマン vs. アグネス・モートン 7-5, 6-2
- エセル・トムソン・ラーコム vs. ウィニフレッド・マクネアー 6-2, 5-7, 6-0
- ブランチ・ビングリー・ヒルヤード vs. エリザベス・ライアン 3-6, 8-6, 6-3
準決勝
決勝
- エセル・トムソン・ラーコム vs. シャーロット・クーパー・ステリー 6-3, 6-1 (ここで優勝決定。トムソン・ラーコムが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス
- アンソニー・ワイルディング vs. アーサー・ゴア 6-4, 6-4, 4-6, 6-4 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス
- エセル・トムソン・ラーコム vs. シャーロット・クーパー・ステリー 6-3, 6-1 [チャレンジラウンド決勝]
- 男子ダブルス
- ハーバート・ローパー・バレット& チャールズ・ディクソン vs. マックス・デキュジス& アンドレ・ゴベール 3-6, 6-3, 6-4, 7-5 [オールカマーズ決勝]
- 混合ダブルス
- ジェームズ・パーク& エセル・トムソン・ラーコム vs. アルバート・プレブル& ドラ・ブースビー 6-4, 6-2 [選手権公認外競技]
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:140ページ、女子シングルス試合結果:155ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:182ページを参照。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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