アンドレアス・ザイドル
アンドレアス・ザイドル Andreas Seidl | |
---|---|
2022年撮影 | |
生誕 | 1976年1月6日(48歳) バイエルン州パッサウ |
国籍 | ドイツ |
教育 | ミュンヘン工科大学 |
業績 | |
専門分野 | 自動車エンジニア モータースポーツマネージャー |
雇用者 | BMW(2000年 - 2012年) BMWザウバーF1(2006年 - 2009年) ポルシェ(2013年 - 2018年) マクラーレンF1(2019年 - 2022年) ザウバー・モータースポーツ(2023年 - 2024年) |
プロジェクト | ポルシェ・フォーミュラEチーム(2018年) |
成果 | ドイツツーリングカー選手権(2012年) FIA 世界耐久選手権 3連覇(2015年 - 2017年) ル・マン24時間レース 3連覇(2015年 - 2017年) |
アンドレアス・ザイドル(Andreas Seidl、1976年1月6日 - )は、ドイツ出身の自動車技術者、モータースポーツマネージャー。
母国の自動車メーカー「BMW」や「ポルシェ」のモータースポーツ部署にて要職を歴任し、チーム監督として数多くの実績を残す。2006年以降からF1界にも携わっている。
経歴
[編集]ミュンヘン工科大学で機械工学を専攻[1]。2000年から2006年までBMWモータースポーツ (BMW Motorsport) で働いたのち、F1のBMWザウバーでトラックオペレーション責任者を務める[1]。2009年にBMWがF1から撤退すると、2012年にオペレーション責任者としてドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦し、DTM復帰初年度にドライバー・チーム・マニュファクチャラーの3冠を達成する[2]。
BMW離脱後、ポルシェのスポーツカープロジェクトに参加し、2014年よりFIA 世界耐久選手権 (WEC) に参戦。チーム監督としてすべての作戦を担当し[3]、2015年から2017年までWECダブルタイトル3連覇、ル・マン24時間レース3連覇という成績を残す。WEC撤退後は、フォーミュラE・シーズン6(2019年-20年)に参戦するため、電動パワートレイン開発を指揮する[4]。
2019年1月、ポルシェを離れてF1界に復帰し、マクラーレンF1チームのマネージングディレクターに就任[1]。同年5月のスペインGPより現場指揮を執る[5]。再建中の名門チームで手腕を発揮し、低迷していたチームの改善に貢献[6]。新しい風洞の建設や、2021年からのパワーユニットサプライヤーを以前のメルセデス製に戻す改革を実行した[7]。
2022年12月にマクラーレンからの離脱を発表、翌2023年からは古巣のザウバー・モータースポーツAG(エントリーはアルファロメオF1チーム名義)のCEOに就任[8]。2024年シーズン、チームはアウディの買収を前提としてステークF1チーム・キック・ザウバーとして活動するが[9]、オリバー・ホフマン会長との権力闘争が行われる中で、同年7月、解任が発表された[10](後任はマッティア・ビノット)。
脚注
[編集]- ^ a b c “マクラーレン、F1チームのトップに元WECポルシェのアンドレアス・ザイドルを起用”. Formula1-Data (2019年1月10日). 2019年10月2日閲覧。
- ^ “ポルシェLMP1元チーム代表のザイドル、F1チームに移籍か?”. motorsport.com日本版 (2018年11月15日). 2019年10月2日閲覧。
- ^ “【WEC2015】ポルシェ ル・マン24時間レース・インサイド ワークスチームのレースオペレーション”. AUTO PROVE (2015年6月12日). 2019年10月3日閲覧。
- ^ “独ポルシェ、2019年末から開催されるフォーミュラE 第6シーズンに参戦”. Car Watch (2018年4月11日). 2019年10月3日閲覧。
- ^ “マクラーレンF1に新加入の元ポルシェLMP1チーム代表ザイドル「私は早急に結論に飛びつくタイプではない」”. AUTOSPORT Web (2019年5月17日). 2019年10月2日閲覧。
- ^ “マクラーレンF1、復活の狼煙上げる選手権4位…新任ザイドルによる”政治の排除”と”目標の再調整””. Formula1-data (2019年12月10日). 2019年12月11日閲覧。
- ^ “トップ復帰を目指して……”切れ者”ザイドルがマクラーレン・メルセデス復活進言”. motorsport.com日本版 (2019年10月1日). 2019年10月2日閲覧。
- ^ “アンドレアス・ザイドルがザウバーにCEOとして加入。マクラーレンは新代表にエグゼクティブディレクターのステラを起用”. autosport web (2022年12月13日). 2022年12月14日閲覧。
- ^ “ザウバー、2026年のアウディ参画まで『ステークF1チーム・キック・ザウバー』として活動。”. motorsport.com (2023年12月15日). 2024年7月23日閲覧。
- ^ “2026年から参戦のアウディ激震! トップ2人を電撃同時解任「権力闘争が激化」と独報道”. 東京スポーツ (2024年7月23日). 2024年7月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Andreas Seidl - マクラーレン公式