Cry Baby (Official髭男dismの曲)
「Cry Baby」 | |||||||||||||||||
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Official髭男dismの配信限定シングル | |||||||||||||||||
リリース | 2021年5月7日 | ||||||||||||||||
規格 | デジタル・ダウンロード ストリーミング | ||||||||||||||||
ジャンル | |||||||||||||||||
時間 | 4分00秒 | ||||||||||||||||
レーベル | ポニーキャニオン・IRORI Records | ||||||||||||||||
作詞者 | 藤原聡 | ||||||||||||||||
作曲者 | 藤原聡 | ||||||||||||||||
その他収録アルバム | |||||||||||||||||
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チャート順位 | |||||||||||||||||
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映像外部リンク | |
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Cry Baby [Official Live Video] |
「Cry Baby」(クライ・ベイビー)は、2021年5月7日にIRORI Recordsより配信された日本のバンド・Official髭男dismの楽曲[14]。当楽曲は、テレビアニメ『東京リベンジャーズ』のOPテーマとして書き下ろされた。
背景
[編集]2021年3月12日、本楽曲がテレビアニメ『東京リベンジャーズ』の主題歌に起用されることが発表された[15][16]。
2021年4月11日、本楽曲が流れるアニメのノンクレジットオープニング映像がYouTubeで公開され[17]、同月21日にはFM802「LANTERN JAM TIMES」にて楽曲のフルサイズの音源が初公開された[18][19]。
2021年5月3日、ミュージックビデオのティザー映像がYouTubeにて公開された[20]。ミュージックビデオは5月7日の楽曲の配信と同時に公開された。
2021年7月19日、同年6月23・24日に神奈川・ぴあアリーナMMで開催されたワンマンライブ「Official髭男dism Road to 『one - man tour 2021-2022』」で撮影された本楽曲のライブ映像がYouTubeにて公開された[21]。
2022年8月29日からは、ダイドードリンコ「ダイドーブレンド」と『東京リベンジャーズ』のコラボ缶「東リベ缶」のCMソングとしても起用されている。
制作と音楽性
[編集]本楽曲の音楽性は、転調の激しさが大きな特徴となっている[22]。作曲者の藤原聡自身が「〈カラオケで突然キーを下げられたような感じがする〉って言う人もいて」「たぶんですけど、フル尺で10回くらい転調してる」と述べており[23]、一般的なポップ・ミュージックでは非常に珍しい急激な場面転換が繰り返されている[22]。藤原によるとこれは、制作中の「ピアノを不意に間違えてしまったんです。でも、それが結果的にすごい転調の仕方をしていて面白くて!」という閃きから生まれたものだという[23]。また楽曲のレコーディングとミキシングは、以前からバンドのエンジニアを務めてきた小森雅仁が行っている[24]。
楽曲はフィルターのかかったイントロで始まり、スタッカート気味に弾いたベースとピアノがユニゾンするAメロが続く[25]。また2番のAメロ後はBメロに行かず、急にテンポを半分にしたイントロを発展させたパートが始まっており、その後にやってきたBメロでは1番とは全く異なったアレンジが施されている[25]。
評価と受賞
[編集]- 評論家の千葉雅也は、「今J-POPはこういう新しいステージにあるのかと驚いた。ポップ史へのランダムアクセスがよろけるメロディーになる。歴史が終わった後の音楽だ。時間が蒸発した後の迷宮。」とコメントした[26]。
- 音楽ライターのs.h.i.は、レビューサイト・Mikikiに寄稿して、「Cry Baby」が特に凄いのは、転調の面白さが誰にでもわかる形で提示され効果的に印象付けられていることだと述べた。また「異物感を伴うゴツゴツした進行の仕方そのものが耳を惹く引っ掛かりとなり、ポップ・ミュージックとしての強力なフックを生んでいる」と分析している[22]。
- 批評家のimdkmは音楽サイト・ローリング・ストーン日本版にて、本楽曲に関して、スウィングする躍動感あふれるグルーヴに貫かれているけれども、それが楽曲のBメロ〈いつも口喧嘩さえ〜目が潤んだ〉でふっと薄れ、あるいは途切れていると指摘しており、またこれによって、「歌メロが楽曲のリズムと緊張感を保ちながら伸びやかに動き出すような印象が生まれている」と述べた[27]。
- 音楽ライターの荻原梓は、本楽曲での藤原の激しいシャウトに、その存在がOfficial髭男dism結成のきっかけの一つとなったChildren of Bodom[注 1]の影響を、重厚なサウンド面には、藤原が好きであることを公言しているDeep PurpleやBon Jovi、Dream Theaterといったハードロック〜メタルといった音楽の影響を指摘している[28]。
受賞
[編集]- 令和3年アニソン大賞(SMEJ)「作曲賞」(2021年)[30]
- MPA賞ヒット・ソング賞(JASRAC)(2022年)[31]
チャート成績
[編集]本楽曲は、2021年5月12日公開(集計期間:2021年5月3日 - 5月9日)のBillboard JAPAN「Download Songs」にて、週末のみの集計で第2位 (22,068DL) に初登場した[32]。翌週のビルボード・ジャパンではダウンロード3位 (17,272DL) 、ストリーミング7位 (6,247,796再生) を記録し、総合チャート「Hot 100」では前週10位から順位を2つ上げ、8位を獲得した[33]。
発売から2ヵ月が経過した7月3日に日本テレビ系音楽特番「THE MUSIC DAY」に出演し本楽曲を披露すると、同週のビルボード・ジャパンチャートではダウンロード、ストリーミングでともに順位を上げて8位とし[34][35]、総合チャート「Hot 100」でも7週ぶりにTOP10入り (第10位) となった[36]。その後も同月14日に「2021 FNS歌謡祭 夏」、17日に「音楽の日」と立て続けに音楽番組に出演すると、7月21日公開の「Streaming Songs」では自己最高となる7位を記録し、「Hot 100」ではチャートイン11週目にして最高位となる7位を獲得した[37]。
リリース3ヵ月目を迎えた8月4日公開の「Streaming Songs」では、前週7位から2つ順位を上げて5位を記録[38]。さらに翌週の同チャートでは自己最高となる3位まで順位を上げ、またダウンロード4位、YouTube動画再生数8位など高順位を維持し、総合チャート「Hot 100」では5位として最高位を記録した[39]。8月25日公開の「Streaming Songs」では4位を記録し、また同週付でストリーミング累計再生回数は1億回を突破した[40]。
楽曲は、リリース直後より転調の激しさや「東京リベンジャーズ」とリンクした歌詞・アレンジが話題となり、ヒットを記録。累計ダウンロード数は25万DLを、ストリーミング累計再生回数は5億回を突破している。
認定と売上
[編集]認定 (RIAJ) | 売上/再生回数 | |
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ダウンロード | 未公表 | 276,000 DL以上[41] |
ストリーミング | トリプル・プラチナ[42] | 500,000,000 回再生以上[43] |
*認定のみに基づく売上/再生回数 |
収録曲
[編集]全作詞・作曲: 藤原聡、全編曲: Official髭男dism。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「Cry Baby」 | |
合計時間: |
タイアップ
[編集]収録アルバム
[編集]- 『Editorial』
- #6 Cry Baby
ミュージックビデオ
[編集]MVの監督は、「Pretender」以来バンドの複数のMVを手掛けてきた新保拓人が務めており、スクラップを集めた豪華なセットで撮影されたものとなっている[45]。
2021年5月24日、セット設営の様子や悪天候の中メンバーが撮影に挑む模様を収めたメイキング映像がYouTubeにて公開された[46]。
2022年5月27日、YouTube内でのMV再生回数が1億回を突破した。
受賞
[編集]- MTV Video Music Awards Japan 2021 最優秀邦楽グループビデオ賞(2021年)[47]
テレビ披露
[編集]日時 | 放送局 | 番組名 | 出典 |
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2021年7月3日 | 日本テレビ系 | 「THE MUSIC DAY」 | [48] |
2021年7月14日 | フジテレビ系 | 「2021 FNS歌謡祭 夏」 | [49] |
2021年7月17日 | TBS系 | 「音楽の日」 | [50] |
2021年8月30日 | TBS系 | 「『CDTVライブ!ライブ!』3時間スペシャル」 | [51] |
2021年9月9日 | NHK総合 | 「SONGS」 | [52] |
カバー
[編集]- レイヤ(RAISE A SUILEN) - アニメ『東京リベンジャーズ』とゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のコラボレーションの一環として、2022年5月21日にゲーム内に追加収録[53]。同年12月14日発売の『バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.7』でCD初収録。
- 相川七瀬 - カバーアルバム『ROCK MONSTER』(2023年11月8日発売)に収録[54]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Hot 100 Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ “Hot 100 Year End 2022”. Billboard JAPAN (2022年12月9日). 2023年1月3日閲覧。
- ^ “Download Songs”. Billboard JAPAN (2021年5月12日). 2021年6月5日閲覧。
- ^ “Download Songs Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Download Songs Year End | Charts”. Billboard JAPAN. 2023年1月10日閲覧。
- ^ “Streaming Songs”. Billboard JAPAN (2021年8月11日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “Streaming Songs Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ “Streaming Songs Year End 2022”. Billboard JAPAN (2022年12月9日). 2023年1月10日閲覧。
- ^ “Streaming Songs Year End 2023”. Billboard JAPAN (2023年12月8日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ “Hot Animation”. Billboard JAPAN (2021年8月19日). 2021年8月19日閲覧。
- ^ “Hot Animation Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ “Hot Animation Year End 2022”. Billboard JAPAN (2022年12月9日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ “2021年9月度ストリーミング認定” (PDF). 一般社団法人日本レコード協会企画・広報部 (2021年10月22日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ “Official髭男dismが「Cry Baby」配信、有観客アリーナライブと全国ツアー開催も”. 音楽ナタリー. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “Official髭男dism、新曲「Cry Baby」が『東京リベンジャーズ』オープニング主題歌に決定”. Billboard JAPAN. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “Official髭男dism、新曲「Cry Baby」が4月スタートのTVアニメ"東京リベンジャーズ"OP主題歌に決定”. Skream! 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “Official髭男dismのOP主題歌流れる「東京リベンジャーズ」ノンクレジット映像公開”. 音楽ナタリー (2021年4月11日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ “Official髭男dism、ラジオで新曲「Cry Baby」フルオンエア”. 音楽ナタリー. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “Official髭男dismの新曲「Cry Baby」初オンエア!”. news.radiko.jp. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “Official髭男dism「東京リベンジャーズ」オープニング主題歌のティザー映像公開”. 音楽ナタリー (2021年5月3日). 2021年6月5日閲覧。
- ^ “Official髭男dism、テレビ披露でも話題「Cry Baby」ライブ映像公開”. 音楽ナタリー (2021年7月16日). 2021年7月19日閲覧。
- ^ a b c “Official髭男dism“Cry Baby”のすごさは〈ジェットコースター転調〉にあり。ヒゲダン話題の新曲を分析”. Mikiki (2021年6月5日). 2021年6月5日閲覧。
- ^ a b “和久井健先生×Official髭男dism対談 完全版”. アニメ「東京リベンジャーズ」公式サイト (2021年). 2021年6月5日閲覧。
- ^ mkmix4のツイート(1390524338198093831 )
- ^ a b “転調に前衛アレンジ...もはやプログレ? Official髭男dism「Cry Baby」の凄さをプロが分析”. J-CAST (2021年8月8日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ masayachibaのツイート(1391198883431129089 )
- ^ “Official髭男dism「Cry Baby」に見る、めまぐるしい転調とダイナミックな物語”. Rolling Stone Japan (2021年5月31日). 2021年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月5日閲覧。
- ^ a b “Official髭男dism、ライブパフォーマンスの凄み 「Cry Baby」が開いたバンドの新しい表現の扉”. Real Sound (2021年8月25日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b 「J-WAVE SPECIAL MUSIC FUN! AWARD 2021」【MUSIC FUN!】 - YouTube
- ^ 【12月17日(金)開催】 令和3年アニソン大賞〜年末特番SP〜 【第2部 ノミネート発表特番】 - YouTube
- ^ 2022年度MPA賞決定! - 日本音楽出版社協会・2022年12月8日
- ^ “【ビルボード】藤井風「きらり」DLソング首位デビュー、Official髭男dism新曲が2位に続く”. Billboard JAPAN (2021年5月12日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ “【ビルボード】Hey! Say! JUMP「ネガティブファイター」215,704枚を売り上げ初登場総合首位 YOASOBI「もう少しだけ」総合4位に初登場”. Billboard JAPAN (2021年5月19日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ “Download Songs”. Billboard Japan (2021年7月7日). 2021年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
- ^ “Streaming Songs”. Billboard Japan (2021年7月7日). 2021年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
- ^ “Hot 100”. Billboard Japan (2021年7月7日). 2021年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
- ^ “【ビルボード】Snow Man「HELLO HELLO」820,349枚を売り上げて総合首位獲得”. Billboard JAPAN (2021年7月21日). 2021年7月21日閲覧。
- ^ “Streaming Songs”. Billboard Japan (2021年8月4日). 2021年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月4日閲覧。
- ^ “【ビルボード】Sexy Zone「夏のハイドレンジア」259,361枚を売り上げ総合首位に初登場”. Billboard JAPAN (2021年8月11日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “Official髭男dism「Cry Baby」自身10曲目のストリーミング累計1億回再生突破”. Billboard JAPAN (2021年8月25日). 2021年8月25日閲覧。
- ^ “オリコン年間 2021 デジタルシングルランキング”. オリコン (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
- ^ “2023年1月度ストリーミング認定” (PDF). PR TIMES. 一般社団法人 日本レコード協会 (2023年2月28日). 2023年2月28日閲覧。
- ^ “Official髭男dism「Cry Baby」ストリーミング累計5億回再生突破”. Billboard JAPAN (2024年3月27日). 2024年4月3日閲覧。
- ^ “『東京リベンジャーズ』第2弾キービジュアルでタケミチと東京卍會の幹部メンバーが勢ぞろい。OP主題歌はヒゲダンが担当”. Anime Recorder. ソーシャルインフォ (2021年3月12日). 2021年3月12日閲覧。
- ^ “Official髭男dism、アニメ主題歌「Cry Baby」豪華なセットで撮影したMV公開”. Billboard JAPAN (2021年5月7日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ “Official髭男dism、スクラップの山で歌う「Cry Baby」MVメイキング公開”. 音楽ナタリー (2021年5月24日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ “「MTV VMAJ 2021」星野源、BTS、NiziU、BE:FIRST、ミレパ×Belle、ランぺ、YOASOBIら受賞”. 音楽ナタリー (2021年10月29日). 2021年11月12日閲覧。
- ^ “日テレ「THE MUSIC DAY」にジャニーズ勢11組、ヒゲダン、あいみょん、星野源ら”. 音楽ナタリー (2021年6月19日). 2021年6月23日閲覧。
- ^ “相葉雅紀MC「FNS歌謡祭」にジャニーズ5組、TWICE、緑黄色社会、EXILE、ヒゲダン、DISH//ら”. 音楽ナタリー (2021年6月23日). 2021年6月23日閲覧。
- ^ “TBS系で明日8時間オンエア「音楽の日2021」73組タイムテーブル&歌唱曲発表”. 音楽ナタリー (2021年7月16日). 2021年7月19日閲覧。
- ^ “「CDTV」にジャニーズ4組、EXILE、髭男、ファンモン、DA PUMP、森七菜、 EXIT”. 音楽ナタリー (2021年8月16日). 2021年8月16日閲覧。
- ^ “第581回 Official髭男dism”. SONGS (2021年8月30日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ バンドリ! ガールズバンドパーティ! [@bang_dream_gbp] (2022年5月21日). "RAISE A SUILENによるカバー楽曲、『Cry Baby』を追加しました". X(旧Twitter)より2022年5月23日閲覧。
- ^ “相川七瀬が布袋寅泰「POISON」熱唱、タイムマシン仕様のデロリアンに乗る”. 音楽ナタリー (2023年11月2日). 2023年11月7日閲覧。