eDRAM
eDRAM(Embedded DRAM)、混載DRAMは、メインのASICやプロセッサと同じダイまたはパッケージに統合された、キャパシタベースのDRAMである。
概要
[編集]外部DRAMモジュールや、主にキャッシュとして使われるトランジスタベースのSRAMと対比される。 DRAMを混載することで、バス幅を広げ、処理速度を向上させることができる。DRAMはSRAMに比べて集積度が高いため、潜在的にはより大容量のメモリを使用可能である。しかし、製造工程の違いにより単一ダイへの統合は難しく、複数のダイを1チップに封入する必要があるため、コストを押し上げる要因となっている。最近では、1T-SRAMなどのように、標準CMOSプロセスを使ってeDRAMを製造することで、この問題を回避しつつある。
「eDRAM」を搭載しているプロセッサ
[編集]「eDRAM」を搭載している機器
[編集]- ゲーム機 (家庭用ゲーム機)
- パーソナルコンピュータ
- Intel 810DC(チップセット内蔵グラフィックに4MBのeDRAMを搭載)
- YAMAHA YMF704C(DSPに1MBのeDRAMを搭載)
など。
脚注
[編集]- ^ 「Intel Iris (Plus) Graphics xxx」(xxxの中には任意の数字が入る)という表記で、Grahicsの表記の後に数字が入るIrisがeDRAM搭載となる。数字のないIrisはeDRAM非搭載。