クルスク州
- クルスク(クールスク)州
- ロシア語: Курская область
-
クルスク州旗 クルスク州紋章 -
国歌 不明 公用語 ロシア語 首府 クルスク 州知事 アレクセイ・スミルノフ 州第一副知事 アレクサンドル・ズバレフ 構成体種別 州 連邦管区 中央 経済地区 中央黒土 面積
- 総計国内第65位
29,997km2人口(2021年国勢調査)
- 総計
- 人口密度
- 都市/地方比率国内第46位
1,082,458人
36.09人/km2
61.2% : 38.8%時間帯 UTC +3(DST: なし)モスクワ時間 ISO 3166-2:RU 番号 ウェブサイト http://www.rkursk.ru/
クルスク州(クルスクしゅう、Курская область)は、ロシアの州(オーブラスチ)の一つ。州都はクルスク(クールスク)。面積は29,997km²、2021年の人口は1,082,458人[1]。
地理
[編集]クルスク州は中央ロシア高地の南部に位置し、西側はウクライナと接する。域内の大部分がドニエプル川水系のセイム川流域に属し、地形は河谷と丘陵がほとんどである。気候は大陸性気候で、主な植生はチェルノーゼムの上にある森林ステップとポントス・カスピ海草原であり、農地ではコムギ、ライムギ、テンサイ、ジャガイモなどの栽培と養豚が行われる。一帯にはクルスク磁気異常があり、北西部のジェレズノゴルスクなどで鉄鉱石が産出されている[2][3]。1978年、生物多様性に富むロシアの自然保護区である5,288 haの「中央黒土自然保護区」はユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。
歴史
[編集]1779年5月23日クルスク県が設置され、1928年まで続いた。そののち1934年6月13日に州制施行。
第二次世界大戦最中の1943年7月4日から8月27日にかけて独ソ戦のクルスクの戦いがこの地で行われた。
2023年6月2日、州知事はウクライナからドローンによる攻撃を受けたことを発表。ロシアの防空システムが複数のドローンを撃墜したが、いくつかの建物に被害が出たことを認めた[4]。同年6月18日、州知事はウクライナ軍からの砲撃により砂糖工場や家屋、店舗、送電線が損傷。2人が負傷したことを発表した[5]。2024年8月6日からはウクライナ軍の越境攻撃が開始され、ロシア軍との間で激しい戦闘が行われ、アレクセイ・スミルノフ知事代行は翌7日に国境地帯に対して非常事態宣言を行った[6]。15日にはスジャがウクライナ軍に完全占領されたことが確認された[7]。
政治
[編集]行政府の長である州知事はアレクサンドル・ニコラエヴィチ・ミハイロフが2000年から2018年までの4期18年間にわたって務めたが、任期途中で退任した。以降はローマン・スタロヴォイトが務めている。
行政区画
[編集]クルスク州は以下の地区(ラヨン)からなる。
地区(район) | 中心地 |
---|---|
ベーラヤ地区(Беловский район) | ベーラヤ |
ボリショエ・ソルダーツコエ地区(Большесолдатский район) | ボリショエ・ソルダーツコエ |
グルシコヴォ地区(Глушковский район) | グルシコヴォ |
ゴルシェチノエ地区(Горшеченский район) | ゴルシェチノエ |
ドミトリエフ地区(Дмитриевский район) | ドミトリエフ=リゴフスキー |
ジェレズノゴルスク地区(Железногорский район) | ジェレズノゴルスク※ |
ゾロトゥヒノ地区(Золотухинский район) | ゾロトゥヒノ |
カストルノエ地区(Касторенский район) | カストルノエ |
コヌィショーフカ地区(Конышевский район) | コヌィショーフカ |
コーレネヴォ地区(Кореневский район) | コーレネヴォ |
クルスク地区(Курский район) | クルスク※ |
クルチャトフ地区(Курчатовский район) | クルチャトフ※ |
リゴフ地区(Льговский район) | リゴフ※ |
マントゥロヴォ地区(Мантуровский район) | マントゥロヴォ |
メードヴェンカ地区(Медвенский район) | メードヴェンカ |
オボヤーニ地区(Обоянский район) | オボヤーニ |
オクチャブリ地区 (十月地区)(Октябрьский район) | プリャムツィノ |
ポヌィリ地区(Поныровский район) | ポヌィリ |
プリステニ地区(Пристенский район) | プリステニ |
ルイリスク地区(Рыльский район) | ルイリスク |
ソビエト地区(Советский район) | クシェンスキー |
ソーンツェヴォ地区(Солнцевский район) | ソーンツェヴォ |
スジャ地区(Суджанский район) | スジャ |
チム地区(Тимский район) | チム |
ファテジ地区(Фатежский район) | ファテジ |
ホムトフカ地区(Хомутовский район) | ホムトフカ |
チェレミシノヴォ地区(Черемисиновский район) | チェレミシノヴォ |
シチグルイ地区(Щигровский район) | シチグルイ※ |
※地区から独立した州直轄市
有名な出身者
[編集]- ニキータ・フルシチョフ - 政治家。ホムトフカ地区カリノフカ出身。
- アレクサンドル・ルツコイ - 政治家
- セラフィーム・サロフスキー - 聖人
標準時
[編集]この地域は、モスクワ時間帯の標準時を使用している。時差はUTC+3時間で、夏時間はない。(2011年3月までは標準時がUTC+3で、夏時間がUTC+4時間、同年3月から2014年10月までは通年UTC+4であった)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “5. ЧИСЛЕННОСТЬ НАСЕЛЕНИЯ РОССИИ, ФЕДЕРАЛЬНЫХ ОКРУГОВ, СУБЪЕКТОВ РОССИЙСКОЙ ФЕДЕРАЦИИ, ГОРОДСКИХ ОКРУГОВ, МУНИЦИПАЛЬНЫХ РАЙОНОВ, МУНИЦИПАЛЬНЫХ ОКРУГОВ, ГОРОДСКИХ И СЕЛЬСКИХ ПОСЕЛЕНИЙ, ГОРОДСКИХ НАСЕЛЕННЫХ ПУНКТОВ, СЕЛЬСКИХ НАСЕЛЕННЫХ ПУНКТОВ С НАСЕЛЕНИЕМ 3000 ЧЕЛОВЕК И БОЛЕЕ”. 2024年5月22日閲覧。
- ^ a b “Tsentral'nochernozem Biosphere Reserve, Russian Federation” (英語). UNESCO (2019年5月). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “クルスク州(クルスク)とは? 意味や使い方”. コトバンク. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ロシアの複数の州が攻撃受けたと報告、ドローンや砲撃で ウクライナ国境付近”. CNN (2023年6月2日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ “ロシア西部クルスク州、ウクライナ軍の砲撃で2人負傷 知事発表”. CNN (2023年6月19日). 2023年6月22日閲覧。
- ^ “ロシア西部クルスク州にウクライナ侵入、激戦続く 非常事態宣言”. ロイター. (2024年8月8日) 2024年8月9日閲覧。
- ^ 「ゼレンスキー大統領「クルスク州スジャを完全占領」…ロシア「クルスクの集落奪還」」『中央日報』2024年8月16日。2024年8月16日閲覧。