シャドウ・DN1
カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | シャドウ | ||||||||
デザイナー | トニー・サウスゲート | ||||||||
後継 | DN3 | ||||||||
主要諸元[1] | |||||||||
シャシー | アルミニウム製モノコック | ||||||||
トレッド | 前:1,473 mm (58.0 in) 後:1,524 mm (60.0 in) | ||||||||
ホイールベース | 2,540 mm (100 in) | ||||||||
エンジン | コスワースDFV 3.0リッター V型8気筒 NA | ||||||||
トランスミッション | ヒューランド TL 200 5速 マニュアル | ||||||||
重量 | 575 kg (1,268 lb) | ||||||||
燃料 | UOP | ||||||||
タイヤ | グッドイヤー | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | シャドウ・レーシング・カーズ エンバシー・ヒル | ||||||||
ドライバー | ジャッキー・オリバー ジョージ・フォルマー ブライアン・レッドマン グラハム・ヒル ジャン=ピエール・ジャリエ | ||||||||
初戦 | 1973年南アフリカグランプリ | ||||||||
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シャドウ・DN1 (Shadow DN1) は、シャドウ・レーシング・カーズが1973年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。この車は、それまでCan-Amに参戦していたシャドウがF1に参戦するに当たって初めて製作したマシン。元BRMのエンジニアであったトニー・サウスゲートが設計した。DN1はまた、グラハム・ヒルのプライベートチーム、エンバシー・ヒルでも使用された。
開発
[編集]シャドウ・DN1は、ドン・ニコルズが1973年シーズンに参戦するため設立したチームの初めてのマシンであった。チームはそれまでCan-Amスポーツカー・シリーズに参戦しており、エンジニアのトニー・サウスゲートやマネージャーのアラン・リースなどイギリス人の経験豊富なスタッフを雇い入れ[2]、若干のレースに関する専門知識を有していた。サウスゲートが設計したDN1は、アルミニウム製モノコック、ダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備し、エンジンはコスワースDFVを搭載した。DN1は剛性に問題を抱えていた。サウスゲートはそれまでV12エンジン搭載マシンしか手がけたことが無く、DFVの振動を補うのに十分な補強を行うことができなかった[疑問点 ]。マシンは黒一色のカラーリングで仕上げられ、UOPがスポンサーとなった[3]。
レース戦績
[編集]チームは開幕から2戦を欠場し、第3戦の南アフリカグランプリに2台をエントリーした。ファーストドライバーはBRMやロータスでの経験を持つジャッキー・オリバーが務め、セカンドドライバーはF1ルーキーで、スポーツカーの経験が豊富なジョージ・フォルマーであった。フォルマーは緒戦の南アフリカで6位に入り、続くスペインでは3位に入賞した。オリバーは第14戦のカナダで3位に入賞した。チームは最終戦のアメリカでブライアン・レッドマンをサードカーに乗せたが、レッドマンは5周でリタイヤ、外部の手助けを受けたことで失格となった。シャドウはこの年9ポイントを得てコンストラクターズランキング8位となった[2]。
1974年シーズン、チームはDN1に代えてDN3を投入したが、新人のジャン=ピエール・ジャリエは開幕2戦をDN1で戦わなければならず、いずれもリタイアとなった[2]。
エンバシー・ヒル
[編集]グラハム・ヒルも自ら設立したエンバシー・レーシングでDN1を使用し、1973年シーズンを戦った。同チームはヒルの1台体制で、マシンのカラーリングは白を基調とした物であったが、ヒルはDN1でポイントを獲得することはできなかった。彼の最高位はベルギーグランプリの9位であった。エンバシー・ヒルは翌年、シャドウからローラへマシンをスイッチした[2]。
F1における全成績
[編集]年 | チーム | エンジン | タイヤ | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | ポイント | 順位 |
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1973年 | UOPシャドウ・レーシング・カーズ | フォード V8 | G | ARG | BRA | RSA | ESP | BEL | MON | SWE | FRA | GBR | NED | GER | AUT | ITA | CAN | USA | 9 | 8位 | |
ジャッキー・オリバー | Ret | Ret | Ret | 10 | Ret | Ret | Ret | Ret | 8 | Ret | 11 | 3 | 15 | ||||||||
ジョージ・フォルマー | 6 | 3 | Ret | DNS | 14 | Ret | Ret | 10 | Ret | Ret | 10 | 17 | 14 | ||||||||
ブライアン・レッドマン | DSQ | ||||||||||||||||||||
エンバシー・レーシング | グラハム・ヒル | Ret | 9 | Ret | Ret | 10 | Ret | NC | 13 | Ret | 14 | 16 | 13 | ||||||||
1974年 | UOPシャドウ・レーシング・カーズ | フォード V8 | G | ARG | BRA | RSA | ESP | BEL | MON | SWE | NED | FRA | GBR | GER | AUT | ITA | CAN | USA | 7* | 8位 | |
ジャン=ピエール・ジャリエ | Ret | Ret |
注
[編集]参照
[編集]- Nye, Doug (1985). Autocourse History of the Grand Prix Car 1966 - 1985. Richmond, Surrey, United Kingdom: Hazelton Publishing. ISBN 0905138376
- Hodges, David (2001). A - Z of Grand Prix Cars. Ramsbury, Marlborough, Wiltshire: Crowood Press. ISBN 1861263392
外部リンク
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