伊崎

伊崎
伊崎
伊崎
地図
伊崎の位置(福岡市内)
伊崎
伊崎
伊崎の位置(福岡県内)
伊崎
伊崎
伊崎の位置(日本内)
伊崎
伊崎
北緯33度35分51.1秒 東経130度22分17.1秒 / 北緯33.597528度 東経130.371417度 / 33.597528; 130.371417
日本の旗 日本
都道府県 福岡県の旗 福岡県
市町村 福岡市
中央区
面積
 • 合計 7.63 ha
人口
(2022年(令和4年)9月末現在)
 • 合計 975人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0067
市外局番 092

伊崎(いざき)は、福岡県福岡市中央区町名。現行の行政地名は、伊崎(丁目の設定がない単独町名)であり[1]、全域が住居表示実施済区域である。面積は7.63ヘクタール[2]。2022年9月末現在の人口は975人[3]郵便番号は810-0067[4]

地理

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福岡市の都心部とされる中央区天神等の西北西約2.5キロメートル、中央区の北部に位置する。北及び東で西公園と、南で荒戸及び唐人町と、西で福浜と隣接する。町域内は主に住宅地として土地利用がなされている。北側を通る港福浜線の沿線には小規模な商業施設なども立地する。

河川

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伊崎の南側には「黒門川」が北向きから西向きに湾曲しながら流れている[注釈 1]

都市計画

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都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[5]において定められた方針については次のとおりである。幹線道路である港福浜線及び黒門福浜線(福岡市道路愛称:「黒門川通り」)の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「沿道軸」に位置付けられている。伊崎は、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、狭隘道路(幅員4メートル未満)の改善などが課題とされている。用途地域は、港福浜線の道路境界線から概ね50メートルの範囲が第二種住居地域に、これ以外の範囲が第一種住居地域に指定されている。

語源

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1966年(昭和41年)から現在に至る地名の「伊崎」は、旧町名の「伊崎浦」による。伊崎浦は元和初年に長門国の浪人石井六兵衛が当地に漁村を開き、故郷の地名をとって伊崎浦と名付けたことに由来するという。大正中期までは、当地から地行百道までは白砂の浜で、漁が盛んであった。その後、地先の公有水面(現在の福浜)が埋立てられ、の性格がなくなったため伊崎と命名された[6]

歴史

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人口

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伊崎の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通

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鉄道

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鉄道は通っていない。最寄りの鉄道駅福岡市交通局が運営する福岡市地下鉄空港線の次の駅である。

  • 唐人町駅(距離は道程で約0.9から1.3キロメートル)
  • 大濠公園駅(距離は道程で約1.1から1.7キロメートル)

バス

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バスについては、西日本鉄道株式会社が運営するバスが運行しており、次の停留所がある。

港福浜線沿い

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黒門川通り沿い

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道路

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主な幹線道路は次の通り。

都市高速道路

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都市高速道路としては、町外ではあるが、北側に福岡高速環状線が通っており、荒津二丁目(約0.4キロメートル)に次の出入口がある。

市道

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福岡市が管理する市道の主要なものは次のとおりである。

施設

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公共・公益施設

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  • 伊崎公園[注釈 3]
  • 社会福祉法人筑風会あけぼの保育園(伊崎14番1号)

学校

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町内に学校は存在しないが、校区については、小学校区、中学校区についてそれぞれ次の学校の校区に属する[8]

住宅

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伊崎は、一戸建ての住宅などの低層建築物が多いが、共同住宅など中層建築物も立地し、その一部は次の市営住宅である。

名所・旧跡

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  • 簗所跡(やなしょあと)[注釈 5]
  • 伊崎恵比寿神社の跡(いざきえびすじんじゃのあと)・防波堤記念碑[注釈 6]

脚注

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注釈

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  1. ^ 大濠公園の大濠池から流れる黒門川は、道路(黒門川通り)として整備するために、大部分が暗渠となったが、伊崎に接する約150メートルの区間は開渠となっている。
  2. ^ 1989年に福岡市制施行100周年を記念して制定された福岡市道路愛称
  3. ^ 所在地:伊崎14番、公園種別:幼児公園、面積:600m2、開園年度:1971[7]
  4. ^ 所在地:伊崎11番及び12番、管理戸数:90、竣工年度:1978及び1979[9][10]
  5. ^ 黒門川の川岸にたてられた説明板には次のように記されている。「福岡城の外堀であった黒門川の海際には、川の流れを堰き止め、魚を生け捕る仕掛けをした『簗所』がありました。江戸時代中ごろには、福岡藩唯一の『簗所』として、簗奉行がおかれ、ここで漁をしていました。また、この『簗所』は、海から堀伝いに敵が入ってくるのを防ぐ工夫でもありました。今でも、この付近の川の形状には当時の面影が残っています。」[11]
  6. ^ 所在地:福岡市中央区伊崎7番6号北緯33度35分50.54秒 東経130度22分17.43秒 / 北緯33.5973722度 東経130.3715083度 / 33.5973722; 130.3715083、現地説明板の概略:「昭和10年ころから昭和55年ころまで伊崎恵比寿神社があった場所。1690年(元禄3年)4月、伊崎浦の漁で1尺余(30センチメートル余)の岩に続いて大鯛が続けて上がったため、岩を神体として祠でお祀りし、昭和10年ころにこの場所へ神体を移し、神社をつくった。その後、博多湾の埋立事業に伴い、神社は伊崎漁港の代替施設である福浜船だまりの東隣に移転したが、この場所には防波堤記念碑が残っている。」[12][13]

出典

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  1. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2022年8月9日閲覧。→別表第1
  2. ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2022年7月27日閲覧。
  3. ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年11月9日閲覧。
  4. ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2022年10月7日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  5. ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2021年5月21日閲覧。
  6. ^ 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、149-150頁。ISBN 4-04-001400-6 
  7. ^ 公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会. “伊崎公園”. 2022年7月28日閲覧。
  8. ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2022年7月28日閲覧。
  9. ^ 福岡市住宅供給公社. “福岡市住宅供給公社 全ての住宅一覧”. 2022年7月28日閲覧。
  10. ^ 福岡市. “福岡市営住宅条例”. 2022年7月28日閲覧。
  11. ^ 福岡市中央区総務部企画振興課. “中央区歴史と文化の説明板”. 福岡市. 2022年7月27日閲覧。
  12. ^ 福岡市中央区役所企画課『伊崎恵比寿神社の跡』(説明板(現地設置))(レポート)荒戸二丁目5番16号。 
  13. ^ 福岡市中央区 総務部 企画振興課. “中央区歴史と文化の説明板”. 2022年11月2日閲覧。→「当仁校区説明板地図」(PDF)

関連項目

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  • 福岡市の地名(福岡市の現行の全町名のほか、地名の変遷に詳しい。)