根室本線

根室本線
根室本線を走行する特急「おおぞら」 （2021年5月、芽室 - 大成間）
基本情報
通称	花咲線（釧路駅 - 根室駅間）
国	日本
所在地	北海道
種類	普通鉄道（在来線・幹線）
起点	滝川駅、新得駅
終点	富良野駅、根室駅
駅数	一般駅：4駅[注釈 1] 旅客駅：47駅 貨物駅：2駅 信号場：10か所
電報略号	ネムホセ[1]
路線記号	○A（滝川駅） ○T（東滝川駅 - 富良野駅間） ○K（新得駅 - 釧路駅間） ○B（東釧路駅） 路線記号については当該記事も参照
開業	1900年12月2日 (123年前) (1900-12-02) （北海道官設鉄道十勝線） 1901年7月20日 （北海道官設鉄道釧路線）
全通	1921年8月5日 (103年前) (1921-08-05)
一部廃止	2024年4月1日 (2024-4-1)（富良野 - 新得間）
所有者	北海道旅客鉄道（JR北海道）
運営者	北海道旅客鉄道（JR北海道） （全線 第一種鉄道事業者） 日本貨物鉄道（JR貨物） （全線第二種鉄道事業者）
車両基地	釧路運輸車両所
使用車両	使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離	362.1 km
軌間	1,067 mm（狭軌）
線路数	全線単線
電化区間	全線非電化
閉塞方式	自動閉塞式 （滝川駅 - 富良野駅、新得駅 - 東釧路駅間） 特殊自動閉塞式（電子符号照査式） （東釧路 - 根室間）
保安装置	ATS-DN
最高速度	120 km/h（新得駅 - 釧路駅間） 95 km/h（滝川駅 - 富良野駅間） 85 km/h（釧路駅 - 厚床駅間） 80 km/h（厚床駅 - 根室駅間[2]）
路線図
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停車場・施設・接続路線

凡例 函館本線（札幌方面） 1898- 0.0 滝川駅 1898- 函館本線 1898- 函館本線（旭川方面） 1898- 3.6 一ノ坂信号場 1961-1982 道央自動車道 7.2 東滝川駅 1913- 小倉川橋梁 ポンクラ川 稲川橋梁 錦川橋梁 太刀川橋梁 滝の川 10.0 幌岡信号場 1962-1982 幌倉川橋梁 幌倉川 第三空知川橋梁 空知川 昭和電工：豊里炭礦専用線 1938-1967 空知炭礦：赤間炭礦専用線 1940-1973 13.7 赤平駅 1913- 住友鉱業：赤平炭礦専用線 1940-1989 17.2 茂尻駅 1918- 雄別炭礦：茂尻炭礦専用線 1918-1974 桂川橋梁 桂川 平岸川橋梁 ゴリョウ川 20.7 平岸駅 1913- 高根川橋梁 高根川 芦別線（未成線） 24.4 高根信号場 1962-1982 26.6 芦別駅 1913- 高校通駅 1958-1972 三井芦別鉄道 1940-1989 芦別川橋梁 芦別川 三菱鉱業：芦別鉱業所専用鉄道 1949-1964 芦別森林鉄道 1932-1961 30.5 上芦別駅 1920- 野花南ダム・野花南湖 野花南川橋梁 野花南川 35.2 0.0 野花南駅 1913- 稲穂川橋梁 飯田の沢川 淵ノ上川橋梁 矢野沢川 第五空知川橋梁 空知川 根室本線（旧線） 1913-1991 滝里T 5,595m[3] （中）滝里ダム - 7.4 滝里駅 1913-1991 湯ノ下T 93m 第六空知川橋梁 大谷川橋梁 大谷川 立岩川橋梁 島ノ下T 2,839m[3] 根室本線（新線） 1991- モヂリケシュオマナイ川橋梁 尻岸馬内川 49.1 16.9 島ノ下信号場[* 1] 1913- 第四空知川第一避溢橋 第四空知川橋梁 空知川 第四空知川第二避溢橋 頭無川橋梁 頭無川 富良野線 1900- 54.6 富良野駅 1900- 布礼別川 布部川 麓郷森林鉄道 1925-1948 60.9 布部駅 1927-2024 第二空知川橋梁 空知川 勇振川 66.7 山部駅[* 2] 1900-2024 山部川 西達布森林鉄道 1921-1954 74.7 下金山駅 1913-2024 空知川 トナシベツ川 81.6 金山駅 1900-2024 金山森林鉄道 1928-1958 金山T 根室本線（旧線） 1900-1966 空知川 空知T 2,255m[4] かなやま湖 88.4 鹿越仮乗降場[* 3] 1966-1986 91.2 鹿越駅 1900-1966 根室本線（新線） 1966-2024 94.8 東鹿越駅[* 4] 1941-2024 98.8 幾寅駅 1902-2024 108.2 0.0* 落合駅 1901-2024 落合森林鉄道 1928-1943 根室本線（旧線） 1907-1966 7.9* 狩勝信号場 1907-1966 114.7 ↑本社鉄道事業本部／↓釧路支社 狩勝T 954m[5] 新狩勝T 5,790m[5] 石勝線 1981- 112.2 上落合信号場[* 5] 1966- 16.8* 新内駅 1907-1966 117.8 新狩勝信号場 1966- 124.0 広内信号場 1966- 第一広内T 第二広内T 129.5 西新得信号場 1966- 根室本線（新線） 1966- 136.3 27.9* 新得駅 1907- 北海道拓殖鉄道 1928-1968 佐幌川 145.4 十勝清水駅 1907- ↖十勝鉄道：清水部線（清水駅） 1926-1951 道東自動車道 151.6 平野川信号場 1965- 152.9 羽帯駅 1958-2018 155.9 御影駅 1907- 160.6 上芽室信号場 1966- 166.5 芽室駅 1907- 美生川 168.6 大成駅[* 6] 1986- 日本甜菜製糖芽室工場 173.4 西帯広駅 1907- 帯広市産業開発公社専用線 1969-2012 176.0 帯広貨物駅 1968- 176.6 柏林台駅[* 6] 1986- 帯広川 ←陸軍：帯広第一飛行場軍用線 士幌線→ 1925-1987 180.1 帯広駅 1905- 十勝鉄道：帯広部線 1920-1977 広尾線 1929-1987 札内川 184.9 札内駅 1910- 188.5 稲士別駅[* 7] 1959-2017 猿別川 194.3 幕別駅 1905- 十勝川 陸軍：第1飛行師団修繕工場軍用線 1944-1945 200.8 利別駅 1904- 利別川 北海道ちほく高原鉄道：ふるさと銀河線 1910-2006 204.3 池田駅 1904- 208.5 昭栄信号場 1966- 212.8 十弗駅 1911- 218.2 豊頃駅 1904- 225.3 新吉野駅 1910- 浦幌川 231.7 浦幌駅 1903- 236.0 常豊信号場 1966- 243.5 上厚内信号場[* 8] 1910- 250.1 厚内駅 1903- 257.3 直別信号場[* 9] 1907- 雄別炭礦：尺別鉄道線 1920-1970 社尺別駅 1942-1970 261.3 尺別信号場[* 10] 1920- 265.1 音別駅 1903- 271.8 波若信号場[* 11] 1913-1938 274.8 古瀬信号場[* 12] 1954- 茶路川 白糠線 1964-1983 281.1 白糠駅 1901- 286.5 西庶路駅[* 13] 1941- 明治鉱業：庶路炭鉱専用鉄道 1941-1964 庶路川 288.6 庶路駅 1901- 293.8 東庶路信号場 1966- 阿寒川 299.0 大楽毛駅 1901- 300.8 新大楽毛駅 1988- 雄別鉄道：鶴野線 1968-1970 雄別鉄道：鳥取側線 1952-1968 釧路開発埠頭：西港線 1977-1999 305.7 新富士駅 1923- 鶴居村営軌道：雪裡線 1929-1967 釧路開発埠頭：埠頭線 1946-1984 新釧路川 北埠頭駅 1952-1984 浜釧路駅(I)[* 14] 1901-1962 浜釧路駅(II) 1962-1989 308.4 釧路駅(II) 1917- 雄別鉄道：雄別本線 1923-1970 釧路川 太平洋石炭販売輸送：城山線 1937-1985 1.5# 天寧駅 1923-1984 311.3 0.0# 東釧路駅[* 15] 1925- 太平洋石炭販売輸送：臨港線 1925-1986 釧網本線 1927- 312.5 武佐駅 1988- 317.0 別保駅 1917- 331.7 上尾幌駅 1917- 340.9 尾幌駅 1917- 350.1 門静駅 1917- 355.0 0.0** 厚岸駅 1917- 1.2** 浜厚岸駅 1917-1982 365.6 糸魚沢駅 1919-2022 375.2 茶内駅 1919- 浜中町営軌道：茶内線 1927-1972 382.2 浜中駅 1919- 392.3 姉別駅 1919- 殖民軌道：根室線(I)/風連線(旧線) 1925-1964 398.9 厚床駅 1919- 標津線 1933-1989 406.0 初田牛駅 1920-2019 414.5 別当賀駅 1920- 424.8 落石駅 1920- 428.8 昆布盛駅 1961- 433.6 西和田駅 1920- 438.2 花咲駅 1921-2016 442.3 東根室駅 1961- 443.8 0.0## 根室駅 1921- 根室拓殖鉄道 1929-1959 2.6## 根室港駅 1934-1965 T…トンネル トンネル・橋梁（河川）は主要なものを記載 富良野駅 - 根室駅間は2024年3月31日までの 滝川駅からの累計営業キロで記載。 ^ 1913年11月10日 - 2017年3月3日は駅。 ^ 1900年12月2日 - 1901年3月31日は信号停車場。 ^ 1966年9月29日 - 1982年10月14日は信号場。 1982年10月15日 - 1986年10月31日は仮乗降場。 なお、信号場時代も仮乗降場として旅客を取り扱っていた。 ^ 1941年12月29日 - 1946年2月28日は信号場。 ^ 駅（信号場）中心は115.2km。 ^ a b 1986年11月1日 - 1987年3月31日は臨時乗降場。 ^ 1959年10月7日 - 1987年3月31日は仮乗降場。 ^ 1910年12月1日 - 1922年3月31日は信号所。 1922年4月1日 - 1926年7月31日と2017年3月4日 - は信号場。 1926年8月1日 - 2017年3月3日は駅。 ^ 1907年10月25日 - 2019年3月15日は駅。 ^ 1920年1月22日 - 2019年3月15日は駅。 ^ 1913年12月1日 - 1922年3月31日は信号所。 ^ 1954年7月1日 - 1987年3月31日と2020年3月14日 - は信号場。 1987年4月1日 - 2020年3月13日は駅。 ^ 1941年3月28日 - 1951年3月31日は信号場。 1951年4月1日 - 1952年3月4日は仮乗降場。 ^ 1901年7月20日 - 1917年11月30日は釧路駅(I)。 ^ 1925年3月16日 - 1928年11月10日は信号場。

根室本線（ねむろほんせん）は、北海道滝川市の滝川駅から富良野市の富良野駅及び新得町の新得駅から帯広市および釧路市を経て根室市の根室駅を結ぶ北海道旅客鉄道（JR北海道）の鉄道路線（幹線）である。このうち釧路駅 - 根室駅間には「花咲線」（はなさきせん）の愛称が付けられている。

全線単線の非電化路線で、JRの路線としては日本最東端となる。

新得駅 - 帯広駅 - 釧路駅間は、石勝線とともに札幌市と帯広市・釧路市を結ぶ幹線ルートの一部となっており、定期特急列車として「おおぞら」が運転されている。一方、滝川駅 - 富良野駅間と釧路駅 - 根室駅間は地域輸送中心のローカル線となっているが、滝川駅 - 富良野駅間では特急「フラノラベンダーエクスプレス」を運行したり、釧路駅 - 根室駅間では快速列車や普通列車に指定席を設置したりするなど観光輸送を意識した取り組みも行われている。

1896年（明治29年）5月14日に公布された北海道鉄道敷設法により、北海道内における1,000 哩（約1,600 km）の鉄道整備が決まり、北海道庁長官の北垣国道はルート選定のための踏査を帝国大学工科大学教授の田辺朔郎に依頼^{[注釈 2]}。田辺は帝国大学を後にし、北海道庁鉄道敷設部長として踏査にあたった。

十勝ルートの踏査にあたっては、樹木が繁茂して見通しの利かない夏期を避け、初春の堅雪の季節に2名の鉄道技師と数名の荷物運搬人らとともに旭川を出発。ヒグマやオオカミが跋扈する原生林や、蚊やアブや蜂が飛び交う湿地など未開の地を歩き、地形、地質、経済効果、資材の入手方法など細部にわたって、釧路までの間を20日間かけ踏査した。当初はサホロ岳の北方が最適かと見当をつけていたが、踏査の結果、現在の国道38号線にほぼ沿う旧狩勝トンネルルートを最適とし、田辺はここに「狩勝峠」と名付けた。後に田辺が完成した鉄路で釧路を訪れた際、「12時間もの間さぞご退屈だったでしょう」との労いの声に「私が以前ここへ来たときは20日かかりました。昔日のことを思えばわずか12時間でこの地を通過するのはなんだかもったいないように思います」と応えたという。

ルート決定後、旭川と釧路を結ぶ幹線鉄道として北海道官設鉄道によって旭川、釧路双方から着工された。旭川側は1899年（明治32年）9月1日に旭川駅 - 美瑛駅間が、釧路側は1901年（明治34年）7月20日に釧路駅 - 白糠駅間が開業したのを皮切りに、1907年（明治40年）9月8日には狩勝トンネルの完成をもって、狩勝峠を含む落合駅 - 帯広駅間が開業。旭川駅 - 釧路駅間が全通し、釧路線（くしろせん）となった。

1913年（大正2年）11月10日に、滝川駅 - 下富良野駅（現在の富良野駅）間の新線が開業し、起点を旭川駅から滝川駅に変更。線路名称は釧路本線（くしろほんせん）となり、旭川駅 - 富良野駅間は富良野線（ふらのせん）として分離した。

以後は、釧路駅以東への延伸が行われ、1917年（大正6年）12月1日に厚岸駅、1919年（大正8年）11月25日に厚床駅、1920年（大正9年）11月10日に西和田駅、1921年（大正10年）8月5日に根室駅まで延伸して全通。同時に線路名称を根室本線に改めた。

以来、道央と道東を結ぶ主要幹線としての地位を保っているが、1966年（昭和41年）10月1日に落合駅 - 新得駅間の狩勝峠の区間を新線に切り替え、1981年（昭和56年）10月1日には短絡ルートとなる石勝線の開業により、道央と十勝・釧路を結ぶほとんどの列車運転系統が従来の滝川駅経由から石勝線経由に変更され、大幅な到達時間の短縮が図られた。この変更により、根室本線においては新狩勝トンネル以北を通過する優等列車はほとんどなくなった。さらに1994年（平成6年）1月20日には、釧路市と帯広市の出資による「道東高速鉄道開発」（本社：札幌市、現在の北海道高速鉄道開発の前身）が設立され、石勝線とともに根室本線の新狩勝トンネル - 釧路駅間の高速化改良事業が実施された。この事業は1997年（平成9年）3月22日に完成し、札幌駅 - 帯広駅・釧路駅間の大幅な所要時間短縮を実現した^[6]。

• 1899年（明治32年）
  • 9月1日：北海道官設鉄道十勝線（とかちせん）として、旭川駅 - 美瑛駅間が開業^[7]。同区間に辺別駅（現在の西神楽駅^[8]、美瑛駅^[8]を開設。
  • 11月15日：十勝線の美瑛駅 - 上富良野駅間が延伸開業^[7]。同区間に上富良野駅を開設^[8]。
• 1900年（明治33年）8月1日：十勝線の上富良野駅 - 下富良野駅間が延伸開業^[7]。同区間に中富良野駅^[8]、下富良野駅（現在の富良野駅^[9][8]を開設。

• 1905年（明治38年）4月1日：十勝線の旭川駅 - 下富良野駅（ - 落合駅）間が逓信省鉄道作業局（国有鉄道）に移管^[10][11]。旭川駅の読みを「あさひかわ」から「あさひがわ」に変更^[12]。
• 1909年（明治42年）10月12日：国有鉄道線路名称制定に伴い、十勝線と釧路線が統合され、旭川駅 - 下富良野駅（ - 帯広駅 - 釧路駅（初代））間が釧路線となる^{[新聞 1]}。
• 1913年（大正2年）11月10日：釧路本線の滝川駅 - 下富良野駅間 (57.6km) が開業^{[11][13][新聞 2]}。これに伴い、下富良野駅 - 旭川駅間 (54.8 km) が釧路本線（くしろほんせん）から分離され、富良野線（ふらのせん）に改称（以降は富良野線を参照）^[7]。

• 1900年（明治33年）12月2日：十勝線の下富良野駅 - 鹿越駅間が延伸開業^[13]。同区間に山部信号停車場、金山駅^[9]、鹿越駅^[8][14]を開設。
• 1901年（明治34年）
  • 4月1日：山部信号停車場が一般駅に昇格し、山部駅となる^[9]。
  • 9月3日：十勝線の鹿越駅 - 落合駅間が延伸開業^[13]。同区間に落合駅を開設^[10][9]。
• 1902年（明治35年）12月6日：鹿越駅 - 落合駅間に幾寅駅を開設^[9]。

• 1905年（明治38年）4月1日：十勝線の（旭川駅 - ）下富良野駅 - 落合駅間が逓信省鉄道作業局（国有鉄道）に移管^[10][11]。
• 1907年（明治40年）9月8日：十勝線の落合駅 - 帯広駅間が延伸開業し^[10]、十勝線が全通^{[注釈 3][10][13]}。同区間に狩勝給水給炭所^{[注釈 4][16]}、新内信号所^{[注釈 5]}、新得駅^[9]、清水駅（現在の十勝清水駅）^[9]、佐念頃駅（現在の御影駅）^[17][9]、芽室駅^[9]、伏古駅（現在の西帯広駅）^[9]を開設。
• 1909年（明治42年）10月12日：国有鉄道線路名称制定に伴い、十勝線と旧・釧路線が統合され、（旭川駅 - ）下富良野駅 - 帯広駅（ - 釧路駅（初代））間が釧路線となる^{[新聞 1]}。
• 1913年（大正2年）
  • 10月1日：山部駅 - 金山駅間に下金山駅を開設^[9]。
  • 11月10日：滝川駅 - 下富良野駅間 (57.6km) が開業^{[11][13][新聞 2]}。同区間に幌倉駅（現在の東滝川駅）^[9]、上赤平駅（現在の赤平駅）^[9]、平岸駅^[9]、下芦別駅^[9]、野花南駅^[9]、奔茂尻駅（後の滝里駅）^[8]、島ノ下駅^[9]を開設。滝川駅 - 下富良野駅 - 帯広駅（ - 釧路駅（初代））間が釧路本線（くしろほんせん）に改称^[11][13][18]。
  • 11月16日：函館駅 - 釧路駅（初代）間の直通旅客列車が幌倉経由で運行開始^[13]。
• 1918年（大正7年）12月28日：上赤平駅 - 平岸駅間に（貨）茂尻駅を開設^[9]。
• 1920年（大正9年）1月16日：下芦別駅 - 野花南駅間に上芦別駅（現在の芦別駅）を開設^[9]。

• 1901年（明治34年）7月20日：北海道官設鉄道釧路線（くしろせん）として、白糠駅 - 釧路駅（初代）間が開業^[19][20][18]。同区間に白糠駅^[17][19][9]、庶路駅^[19][9][20]、大楽毛駅^[19][9][20]、釧路駅（初代）^[9][20]を開設。釧路機関庫を設置^[10]。
• 1903年（明治36年）
  • 3月1日：釧路線の音別駅 - 白糠駅間が延伸開業^[18]。同区間に音別駅を開設^[19][9]。
  • 12月25日：釧路線の浦幌駅 - 音別駅間が延伸開業^[18]。同区間に浦幌駅^[19][9]、厚内駅^[19][9]を開設。
• 1904年（明治37年）
  • 8月12日：釧路線の豊頃駅 - 浦幌駅間が延伸開業^[18]。同区間に豊頃駅を開設^[19][9]。
  • 12月15日：釧路線の利別駅 - 豊頃駅間が延伸開業^[18]。同区間に利別駅^[19][9]、池田駅^[19][9]を開設。

• 1905年（明治38年）
  • 4月1日：釧路線の利別駅 - 釧路駅（初代）間が逓信省鉄道作業局（国有鉄道）に移管^[10][11]。
  • 10月21日：釧路線の帯広駅 - 利別駅間が延伸開業し、釧路線が全通^[18]。同区間に帯広駅^[19][9]、止若駅（現在の幕別駅）^[19][9]を開設。
• 1907年（明治40年）10月25日：厚内駅 - 音別駅間に直別駅を開設^[19][9]。
• 1909年（明治42年）10月12日：国有鉄道線路名称制定に伴い、十勝線と旧・釧路線が統合され、（旭川駅 - 下富良野駅 - ）帯広駅 - 釧路駅（初代）間が釧路線となる^{[新聞 1]}。
• 1910年（明治43年）
  • 1月7日：帯広駅 - 止若駅間に札内駅^[19][9]、豊頃駅 - 浦幌駅間に下頃部駅（現在の新吉野駅）^[19][9]を開設。
  • 12月1日：浦幌駅 - 厚内駅間に上厚内信号所を開設^[19]。
• 1911年（明治44年）
  • 7月1日：函館駅 - 釧路駅（初代）間3・4列車に一等寝台車連結開始。列車電灯・貫通ブレーキ使用開始。
  • 12月15日：池田駅 - 豊頃駅間に十弗駅を開設^[19][9]。
• 1913年（大正2年）
  • 6月2日：釧路機関庫を設置（北海道鉄道管理局の事務上制定）^[10]。
  • 11月10日：滝川駅 - 下富良野駅間 (57.6 km) の開業に伴い^{[11][13][新聞 2]}、（滝川駅 - 下富良野駅 - ）落合駅 - 釧路駅（初代）間が釧路本線に改称^[11][13][18]。
  • 12月1日：音別駅 - 白糠駅間に波若信号所を開設^[17]。
• 1916年（大正5年）4月1日：函館駅 - 釧路駅（初代）間1・2列車に食堂車（和食堂車）連結開始。
• 1917年（大正6年）12月1日：大楽毛駅 - 浜釧路駅（初代）間に釧路駅（2代目）を開設^[10][20]。これに伴い、釧路駅（2代目） - 浜釧路駅（初代）間 (1.8km) の旅客営業を廃止し、貨物線に変更^[21]。釧路駅（初代）が貨物駅に変更され、浜釧路駅（初代）に改称^{[注釈 6][22][20]}。
• 1920年（大正9年）4月1日：直別駅 - 音別駅間に（貨）尺別駅を開設^[19][9]。当初は側線の車扱貨物のみ取り扱い^{[注釈 7][16][20]}。

• 1917年（大正6年）12月1日：釧路本線の釧路駅（2代目） - 浜厚岸駅間が延伸開業 (47.8 km) ^[10][19][21]。同区間に上別保駅（現在の別保駅）^[19][9]、上尾幌駅^[19][9]、尾幌駅^[19][9]、門静信号場^[19][9]、厚岸駅^[19][9]、（貨）浜厚岸駅^[19][8]を開設。厚岸駅 - 浜厚岸駅間 (1.2km) は貨物線。
• 1919年（大正8年）11月25日：厚岸駅 - 厚床駅間 (42.9 km) が延伸開業^[19][21]。同区間に糸魚沢駅^[19][9]、茶内駅^[19][9]、浜中駅^[19][9]、姉別駅^[19][9]、厚床駅^[19][8]を開設。厚岸駅 - 浜厚岸駅間 (1.2km) の貨物線が支線となる^[19]。
• 1920年（大正9年）11月10日：厚床駅 - 西和田駅間 (34.7 km) が延伸開業^[19]