2014年のロードレース世界選手権は、FIMロードレース世界選手権の第66回大会となる。
マルク・マルケスがマニファクチャラーズのホンダと共にMotoGPのディフェンディングチャンピオンとしてシーズンを戦う。ポル・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスはそれぞれMoto2、Moto3のディフェンディングチャンピオンであるが、エスパルガロはMotoGP[1]、ビニャーレスはMoto2[2]へと両名ともステップアップした。
国際モーターサイクリズム連盟は19戦からなる暫定カレンダーを2013年10月2日に発表した[3]。カレンダーは2013年12月13日に改訂され[4]、2014年2月24日に再び改訂[5]された結果、18戦となった。
2014年のカレンダーは当初、南米でのグランプリが2戦追加され、2004年以来になる予定であった。アルゼンチンGPは新たにアップグレードされたアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで4月27日に行われ、ブラジルGPはアウトドローモ・ネルソン・ピケで9月28日に行われる予定であったが、ブラジルはサーキット改修の遅れで後にキャンセルされた[5][6]。前年までMotoGPクラスのみが開催されていたラグナ・セカ戦は今シーズン行われない。
2014年シーズンはレギュレーションが改定される。プロトタイプは「ファクトリー」クラスに改定され、クレーミングルールチームは「オープン」クラスに改定された。全ての車両が承認されたECUユニットを使用し、「オープン」クラスは標準化されたECUユニット、「ファクトリー」クラスは自身のカスタムソフトウェアの使用が可能である[24]。「ファクトリー」クラスは使用できるエンジンの数が12基から5基に縮小され、その5基の設計は凍結される[24]。燃料の使用量も24リッターから20リッターに縮小された。
前年度にドライ路面での勝利を達成しなかったマニファクチャラーまたは新規参入マニファクチャラーは、ファクトリー仕様のオプションでオープンクラスに参加可能となった。これらの利点は勝利数または表彰台数によって縮小される[25]。
ドゥカティ・チームとプラマック・レーシングはオープンクラスにエントリーする予定であったが[26]、改訂規則は両チームが最終的にファクトリークラスにエントリーすることを意味した[27]。
2014年MotoGP仕様 |
| ファクトリー | オープン |
燃料タンク(容量) | 20㍑ | 24㍑ |
エンジン使用数 | 5基 | 12基 |
エンジン設計 | 凍結 | フリー |
ECU ハードウェア | マニエッティ・マレリ |
ECU ソフトウェア | フリー | 標準化 |
タイヤのコンパウンド | クラス仕様 |
暫定エントリーリストは2013年11月20日にF.I.M.から発表された[28]。改訂リストは2014年1月14日に発表された[29]。チームはライダーが「ファクトリー」と「オープン」のどちらにエントリーするかを決定する期限の2月28日まで時間があった[24]。最終エントリーリストは同日発表された[30]。
| 凡例 | レギュラーライダー | ワイルドカード参戦 | 代役参戦 | |
| 色 | 結果 | 金色 | 優勝 | 銀色 | 2位 | 銅色 | 3位 | 緑 | ポイント圏内完走 | 青灰色 | ポイント圏外完走 | 周回数不足 (NC) | 紫 | リタイヤ (Ret) | 赤 | 予選不通過 (DNQ) | 予備予選不通過 (DNPQ) | 黒 | 失格 (DSQ) | 白 | スタートせず (DNS) | エントリーせず (WD) | レースキャンセル (C) | 空欄 | 欠場 | 出場停止処分 (EX) | 太字 - ポールポジション 斜体 - ファステストラップ |
| 凡例 | レギュラーライダー | ワイルドカード参戦 | 代役参戦 | |