1956年全米選手権 (テニス)
1956年 全米選手権(1956ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
大会の流れ
[編集]- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1924年-1977年)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1921年-1977年)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:マサチューセッツ州ボストン市、ロングウッド・クリケット・クラブ (1946年-1967年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:ボストン、ロングウッド・クリケット・クラブ (1946年-1967年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1942年-1977年)
- 1967年までは、男子ダブルス・女子ダブルスの2部門がボストンの「ロングウッド・クリケット・クラブ」で開かれ、他の3部門(男女シングルス・混合ダブルス)はフォレストヒルズで行われた。
- 前年度まで実施されていた男女シングルスの「アメリカ人シード選手」と「外国人シード選手」が廃止され、本年度からは国籍に関係なく8名ずつを選出するようになった。(当時のウィンブルドン選手権でも、男女シングルスのシード選手は8名であった。)
シード選手
[編集]男子シングルス
[編集]- ルー・ホード (準優勝)
- ケン・ローズウォール (初優勝)
- ハミルトン・リチャードソン (ベスト8)
- ビック・セイシャス (ベスト4)
- ニール・フレーザー (ベスト4)
- アシュレー・クーパー (ベスト8)
- ウルフ・シュミット (3回戦)
- ディック・サビット (ベスト8)
女子シングルス
[編集]- シャーリー・フライ (初優勝)
- アリシア・ギブソン (準優勝)
- ルイーズ・ブラフ (ベスト8)
- ドロシー・ヘッド・ノード (ベスト8)
- マーガレット・オズボーン・デュポン (ベスト8)
- シャーリー・ブルーマー (ベスト4)
- ベティ・ローゼンクエスト (ベスト4)
- ダーリーン・ハード (ベスト8)
大会経過
[編集]男子シングルス
[編集]準々決勝
- ケン・ローズウォール vs. ディック・サビット 6-4, 7-5, 4-6, 8-10, 6-1
- ビック・セイシャス vs. アシュレー・クーパー 9-7, 3-6, 9-7, 10-12, 6-4
- ルー・ホード vs. ロイ・エマーソン 8-6, 6-3, 7-5
- ニール・フレーザー vs. ハミルトン・リチャードソン 3-6, 6-3, 6-2, 6-4
準決勝
- ケン・ローズウォール vs. ビック・セイシャス 10-8, 6-0, 6-3
- ルー・ホード vs. ニール・フレーザー 15-13, 6-2, 6-4
女子シングルス
[編集]準々決勝
- シャーリー・フライ vs. マーガレット・オズボーン・デュポン 6-2, 4-6, 6-2
- シャーリー・ブルーマー vs. ルイーズ・ブラフ 6-3, 6-3
- アリシア・ギブソン vs. ダーリーン・ハード 9-7, 6-1
- ベティ・ローゼンクエスト vs. ドロシー・ヘッド・ノード 4-6, 6-0, 6-2
準決勝
- シャーリー・フライ vs. シャーリー・ブルーマー 6-4, 6-4
- アリシア・ギブソン vs. ベティ・ローゼンクエスト 6-1, 10-8
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス: ケン・ローズウォール vs. ルー・ホード 4-6, 6-2, 6-3, 6-3
- 女子シングルス: シャーリー・フライ vs. アリシア・ギブソン 6-3, 6-4
- 男子ダブルス: ケン・ローズウォール& ルー・ホード vs. ビック・セイシャス& ハミルトン・リチャードソン 6-2, 6-2, 3-6, 6-4
- 女子ダブルス: ルイーズ・ブラフ& マーガレット・オズボーン・デュポン vs. シャーリー・フライ& ベティ・ローゼンクエスト 6-3, 6-0
- 混合ダブルス: ケン・ローズウォール& マーガレット・オズボーン・デュポン vs. ルー・ホード& ダーリーン・ハード 9-7, 6-1
外部リンク
[編集]- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
- 抽選表・シード選手:男子・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
参考文献
[編集]- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
先代 1956年ウィンブルドン選手権 | テニス4大大会 1956年 - 1957年 | 次代 1957年オーストラリア選手権 (テニス) |
先代 1955年全米選手権 (テニス) | 全米オープン 1956年 | 次代 1957年全米選手権 (テニス) |