銚子市

ちょうしし ウィキデータを編集
銚子市
銚子市旗 銚子市章
1934年(昭和9年)1月15日告示
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
市町村コード 12202-5
法人番号 6000020122025 ウィキデータを編集
面積 84.12km2
総人口 53,406[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 635人/km2
隣接自治体 旭市香取郡東庄町
茨城県神栖市
市の木 サザンカ
市の花 オオマツヨイグサ
市の魚 イワシ
銚子市役所
市長 越川信一
所在地 288-8601
千葉県銚子市若宮町1-1
北緯35度44分05秒 東経140度49分36秒 / 北緯35.73464度 東経140.82678度 / 35.73464; 140.82678座標: 北緯35度44分05秒 東経140度49分36秒 / 北緯35.73464度 東経140.82678度 / 35.73464; 140.82678
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

銚子市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

銚子市(ちょうしし)は、千葉県北東部の関東最東端に位置し、日本列島で最も早く初日の出が昇る[注 1]。日本屈指の水揚量を誇る銚子漁港を擁する国内最大規模の水産都市である[1]

概要

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犬吠埼からの日の出

太平洋に突き出した半島状の地形をなし、三方を海に囲まれており、日本列島で最も早く初日の出が昇る街である[注 2]関東地方の最東端であり、江戸時代には「ほととぎす銚子は国のとっぱずれ」の句が詠まれた[2]。北側には日本最大の流域面積を持つ大河利根川が流れ、銚子から太平洋に注いでいる[3]。沖合は南からの黒潮と北からの親潮が交わる好漁場であり[4]、世界三大漁場の一つに数えられている[5]。太平洋に臨む巨大な外港を備える銚子漁港特定第3種漁港)は、全国各地から多数の漁船が入港して活況を呈し、水産物流通基地として揺るぎない地位を確立しており[6]、日本屈指の水揚量を誇っている[1]。広大な後背地には、卸売市場、水産会社、水産加工場、水産缶詰工場、冷凍冷蔵施設、製氷貯氷施設、関連運送業者・鉄工所・造船所、水産物・加工品販売施設等が集積し、国内最大規模の冷凍・冷蔵能力を有しており[7]、全国の消費地と直結可能な地理的優位性もあって[6]、名実共に日本随一の水産都市として発展している。銚子沖で手釣りによって漁獲される「銚子つりきんめ」は、千葉ブランド水産物第1号に認定された高級魚である[8]。魚市場周辺の商店街には、鮮魚店や老舗寿司店が点在している[9]。江戸時代元和年間に創始され、関東風濃口醤油が発祥した醤油の銘醸地でもあり[10]、街の中心部には、全国トップクラスの大手醤油メーカーであるヤマサ醤油(業界2位[11])、ヒゲタ醤油(業界4位[11])の主力工場が立地操業し、製造品出荷額800億円を超える醤油産業の一大集積地を形成している[12]。各社では、蓄積されたバイオテクノロジー技術を応用し、核酸関連物質を利用した医薬品化成品等の研究開発を進めている[13]公共交通ネットワークの拠点である銚子駅を中心として、国・県の出先機関金融機関の本店・支店、商業・業務施設等の高次都市機能が集積し、千葉県東部で最大規模の人口集中地区商業集積地区を形成している[14][15]。市の財政力指数は0.61であり、県東部において最も高い財政力を有している[16]

市内の粟島台遺跡や余山貝塚からは多くの縄文土器骨角器が出土している[17]。船木郷には海上氏の居城として中島城が築城された[17]。海岸の犬岩や千騎ヶ岩には、源義経(九郎判官義経)にまつわる伝説が残されている[17]

利根川河口の航海の難所を望む川口明神は、銚子港の守り神として漁業者の信仰を集め、付近の丘には漁船遭難の犠牲者を供養した千人塚が築かれた[18]1933年昭和8年)2月11日銚子町本銚子町西銚子町豊浦村の3町1村が合併して市制を施行し、千葉市に次ぐ千葉県第2の市として銚子市が発足した[17]

名洗港(地方港湾)は国の「海洋性レクリエーション拠点港湾」の指定を受け、千葉県内最大の収容能力[19]近年は、子育て支援サービスの充実に加え、財政基盤の強化、多極ネットワーク型コンパクトシティの構築等による持続可能な都市づくりが推進されている[20][21]

銚子半島の海岸一帯は水郷筑波国定公園の中心的地域であり、太平洋の怒濤を背景に白亜の灯台が屹立する犬吠埼英国ドーバー海峡ホワイト・クリフ)になぞらえて「東洋のドーバー」と称される[22]断崖絶壁が続く屏風ヶ浦日本の渚百選に選定された白砂青松の君ヶ浜、地球の丸く見える丘展望館が建つ下総最高峰の愛宕山等、風光明媚な景勝地を数多く有する観光都市である。近世都市の面影を色濃く残し、外川の町並みや伝統工芸品、漁業者の祭祀・信仰は「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」として日本遺産に登録されている[23]。犬吠埼には化石海水源泉が湧出し[24]、海岸沿いに温泉宿が建ち並んで犬吠埼温泉郷を形成している。毎年8月には、銚子の夏の風物詩である「銚子みなとまつり」が開催され、利根川河畔に約5000発の花火が打ち上げられる花火大会[25]、約1000人の担ぎ手による銚子銀座通りの神輿渡御、伝統芸能「はね太鼓」の演舞が行われて銚子の街は祭り一色となる。年間約250万人の観光客が訪れ、東京・銚子間には特急列車しおさい」が運行されている[26]。港町の佇まいや海岸風景は多くの映画ドラマのロケ地となっており、「銚子フィルムコミッション」による支援活動が行われている[27]。市では、豊富な地域資源や立地条件を活用したシティプロモーションの展開により、移住・定住や長期滞在・交流型ワーケーションを促進している[28]

造営にあたっては国産煉瓦約19万枚が使用され、耐震性を高めるため世界的に珍しい二重壁構造が採用された[29]1910年(明治43年)に建設された霧信号所は、鉄造ヴォールト屋根の霧笛舎としては当時最大規模を誇り[29]。参観者数は国内の灯台の中で最多である[30]

明治時代に鉄道が開通して以降は避暑客や海水浴客が増加し、東京近郊の別荘地として発展を遂げた[26]1905年(明治38年)、宮内省により犬吠埼に伏見宮貞愛親王御用邸「瑞鶴荘」が造営され、親王は毎年避暑・避寒にこの地を訪れた[31]。著名な知識人や国内外の文学者も避暑に訪れ、海辺の旅館や貸別荘に滞在して執筆活動を行った[32]竹久夢二の代表詩「宵待草」の詩想は、明治末期の海鹿島海岸で生まれている[33]。文豪・国木田独歩の出生地であり[34]、海鹿島海岸の松林には「なつかしき わが故郷は 何処ぞや 彼処にわれは 山林の児なりき」を刻んだ碑が建てられている[35]

銚子は古くから野球が盛んであり、関根知雄田中達彦木樽正明杉山茂町田公雄渡辺進根本隆篠塚和典八木政義石毛博史窪田淳澤井良輔榊原翼等、数多くのプロ野球選手を輩出している。1900年(明治33年)創立の千葉県立銚子商業高等学校は春8回、夏12回という千葉県最多の甲子園出場記録を保持する高校野球の名門校であり[36]1965年(昭和40年)と1995年(平成7年)に準優勝、1974年(昭和49年)に全国優勝を果たしている[37]

銚子は千葉県唯一のジオパーク認定地であり、日本列島の地質構造を大きく二分する東北日本西南日本の境界断層付近に位置している[26]。銚子半島は愛宕山を中心として局所的に隆起しており、東関東で唯一、古生界基盤岩が露出している[26]。愛宕山・犬岩・千騎ヶ岩を構成する愛宕山層群は、中生代ジュラ紀に形成された砂岩泥岩からなる付加体で、千葉県最古の地質時代の岩石である[26]。愛宕山層群の上部には白亜系の銚子層群があり、アンモナイトトリゴニア等の恐竜時代化石を多産する[26]。国の天然記念物に指定されている[38]。さらに、愛宕山層群と銚子層群を覆う中新統が川口・黒生・長崎に分布しており、日本列島が形成された時代の古銅輝石安山岩からなる溶岩流を含む千人塚層と海成シルト岩からなる夫婦ヶ鼻層に二分される[26]。銚子半島南側の海岸線に広がる屏風ヶ浦の海食崖は、下総台地の地下構造が観察可能で、下位から犬吠層群、香取層、関東ローム層に区分される[26]。屏風ヶ浦は江戸時代から景勝地として親しまれ、地質学上、また観賞上の価値が高く、国の名勝及び天然記念物に指定されている[39]

銚子の年間平均気温は15度、最高気温と最低気温の差は6度前後であり、夏涼しく冬暖かい快適な気候である[40]。猛暑日を記録した日も気象庁のデータからは1962年8月4日、1978年8月24日、2004年8月20日、2024年8月11日の4回のみと県庁所在地と比べると比較的涼しいことがわかる。多くの自然が残る緑豊かな土地であり、人手の加わっていない極相林や多種多様な海岸植物が見られる[26]。近海には20種を超える野生のイルカクジラが生息しているほか、利根川河口付近は世界有数のカモメ探鳥地となっている[26]ミネラルを豊富に含んだ土壌と温暖な気候を生かした農業も盛んであり、主にキャベツダイコン等の露地野菜が栽培され、首都圏における生鮮野菜の供給基地となっている[41]。銚子の春キャベツは「灯台キャベツ」と名付けられたブランド野菜であり、生産量は全国1位である[41]

2020年(令和2年)7月、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用法)に基づき、銚子沖が洋上風力発電事業を推進するための促進区域に指定され、2021年(令和3年)12月には促進区域における洋上風力発電事業者として三菱商事等の共同事業体「千葉銚子オフショアウィンド」が選定された[42]。促進区域内には13メガワットの大型風車31基が建設され、2028年(令和10年)9月に運転を開始する計画である[20]。市は2021年(令和3年)2月、2050年(令和32年)までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明し、官民協働で再生可能エネルギーの導入を促進している[43]。市では、「銚子市ゼロカーボンビジョン」に基づき、地域新電力「銚子電力株式会社」と連携した再生可能エネルギーの地産地消システム(マイクログリッド)の構築、ICTを活用した漁場の可視化や藻場の育成による海洋環境の保全、AI(人工知能)やロボットを活用したスマート農業の推進、災害時の移動電源としても活用されるEVPHEVFCVの市内導入、都市緑化やブルーカーボン生態系による二酸化炭素吸収源対策等を進め[43]、豊かな自然環境と共生したエネルギー産業の先端都市の実現を目指している[44]

地理

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利根川河口と銚子市街地

地勢

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地形

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屏風ヶ浦

本市の地形は台地と低地に分類され、更に台地は東側の半島部と西側の本土部に分けられる。半島部の西の端は名洗の谷と呼ばれ[40]、幅が狭く、くびれて低い谷部に連なり、谷は更に延びて本土部とのつねぎとなっている。本土部の三角形の北辺の利根川に沿ったJR総武本線までの幅約1.5キロメートルにわたる沖積地一帯は標高10メートル以下の平坦な低地帯で、ここに市街地が形成され市の中枢地帯となっている[40]

半島部の犬若から名洗を経て本土部に続く海岸線は高さ40メートルから58メートルの屏風ヶ浦の絶壁で、太平洋の波浪の海蝕作用により海岸線が大きく後退したものである[40]

地質

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犬吠埼 砂岩泥岩互層

銚子は地質研究の宝庫と呼ばれる[45]ほど、各時代の地層が市内随所に見られる。愛宕山を中心に局所的に隆起しており、東関東で唯一、古生界の基盤岩が露出している[26]

愛宕山(標高73.6メートル)は北総台地最高峰となっており、硬く侵食されにくいため海に突出するような高台が形成されている[26]

屏風ヶ浦は江戸時代後期以降、景勝地として著名となり、国指定名勝および天然記念物として指定されている[26]

土地利用

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銚子大橋前交差点

本市の主要な市街地は2020年令和2年)国勢調査による人口集中地区がほぼこれにあたり、利根川沿いに銚子駅・飯沼観音・銚子漁港を中心として形成された地区で、面積9.6平方キロメートル、人口31947人(総人口の約50パーセント)、人口密度1平方キロメートル当たり3338.2人となっている[46]。市南部の外川漁港を中心とした地区にも人口が集中している。この2地区を連絡する主要道路・鉄道の沿線には、市街地の周辺部及び高神地区等の集落があり、国道356号沿いとその南側の台地の一部には、海上・船木・椎柴・豊里の各地区の集落が形成されている。また国道126号沿いには市街地の周辺部を経て豊里地区の集落がある。

商業地は市街地内に住居地と混在しているほか、郊外の国道126号沿いに大型商業施設(イオンモール銚子)が立地している。工業地は醤油製造等の工場が内陸部に、造船・機械製造修理・缶詰製造・水産加工等の工場が利根川沿岸及び銚子漁港周辺に立地しているほか、名洗港臨海工業地域、銚子漁港域内の水産物産地流通加工センター及び小浜工業団地等がある。高度経済成長期以降、市街地、特に利根川沿岸の中心市街地が世帯の細分化、産業活動の進展、地価の高騰等を背景に、主に国道126号、国道356号、県道銚子公園線県道外川港線及び銚子電気鉄道線沿線等に沿って拡大している。農業地は、利根川沿岸の平地水田地帯と東部及び南西部の丘陵性台地畑地帯からなり、その面積は2540ヘクタールで、市域面積の約30パーセントを占めている。このうち農振法に基づく農業振興地域は6868ヘクタール、農用地区域は2109ヘクタールである[46]

本市では、2019年(令和元年)策定の「銚子市総合計画基本構想」に土地・周辺海域利用方針が示されており、その基本方針は「まちの賑わいを育み、人や自然にやさしいコンパクトな都市構造への展開と地域の特性を生かした土地利用の推進」とされている[47]

気候

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日本列島近海の海流
1.黒潮 2.黒潮続流 3.黒潮再循環流 4.対馬暖流 5.津軽暖流 6.宗谷暖流 7.親潮 8.リマン寒流

本市は太平洋に突出し三方を海と河に囲まれ、また、沖合が黒潮と親潮が交わる寒暖流の交錯地点であることにより、日夜の気温差は僅少であり、年間平均気温は15度、最高気温と最低気温の差は6度前後と夏涼しく冬暖かい住みよい気候である[40]。湿度は夏に高く冬は低いが、年平均75パーセント前後と内陸方面に比べて相当高い。いわゆる海洋性気候の土地であり、降雪も降霜も少なく、極めて僅かの量である。年間降水量は1700ミリメートル以上あり、冬は晴天が続く。年間の晴曇は相半ばし、降雨日数は平均約127日であり、千葉県内でも雨が多く、雨と黒潮の影響により濃霧の発生する日が多い地域である。この気候が良質の醤油を生んだ素因であり、また、寒暖流の交錯地点である沖合は全国屈指の好漁場となっている。年間を通して比較的風が強く、無風の日は僅かであり、一日の中でも風向の変転が急激である。例えば、春季の風は北東から南東で、午前中は北東から吹き、午後は南東に転じ、夜間は北東に帰る。夏季は南東から南で、午前中は南東より吹き、午後はやや東に偏り、夜間は南東に転ずる。秋季は北東が多く、午前中は北東より吹き午後は東に偏り、夜間は北東となる。冬季は北西から北で、午前中は北と西の間より吹き、午後より日没までは北から北北東に転じ、夜は北西より吹く、といった具合である[40]

銚子市川口町(銚子地方気象台、標高20m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 23.6
(74.5)
24.0
(75.2)
23.3
(73.9)
25.9
(78.6)
29.5
(85.1)
32.0
(89.6)
34.8
(94.6)
35.9
(96.6)
33.7
(92.7)
30.6
(87.1)
25.4
(77.7)
23.4
(74.1)
35.3
(95.5)
平均最高気温 °C°F 10.1
(50.2)
10.3
(50.5)
12.8
(55)
17.0
(62.6)
20.5
(68.9)
23.0
(73.4)
26.6
(79.9)
28.6
(83.5)
25.9
(78.6)
21.5
(70.7)
17.3
(63.1)
12.7
(54.9)
18.9
(66)
日平均気温 °C°F 6.6
(43.9)
6.9
(44.4)
9.7
(49.5)
13.8
(56.8)
17.4
(63.3)
20.2
(68.4)
23.5
(74.3)
25.5
(77.9)
23.4
(74.1)
19.2
(66.6)
14.4
(57.9)
9.3
(48.7)
15.8
(60.4)
平均最低気温 °C°F 2.9
(37.2)
3.3
(37.9)
6.4
(43.5)
10.7
(51.3)
14.8
(58.6)
17.9
(64.2)
21.2
(70.2)
23.3
(73.9)
21.3
(70.3)
16.8
(62.2)
11.1
(52)
5.7
(42.3)
13.0
(55.4)
最低気温記録 °C°F −6.2
(20.8)
−7.3
(18.9)
−4.3
(24.3)
−0.2
(31.6)
4.3
(39.7)
10.2
(50.4)
13.0
(55.4)
15.9
(60.6)
11.2
(52.2)
4.5
(40.1)
−1.3
(29.7)
−4.6
(23.7)
−7.3
(18.9)
降水量 mm (inch) 105.5
(4.154)
90.5
(3.563)
149.1
(5.87)
127.3
(5.012)
135.8
(5.346)
166.2
(6.543)
128.3
(5.051)
94.9
(3.736)
216.3
(8.516)
272.5
(10.728)
133.2
(5.244)
92.9
(3.657)
1,712.4
(67.417)
降雪量 cm (inch) 0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 8.2 9.1 13.0 12.3 11.3 12.3 10.4 7.4 11.8 13.3 10.6 8.7 128.4
平均降雪日数 4.5 6.0 1.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9 13.1
湿度 62 64 68 74 82 88 90 87 84 77 72 66 76
平均月間日照時間 179.8 159.0 168.9 183.0 188.9 142.3 174.0 221.3 159.0 137.9 140.1 163.7 2,017.8
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1887年-現在)[48][49]

植生

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犬吠埼崖地植生群落

生態系

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冬や春になると、黒潮の流れにのって様々な海洋生物が沿岸を回遊し、1年を通じて20種類以上の野生の鯨類[注 3]キタオットセイ海鳥等が現れる。中にはアカウミガメの様な絶滅危惧種も含まれている[50]。これらの生物を観察するための観光船による屏風ヶ浦等のクルージングも兼ねたホエールウォッチング業が行われている[51]2020年(令和2年)には絶滅危惧種のセミクジラの親子が目撃されており[52]、これは日本列島の沿岸では36年ぶりで3件目の確認例であり、観光ツアーが親子に遭遇した世界初の事例であった[注 4][53][54]。また、絶滅危惧種であるナガスクジラ回遊も確認されており[55]コククジラ[注 5][56]シロナガスクジラ[注 6][57]の様な非常に貴重な種類が出現する可能性もある[50]

人口

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世帯数は、共働き世帯の増加、女性の社会進出、核家族の増加等により増加を続けており、近年は2万5000世帯を超えている[46]。通勤通学による流入人口をみると、2020年(令和2年)において本市に流入するのは、茨城県神栖市2516人、旭市2410人、東庄町542人、香取市536人、匝瑳市286人の順で多く、千葉県東部全域から茨城県南東部に及んでいる[46]昼夜間人口比率は県内5位の99.13パーセントであり、本市の中心性を示している[58]。市では「銚子市しごと・ひと・まち創生総合戦略」に基づき、生産基盤の整備、人材育成、創業支援、洋上風力発電施設の誘致、シティプロモーションの推進、移住・定住の促進、子育てサービスの充実、地域包含ケアシステムの構築、長期滞在・交流型ワーケーション推進等の施策を進めており、取組にあたっては銚子市総合戦略検証委員会を設置して効果検証を行っている[59]

  • 年齢区分別人口(令和2年国勢調査
    • 総数(年齢不詳を含む) 58431人
    • 世帯数 25544世帯
    • 年少人口(0〜14歳) 4470人(7.7%)
    • 生産年齢人口(15〜64歳) 31241人(53.5%)
    • 老年人口(65歳以上) 22053人(37.7%)
    • 不詳 667人(1.1%)
  • 15歳以上就業人口(平成27年国勢調査)
銚子市と全国の年齢別人口分布(2005年) 銚子市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 銚子市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
銚子市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 90,415人
1975年(昭和50年) 90,374人
1980年(昭和55年) 89,416人
1985年(昭和60年) 87,883人
1990年(平成2年) 85,138人
1995年(平成7年) 82,180人
2000年(平成12年) 78,697人
2005年(平成17年) 75,020人
2010年(平成22年) 70,210人
2015年(平成27年) 64,415人
2020年(令和2年) 58,431人
総務省統計局 国勢調査より


隣接自治体

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歴史

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地名の由来

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盃と銚子

原始

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旧石器時代

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縄文・弥生時代

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縄文時代の銚子半島
みみずく土偶(余山貝塚出土)

古代

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古墳時代

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和名類聚抄


-下総国
-東海道

飛鳥・奈良・平安時代

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中世

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鎌倉・室町時代

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千葉常胤
藤原定家

近世

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安土桃山時代

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江戸時代

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徳川家康
近世利根川水系の水運
葛飾北斎『常州牛堀』
江戸日本橋
利根川の高瀬船
平手造酒
昇亭北寿『下総銚子浦鰹釣舟之図』
歌川広重『下総銚子の濱外浦』
江戸深川万年橋
銚子組造醤油仲間
ヒゲタ醤油商標
江戸時代の寺子屋
幕府軍艦隊(左端が美加保丸)
濱口梧陵

近代

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明治・大正時代

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川瀬巴水『犬吠の朝』


本銚子町(○飯沼)、銚子町(○荒野・新生・今宮)、伊豆原村(○本城・長塚・松本)、豊浦村(○辺田・小川戸・三崎)、高神村(○高神)、海上村(○垣根・四日市場・赤塚・余山・三宅・松岸・高野・柴崎)、船木村(○高田・芦崎・岡野台・船木台・三門・中島・正明寺・九ヶ村新田・白石鶏沢新田)、椎柴村(○小船木・野尻・塚本・忍・猿田)、香取郡豊浦村(○諸持・下桜井・富川・下森戸・宮原・東笹本)

藤島武二『犬吠岬の灯台』
リチャード・ヘンリー・ブラントン
日本郵船「丹後丸」
蒸気船「通運丸」
1935年(昭和10年)頃の新生駅
銚子遊覧鉄道の敷設工事
蒸気機関車の乗り入れ
本銚子 - 海鹿島間を行く蒸気1号
大正期の銚子港
1919年(大正8年)のヤマサ醤油広告
濱口梧洞

「ヤマサ醤油店史」によると、第8代目濱口儀兵衛(桐荘)が1885年(明治18年)に、新味醤油として日本最初のソースを製造している(特許第53号)[60]

大正期の長崎海岸
明治末頃の銚子

銚子の町の明るさは、町の中心に控えて一種の風格を与えている観音さまが醸し出す空気によるものであろう。其の後、年を経て「南総里見八犬伝」の犬飼現八や犬塚信乃が古河の芳龍閣の甍の上で切り結んで大利根に逆落しに落ちてゆく場面なぞを読むと、何うも滝沢馬琴は銚子の観音堂を舞台に想像して書いたように思われるし、玉川勝太郎の浪花節「天保水滸伝」の飯岡助五郎と笹川繁蔵の喧嘩出入の場面なぞに思い及ぶと、青い洋々とした大利根や川岸に屹立する観音堂や殷賑な町を背景に、美女や侠客が派手な生活を展開するには、まことに銚子はふさわしい処のような気がするのである。

「銚子の思い出」鱸平助

濱口吉兵衛
今井健彦

昭和前期

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初代銚子市長 川村芳次
犬吠埼灯台
銚子市制祝賀の歌(藤田千葉縣内務部長作詞)

一、三つ銚子に 豊浦と 四つ揃ふて 大銚子 大和島根の 東海に その名も高き 大漁港 生まれ出でたり 紀元節

二、太平洋の 大しけも 大利根川の 荒波も 築港やがて 出来る時 大船小船の 數々は 河堤に抱かれ 夢まどか

三、春夏秋冬 變りなく エンサエンサの 漁獲船 ヤマサヒゲタの 工場は 日本一よと 氣を吐いて 賑ふ様の 勇ましさ

四、市の長には ピカ一を 市會議員に 一流を 五萬の市民 一となり 鹿島香取に 願かけて 市勢の發展 祈りませう

下志津陸軍飛行学校銚子分教場 女子挺身隊
太平洋戦争末期の日本軍の配置と米軍の侵攻予定図
特攻艇「震洋」
グラマンF6Fヘルキャット
B29スーパーフォートレス
玉音放送を告知する新聞記事
太平洋戦争の戦域

現代

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昭和後期

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昭和天皇の地方巡幸
第1次池田内閣
実質国内総生産の推移
1974年(昭和49年)撮影の銚子漁港航空写真
特急しおさい(183系)

平成から令和へ

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銚子ポートタワー

1995年(平成7年)度には犬吠埼園地の施設が完成した[61]

架替事業を完了した銚子大橋

なお、銚子大橋は、交通量の増大、車両の大型化、塩害等による老朽化が著しいことから、2003年(平成15年)度から千葉・茨城両県による架替事業が進められ、2004年(平成16年)度に橋脚工事と迂回路桟橋工事が着手された。新銚子大橋は2013年(平成25年)3月7日に全線供用開始となり、同年度中に旧橋の撤去と周辺道路整備が行われて、事業を完成した[20]。 2004年(平成16年)、市はこの土地に私立の理科系大学である千葉科学大学を誘致し、「文教のまちづくり支援事業」を実施して学生への支援を行った[20]。市内においては、学生の生活基盤となるアパートマンション及び商業施設等の建設が進んだ[62]

君ヶ浜しおさい公園
イオンモール銚子

2010年(平成22年)3月16日には、三崎町に「イオンモール銚子」が開店した。13万人、4万4000世帯を商圏とし、核店舗「イオン銚子店」、準核店舗「イオンシネマ銚子」、100の専門店で構成する地上2階建てのモール型ショッピングセンターである[63]。これに先立って、市は2月16日イオン株式会社と「地域振興に関する包括提携協定」を締結した[20]。また、銚子市行政サービスコーナー「しおさいプラザ」を設置し、中心市街地の新たな活性化を見据えた情報発信の場とするとともに[20]、国道126号から県道愛宕山公園線が分岐する交差点の周辺地区を広域交流拠点として位置づけ、広域的な商圏を対象とした商業施設や良質なアミューズメント施設等の集積を促進することとした[64]。中心市街地においては、2007(平成19年)3月28日、次代に拓くまちづくりを進め、賑わいのあるまちの再生を図ることを目標とした「都市再生整備計画(銚子市中心市街地地区)」が国の認可を受け、2007年(平成19年)度から2011年(平成23年)度の5か年で、河岸公園整備事業、清川町第二公園整備事業、まちなか歩き観光案内標識設置事業、市道改良事業、前宿町公園野球場改良事業等が実施された[65]

犬吠埼灯台(重要文化財)

2011年(平成23年)2月14日、犬吠埼や屏風ヶ浦をはじめとした銚子の地質遺産を体験できる環境整備と、日本ジオパーク正会員への登録を目的とした地元住民の会「銚子ジオパーク推進市民の会」が発足し、教育活動や環境整備・保全活動が開始された。これを受けて、同年10月20日には、産学官一体となってジオパークの推進を図るため、市内24団体で構成する銚子ジオパーク推進協議会が発足した。2012年(平成24年)9月24日、「銚子ジオパーク」は日本ジオパークに認定され、11月2日から高知県室戸市で開催された日本ジオパーク全国大会において、正式な認定証が授与された。市は庁内にジオパーク推進室を設置し、銚子ジオパークビジターセンターやジオサイト周辺の観光施設において情報発信を行う等、ジオパークの知名度向上とジオツーリズムの普及を図った。また、台湾野柳ジオパークとの交流も進められた。次いで、2016年(平成28年)4月25日佐倉・成田・佐原・銚子を舞台としたストーリー「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」が文化庁から日本遺産に認定された。このうち銚子は港町と位置づけられ、外川の町並み、川口神社や大漁節、そして水産業や醤油醸造業等がストーリーを語る構成文化財として指定された。千葉県と4市は、共同で広域的な事業を展開するため「千葉県北総四都市江戸紀行活用協議会」を組織し、情報共有や共同事業の実施を行った。本市においては、2017年(平成29年)3月に「銚子市歴史文化基本構想」を策定し、同年9月には独自に「銚子市日本遺産活用実行委員会」を設立して、観光拠点づくり事業と地域文化遺産活性化事業を推進した。2018年(平成30年)5月には「銚子市歴史文化基本構想」に掲げた官民共同で文化財の保護と活用を図ることを目指して、市及び市民・文化財保護団体等で構成される「銚子資産活用協議会」が設立された。協議会では、登録文化財である旧西廣家住宅の一般公開のほか、情報発信事業として、ウェブサイト「銚子時間」の運営等を行っている。2020年令和2年)3月には、本市が目指す将来ビジョンや具体的な事業の実施計画を定めた「銚子市文化財保存活用地域計画」が県内で初めて文化庁の認定を受けた。2022年(令和4年)度からは、歴史文化や自然を活用した「学び」の拠点として「銚子市ジオパーク・芸術センター」が設置されるとともに、新たに「銚子資産を活かした『学び』創出事業」が推進されることとなった[20]

洋上ウインドファーム

欧州においては、1990年代から洋上風力発電の導入が進み、特に英国やデンマーク等の北海周辺諸国での導入が進められてきた。銚子沖は、年平均風速7.0メートル毎秒以上と風況に恵まれているほか、水深20〜30メートルの遠浅の海が続き、着床式洋上風力発電の導入に適した自然環境となっている[66]。2013年(平成25年)3月、銚子沖合において、東京電力独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) との共同研究事業として、日本初の洋上風力発電施設による実証研究が開始された。この実証研究の目的は、日本近海の厳しい気象条件等に適した安全で信頼性のある高い風車の確立、基礎の設計・施工方法の確立、運転保守方法の確立、洋上風力発電設備が環境に与える影響の調査等であった。発電設備については、2016年(平成28年)度末に実証実験が終了した後、銚子市漁業協同組合との協議を経て運転を継続することとなり、2019年(平成31年)1月1日から東京電力リニューアブルパワー株式会社による商業運転が行われている[20]。市は庁内に洋上風力推進室を設置するとともに、2019年(平成31年)3月に策定した「銚子市総合計画基本構想」における重点プロジェクトとして「自然(再生可能)エネルギーの活用促進」を掲げた。2019年(平成31年)4月、一般海域での洋上風力発電事業の実施にあたって、海域の長期占用等を可能とする「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用法)が施行された。同法は、漁業者等海域の先行利用者との調整を図った上で、洋上風力発電事業を推進するための促進区域を国が指定し、公募によって選定した発電事業者に対して最大30年間の海域の占用を認めるものである。同法に基づいて、2020年(令和2年)7月21日に銚子の南沖合の海域(3948.7ヘクタール)が促進区域に指定された。促進区域の指定は、長崎県五島市沖に次いで全国で2番目であった。同年9月16日、市と銚子市漁業協同組合、銚子商工会議所は、洋上風力発電設備の定期点検・部品交換・修繕等を担う「銚子協同事業オフショアウインドサービス株式会社」(C-COWS)を共同設立し、洋上風力発電による地域経済の活性化や雇用創出等の経済波及効果を長期間にわたって地域に還元するための体制構築を進めた[66]

クリーンモビリティ

2021年(令和3年)12月には、促進区域における洋上風力発電事業者として、三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社及び株式会社シーテックを構成員とするコンソーシアム「千葉銚子オフショアウィンド」が選定され、翌年11月1日に三菱商事株式会社銚子支店が開設された。漁場実態調査等を経て、2025年(令和7年)1月から送電線埋設・昇圧変電所建設等の陸上送変電設備工事が、2027年(令和9年)から洋上工事が開始され、2028年(令和10年)9月に13メガワットの大型風車31基が運転開始する計画であり、総発電出力は403メガワットが見込まれている[20]2023年(令和5年)6月13日、市と三菱商事株式会社は、地域創生に関する連携協定を締結した[66]。促進区域に隣接する名洗港について、港湾管理者である千葉県は、今後の千葉県沖の洋上風力発電の導入拡大を見据え、2022年(令和4年)3月に港湾計画の改訂を行った。2023年(令和5年)度から2027年(令和9年)度までの5年間で防波堤や航路の整備、岸壁の補修等を進め、港湾機能の強化を図るもので、洋上風力発電事業の建設補助・維持管理の拠点港湾としての活用に加え、風車景観とジオパークを調和したエコツーリズム拠点の形成等が示されている[20]。市では2021年(令和3年)2月16日2050年(令和32年)までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を表明し、2023年(令和5年)3月には、取組の方針や地域の特性を活かした実効性の高い再生可能エネルギーの導入目標、カーボンニュートラルの構築につながる取組を盛り込んだ「銚子市ゼロカーボンビジョン」を策定した。市はこの計画に基づき、地域新電力「銚子電力株式会社」と連携した再生可能エネルギーの地産地消システム(マイクログリッド)の構築、ICTを活用した漁場の可視化や藻場の育成による海洋環境の保全、AI(人工知能)やロボットを活用したスマート農業の推進、災害時の移動電源としても活用されるEV・PHEV・FCVの市内導入、都市緑化やブルーカーボン生態系による二酸化炭素吸収源対策等を進め、豊かな自然環境と共生したエネルギー産業の先端都市の実現を目指している[43]

沿革

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銚子大橋と銚子市街地
海上郡銚子町 C 銚子市
海上郡本銚子町
海上郡伊豆原村 B 海上郡西銚子町
海上郡豊浦村
海上郡高神村 D
海上郡海上村
海上郡船木村 E
海上郡椎芝村 A 海上郡椎柴村
香取郡豊里村 F
海上郡豊岡村 G
A 1891年(明治24年)1月26日
B 1891年(明治24年)8月14日
C 1933年(昭和8年)2月11日
D 1937年(昭和12年)2月11日
E 1954年(昭和29年)4月1日
F 1955年(昭和30年)2月11日
G 1956年(昭和31年)4月10日

市制施行前

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  • 1868年(明治元年)
    • 5月 - 美加保丸難破し、死者13名を出す。
    • 10月 - 銚子事変おこる。
    • 維新政府により銚子の天領宮谷県管下に入る。
  • 1871年(明治4年)
    • 廃藩により高崎県支庁の管轄になる。
    • 7月15日 - 国木田独歩銚子に生まれる。
    • 12月25日 - 新治県の管轄に移る、権令、中山信守。
  • 1872年(明治5年)
    • 5月 - 野尻郵便局を開設。
    • 7月 - 銚子荒野郵便局を開設し、樋口清七初代局長になる。
    • 7月 - 第16大区警察署出張所を荒野村宝満寺に置く(銚子警察署の始め)。
  • 1873年(明治6年)
    • 5月 - 小学校第1校創立。
    • 7月3日 - 第1大区第30番中学区官立小学校第4校円福寺を仮校舎として開校(明神・清水・飯沼校)
  • 1874年(明治7年)
    • 11月 - 犬吠埼灯台建設。
    • 第16大区扱所を荒野村に置く。
  • 1875年(明治8年)5月7日 - 新治県を廃し、香取・匝瑳・海上の3郡を千葉県管轄に付す。
  • 1876年(明治9年)
    • 3月 - 垣根小学校、阿弥陀院を仮校舎として創立(海上小学校)。
    • 8月 - 松本校、光厳寺を仮校として創立(本城小学校)。
    • 12月 - 辺田校(春日小学校)創立。
    • 12月16日 - 高神小学校、賢徳寺を仮校舎として創立。
    • 12月 - 銚子北条間の道路県道となる。
  • 1877年(明治10年)2月 - 警察出張所荒野屯所を八日市場警察署銚子分署と改称。
  • 1878年(明治11年)7月 - 海上郡役所を荒野村明神町信太清左衛門方に設ける。
  • 1879年(明治12年)4月 - 銚子中山間の道路県道となる。
  • 1881年(明治14年)2月 - 銚子汽船株式会社創立。
  • 1882年(明治15年)3月 - 銚子汽船東京、銚子間の定期運行を開始。
  • 1885年(明治18年)
    • 2月 - 暁雞館創立。
    • 9月 - 銚子電信分室設置。
  • 1886年(明治19年)2月 - 私立銚子測候所荒野村の銚子汽船株式会社内に開設。
  • 1887年(明治20年)
  • 1888年(明治21年)
    • 11月 - 匝瑳郡八日市場区裁判所荒野出張所を銚子荒野村に置く。
    • 私立銚子測候所県立移管。
    • 漁業組合設立。
    • 本銚子町漁業組合組織される。
  • 1889年(明治22年)
    • 4月 - 荒野村を銚子町と改称。
    • 8月 - 長塚・本城・松本の3村を併合して1村となし伊豆原村と称す。
    • 9月21日 - 銚子郵便局開設。
    • 本銚子町石橋重兵衛澱粉業を営む。海上郡澱粉製造業の始め。
  • 1890年(明治23年)7月1日 - 第1回衆議院議員選挙に、銚子町より岩崎重次郎当選。
  • 1891年(明治24年)8月 - 伊豆原村を西銚子町と改称。
  • 1893年(明治26年)7月 - 川崎銀行銚子支店開業。
  • 1896年(明治29年)
    • 8月 - ヤマサ消防組創立(254人)。
    • 11月 - 銚子税務署を今宮に置き、海上匝瑳両郡の税務を取扱う。
    • 海上郡農会設立。
  • 1897年(明治30年)6月1日 - 総武鉄道銚子佐倉間)開通。
  • 1898年(明治31年)
    • 1月 - 銚子水難救済所設置。
    • 田中・濱口・岩崎の3家共同して薬学博士田原良純に設計を請い醤油研究所を銚子町に新設。
  • 1899年(明治32年)
    • 4月 - 株式会社銚子銀行設立。
    • 12月 - 川崎貯蓄銀行銚子支店開業。
  • 1900年(明治33年)
    • 3月28日 - 銚子・新生間貨物線開通。
    • 4月1日 - 銚子中学校、今宮小学校を仮校舎として開校。
  • 1901年(明治34年)
    • 4月19日 - 郡立銚子工業補習学校を銚子町に設置。
    • 籐表製造始まる(月産千足)。
  • 1902年(明治35年)
  • 1903年(明治36年)5月 - 紀州人移住碑妙福寺境内に建立。
  • 1907年(明治40年)
    • 1月 - 豊国銀行銚子支店、銚子町に開業。10月本銚子町に出張所開業。
    • 飯沼町宮内某機械で網糸製造を始める。
  • 1908年(明治41年)5月 - 銚子無線電信局開設。
  • 1909年(明治42年)3月15日 - 県立銚子商業学校開校。
  • 1910年(明治43年)
    • 2月 - 銚子電燈会社設立。
    • 7月1日 - 私立銚子幼稚園開園。
    • 夏 - 竹久夢二海鹿島に滞在、長谷川カタと出逢う。翌年『宵待草』の詩を作る。
  • 1911年(明治44年)
    • 2月 - 恩寵財団済生会設けられ、済生会病院設立。
    • 3月25日 - 郡立銚子技芸学校を廃止し、新たに郡立銚子実科高等女学校を設置。
    • 4月 - 銚子町消防組創立(220人)。
    • 5月 - 大正天皇東宮の時、銚子利根川河口に行啓。
    • 8月 - 県米殻検査所銚子支所設置。
  • 1912年(大正元年)夏 - 詩人高村光太郎犬吠に滞在し、長沼智恵子と出逢う。
  • 1913年(大正2年)
    • 7月 - 銚子瓦斯株式会社設立。
    • 8月 - 千葉県米殻検査所銚子支所を銚子町に設ける。
    • 12月28日 - 銚子遊覧鉄道開通。
  • 1914年(大正3年) 9月 - 銚子醤油合資会社創設。
  • 1915年(大正4年)
    • 8月 - 帝国実業貯蓄銀行支店開業。
    • 11月 - 勧業貯蓄銀行代理店開業。
  • 1916年(大正5年) 11月 - 近衛師団秋季演習あり、皇太子(昭和天皇)巡覧のため来銚。
  • 1917年(大正6年)8月2日 - 詩人三富朽葉今井白楊、君ヶ浜で遊泳中溺死。
  • 1918年(大正7年) 1月22日 - 文学博士吉田東伍、銚子吉野屋旅館にて急逝。
  • 1922年(大正11年)11月18日 - 銚子漁港修築案を千葉県会可決する。
  • 1923年(大正12年)
    • 2月 - 伏見宮貞愛親王、犬吠瑞鶴荘にて逝去。
    • 7月5日 - 銚子鉄道株式会社設立(銚子〜外川間)。
    • 11月 - 漁港修築財政計画に基づき千葉県水産株式会社創立。
  • 1924年(大正13年)
    • 1月 - 千葉県水産株式会社、魚市場業務を統一、買収営業を開始。
    • 8月 - 財団法人公正会設立、図書館併設。
  • 1925年(大正14年)
  • 1926年(大正15年)
    • 3月 - ヤマサ醸造所夜学校、公正会館内に移転し、公正学院を改称。
    • 10月 - 大利根飛行場創設(私立)、銚子佐原間定期旅客運送開始。
  • 1927年(昭和2年)
    • 中秋 - 銚子鉄道株式会社、犬吠の暁雞館で観月会を催す。
    • 銚子合同運送株式会社設立。
  • 1930年(昭和5年)
    • 4月3日 - 私立銚子幼稚園、東岸寺に開園。
    • 9月6日 - 高神村騒擾事件起こる。
    • イワシ豊漁期に入り始める。
  • 1931年(昭和6年)6月21日 - 銚子鉄道君ヶ浜駅業務開始。
  • 1932年(昭和7年)
    • 8月30日 - 市制施行のため、初の3町3村長会議開催。
    • 9月8日 - 第1回大銚子市建設代表委員会開催、以後第4回まで開催。
    • 銚子漁港魚市場完成。

市制施行後

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銚子市旗
  • 1933年(昭和8年)
    • 2月11日 - 市制施行(銚子町、本銚子町、西銚子町及び豊浦村の全域)。県地方課長川村芳次銚子市長職務管掌となる。
    • 3月11日 - 成田線(佐松線)全通。
    • 3月 - 好古家吉田文俊粟島台貝塚発見、石斧、石皿、独鈷石、土器等発掘。
    • 魚市場営業開始。
    • 3月14日 - 初の銚子市会開会。市会議長に大里庄次郎、副議長に今津徳兵衛。
    • 5月14日 - 初代銚子市長に川村芳次市長就任。
    • 5月25日 - 千葉県銚子土木事務所設置される。
    • 5月27日 - 銚子観光協会設立。
    • 6月3日 - 市制祝賀式挙行。
    • 9月16日 - 銚子市職業紹介所新設。
  • 1934年(昭和9年)
    • 9月1日 - 一ノ島灯台点灯。
    • 10月1日 - 銚子漁港新魚市場業務開始。
    • 11月 - 塵芥焼却場設置。
  • 1935年(昭和10年)
    • 8月 - 西小川町に市営火葬場(聖照殿)竣工。
    • 8月25日 - 銚子漁港河堤(第2漁船渠)施行認可。祝賀灯光行列市主催により行われる。
  • 1936年(昭和11年)
    • 1月27日 - 銚子市歌制定。
    • 4月1日 - 銚子市立銚子高等小学校設置。各尋常高等小学校は高等科を廃し尋常小学校となる。
    • 11月 - 銚子で初めての常備消防設置。
    • 12月1日 - 下志津陸軍飛行学校銚子分教場飛行場開校。
    • 12月1日 - 銚子商工会議所設立。事務所を銚子市役所内に置く。
    • 12月28日 - 初めて風致地区定められる。
    • 銚子駅舎新築。
    • イワシ豊漁、3000万貫突破。戦前の最高記録。
    • 県道銚子停車場線の改良工事竣工。
  • 1937年(昭和12年)
    • 2月11日 - 高神村、海上村を合併。
    • 4月5日 - 銚子市立銚子中学校開校。
    • 8月16日 - 春日町に憲兵分遣隊置かれる。
    • 8月 - 銚子市民間防空監視隊設置。
    • 12月24日 - 創設水道工事起工式。
  • 1938年(昭和13年)
    • 前宿町に銚子市立病院(伝染病院)新設。
    • 犬吠地区県立公園に指定。
  • 1939年(昭和14年)
  • 1940年(昭和15年)
  • 1941年(昭和16年)
    • 1月24日 - 愛宕山に展望台落成。
    • 4月1日 - 「国民学校令」により、各尋常小学校を国民学校と改称。
    • 6月3日 - 宝醤油工業株式会社設立。
    • 12月9日 - 対米英開戦に伴い、川村市長全市に諭告を発す。
    • 内浜魚市場(イワシ市場)開設。
    • 妙見町に市営住宅2棟建設。
  • 1942年(昭和17年)
    • 4月 - 陸軍愛宕山に電波警戒機を配置(筑波隊)。
    • 4月 - 海軍、愛宕山にレーダー基地を設置(横須賀鎮守府犬吠電波短信所)。
    • 5月 - 企業合同により、有限会社銚子造船所設立。
  • 1943年(昭和18年)
    • 3月10日 - 千葉県立銚子水産学校、公正会館を仮校舎として設置(4月15日開校式)。
    • 4月1日 - 市内小学校の分離独立を実施。
  • 1944年(昭和19年)
    • 3月 - 前宿町総合運動場整地事業完了、陸上競技場、軟式野球場、野外相撲場完成。
    • 4月 - 香取海軍航空隊所属部隊、豊里地区に震洋特攻基地の建設作業を開始。
    • 9月 - 東京都へ鮮魚出荷のため、新生駅と魚市場間に鉄道線路敷設(臨港線と称す)。
    • 10月1日 - 千葉県銚子保健所開庁。
  • 1945年(昭和20年)
    • 2月16日 - 米軍艦載機、本市を初めて空襲。
    • 3月9日 - 3月10日 - 米軍機B29、本市中央部を空襲(3月大空襲)。
    • 3月 - 香取海軍航空隊所属部隊、幸町、外川町方面に震洋特攻基地建設工事を開始。
    • 5月14日 - 大里庄次郎市長就任。
    • 7月7日 - 本土決戦部隊として護沢03部隊(歩兵第437連隊八日市場町から銚子に進出。
    • 7月19日 - 7月20日 - B29、再度本市を大空襲。市街地の大半が被災(7月大空襲)。
    • 8月1日 - B29夜間東部地区を空襲。
    • 8月5日 - B29による夜間空襲。
    • 8月 - 護沢03部隊(第152師団司令部)佐原町から椎柴村猿田に進駐。
    • 8月15日 - 太平洋戦争終結。
    • 10月11日 - 米軍進駐部隊、銚子に駐屯。宿舎をヤマサ醤油本社屋に置く。
    • 10月 - 米軍監督のもと、旧日本軍の砲弾、爆弾の海洋投棄始まる。
    • 12月27日 - 妙福寺で戦災死者の合同慰霊祭を行う。
  • 1946年(昭和21年)
    • 1月 - 千葉県銚子復興事務所設置される。
    • 4月20日 - 銚子文化会結成。
    • 5月14日 - 銚子市長に加瀬道之助就任。
    • 6月6日 - 昭和天皇、銚子に行幸。
    • 10月 - 銚子市立病院完成。
  • 1947年(昭和22年)
    • 3月1日 - 常陽銀行銚子支店開設。
    • 4月1日 - 「学校教育法」の施行により各国民学校を小学校と改称。
    • 4月1日 - 「学校教育法」の施行により、新制中学校5校を設置(銚子市立第一中学校〜銚子市立第五中学校)。
    • 4月8日 - 「職業安定法」に基づき、銚子勤労署を廃し、銚子公共職業安定所を置く。
    • 4月8日 - 千葉県銚子労政事務所設置される。
    • 5月3日 - 千葉司法事務局銚子支局設置される。
    • 5月3日 - 銚子区検察庁開庁。
    • 5月27日 - 銚子簡易裁判所開庁。
    • 9月1日 - 労働基準監督署開庁。
    • 皇太子(明仁上皇)犬吠瑞鶴荘に宿泊。
    • 12月3日 - 銚子市警察署開庁式。
  • 1948年(昭和23年)
    • 1月5日 - 銚子駅舎新築。
    • 3月1日 - 財団法人公正会解散。図書館を市立公正図書館、その他を市立公正館とする。
    • 4月1日 - 新学制により、中女学校高等学校となる。
    • 6月13日 - 銚子文化協会生まれる。
    • 9月16日 - アイオン台風、最大風速南南東の風48.0メートル以上、死傷者23人、住家全壊147戸。
    • 9月29日 - 外川漁港改修工事着手。
    • 11月11日 - 銚子市文化祭始まる。
    • 12月 - 利根川河口導流堤工事着工。
  • 1949年(昭和24年)
    • 1月1日 - 銚子市消防本部及び消防署設置。
    • 1月15日 - 銚子市公報創刊。
    • 4月1日 - 市庁舎再建。
    • 9月22日 - 市立公正館を社会教育法に基づく公民館とし、銚子市公正市民館と改称。
  • 1950年(昭和25年)
    • 1月5日 - 銚子市立病院(伝染病患者収容施設)内に実費診療所を併設。
    • 1月15日 - 第1回成人式を開催。
    • 3月31日 - 県下中学校対抗銚子半島一周駅伝大会始まる。
    • 3月31日 - 外川漁港の改修工事竣工。
    • 4月1日 - 銚子市立第一保育所設置。
    • 4月1日 - 学校教育法に基づく幼稚園銚子市立興野幼稚園を設置。
    • 6月1日 - 銚子市公益質屋開設。
    • 6月17日 - 銚子市営球場開場式。
    • 7月28日 - 復興祭開催。
    • 8月 - 銚子市営プール竣工。
    • 12月23日 - 銚子市勤労会館開館。
  • 1951年(昭和26年)
    • 4月1日 - 銚子市立診療所設置。
    • 4月23日 - 銚子市長に島田隆就任。
    • 5月24日 - 銚子市母子寮設置。
    • 5月24日 - 銚子市養老院設置。
  • 1952年(昭和27年)
    • 6月27日 - 名洗避難港工事起工式。
    • 4月12日 - 県立公園七ツ池で桜まつりを開催。
    • 7月19日 - 君ヶ浜キャンプ場開設。
  • 1953年(昭和28年)
  • 1954年(昭和29年)
  • 1955年(昭和30年)
    • 2月11日 - 豊里村、旭市大字イ椎柴野を編入。
    • 3月 - 県道銚子公園線の一部犬吠埼・長崎間が完成、海岸一周が可能となる。
    • 4月 - 磯めぐり定期観光バスの運行開始
    • 7月 - 愛宕山に観光道路市道愛宕山天王台線開通。
  • 1956年(昭和31年)
  • 1957年(昭和32年)
    • 4月1日 - 銚子市大字塙及び八木の一部区域を海上郡飯岡町に編入。
    • 9月 - 銚子測候所、銚子地方気象台に昇格。
  • 1958年(昭和33年)
    • 6月29日 - 日比友愛の碑除幕式。
    • 7月27日 - 酉明浦の長崎海岸に新海水浴場造成し竣工する。
  • 1959年(昭和34年)
    • 3月3日 - 銚子地域、水郷国定公園に指定。
    • 4月1日 - 精神薄弱児通園施設銚子市立わかば学園開設。
  • 1960年(昭和35年)
    • 1月24日 - 銚子市屠場開場式。
    • 3月21日 - 銚子漁港特定第3種漁港に指定。
    • 3月 - 戦災復興都市計画事業一応終了。
    • 4月4日 - 銚子大橋建設起工式。
    • 4月 - 飯沼都市改造土地区画整理事業開始。
    • 7月20日 - 千人塚慰霊塔除幕式。
    • 12月 - 衣料品店「十字屋」進出。
  • 1961年(昭和36年)
  • 1962年(昭和37年)
    • 1月9日 - 交通安全都市宣言。
    • 3月13日 - 銚子市民歌を作成、作曲者山田耕作による指導会を開催。
    • 3月 - 笠上団地宅地造成竣工。
    • 8月 - 銚子漁港東魚市場新設。
    • 12月11日 - 銚子大橋開通式。
  • 1963年(昭和38年)
    • 2月25日 - 精神衛生都市宣言。
    • 3月 - 国の第3次漁港整備計画成立、銚子漁港の抜本的整備決まる。
    • 4月 - 近代的な屎尿処理施設として銚子市衛生処理場を設置し、業務開始。
    • 7月25日 - 銚子市営国民宿舎犬吠ホテル開館。
    • 8月3日 - 銚子漁港修築工事(第3次漁港整備計画)起工式。
    • 本格的なスーパーマーケット「ミヤスズ」銚子銀座に開店。
  • 1964年(昭和39年)
    • 3月31日 - 水道第2次拡張事業工事完成。
    • 4月1日 - 千葉県銚子漁港事務所設置される。
    • 4月10日 - 集団操業指導船いぬぼう就航。
    • 6月1日 - 犬吠埼に京成ホテル開館。
  • 1965年(昭和40年)
    • 8月13日 - 銚子市体育館開館。
    • 8月22日 - 県立銚子商業高等学校野球部、夏の甲子園大会で準優勝。
    • 11月18日 - 銚子市臨海土地造成事業起工式。
    • 12月 - 銚子漁港魚市場の中央魚市場改築工事完成。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月 - 名洗港避難港建設工事竣工。
    • 8月18日 - 野菜法に基づくキャベツ・ダイコンの指定特産地となる。
    • 11月29日 - 県、名洗港整備工事を開始。
  • 1967年(昭和42年)7月1日 - 銚子市特別養護老人ホーム開設。
  • 1968年(昭和43年)6月26日 - 銚子市学校給食共同調理場、四日市場町に開設。
  • 1969年(昭和44年)
    • 1月10日 - 利根川の埋立工事竣工。
    • 3月1日 - 水郷国定公園に筑波山系が加わり公園名は水郷筑波国定公園と変わる。
    • 3月 - 飯沼都市改造区画整理事業の工事終了。
    • 5月 - 外川漁港修築工事起工式。
    • 7月22日 - 水道第3次拡張事業竣工式。
    • 10月1日 - 銚子市塵芥焼却場を新設完成する。
    • 11月 - 千葉県銚子児童相談所業務を開始。
  • 1970年(昭和45年)
    • 1月 - 小浜町に工業団地造成。
    • 4月1日 - 銚子市民憲章制定。
    • 6月 - 銚子市臨海工業用地造成事業完了。
    • 8月 - 夏の観光行事「みなとまつり」始まる。
    • 9月22日 - 公害追放都市宣言。
  • 1971年(昭和46年)
    • 4月1日 - 精神薄弱児授産施設、銚子市三崎園開設。
    • 9月28日 - 銚子市青少年文化会館開館。
    • 11月6日 - 利根川河口の新航路開通。以後河口における漁船の遭難絶える。
  • 1972年(昭和47年)
    • 8月15日 - 千葉県救護盲老人施設施設猿田荘開設。
    • 11月 - 下水道工事開始。
    • 本市初の百貨店として、クリハシ百貨店開店。
  • 1973年(昭和48年)
    • 3月 - 円福寺観音堂再建。
    • 3月 - 東総広域水道企業団設置。
    • 4月 - 尾永井団地宅地造成(第1次)竣工。
    • 7月 - 銚子有料道路愛宕山公園線完成。
    • 9月5日 - 南小川町に新設の学校給食共同料理場と四日市場町の調理場とを合わせ学校給食センターとし、全市の完全給食が実現する。
    • 10月15日 - 第28回国民体育大会千葉県で開催。本市では高等学校硬式野球及び卓球競技が行われる。
    • 10月15日 - 昭和天皇・香淳皇后行幸啓。
  • 1974年(昭和49年)
    • 5月23日 - 銚子大橋無料化。
    • 7月 - 水道第4次拡張事業工事竣工。
    • 8月19日 - 銚子商業高等学校野球部、夏の甲子園大会で全国優勝。
    • 10月27日 - 総武本線、成田線全線電化。
    • 12月 - 民営の豊里団地造成事業工事開始。
    • 諸持町にカントリークラブ開設される。
  • 1975年(昭和50年)
    • 1月16日 - 銚子市老人憩の家君が浜荘開設。
    • 1月 - 尾永井団地宅地造成(第2次)竣工。
    • 3月10日 - 東京・銚子間に特急列車「しおさい」運転開始。
    • 4月1日 - 県道銚子佐原線が国道356号に昇格。
    • 5月1日 - 銚子市民交響楽団結成。
    • 5月6日 - 銚子市新庁舎開庁。
    • 8月 - 銚子みなとまつりに「やっぺおどり」登場。
  • 1976年(昭和51年)
    • 4月1日 - 銚子市立銚子西高等学校、旧猿田小学校を仮校舎として開校。
    • 10月22日 - 株式会社銚子十字屋、末広町に新店舗開店。
    • 12月25日 - 青色申告都市宣言。
  • 1977年(昭和52年)
    • 3月 - 銚子漁港魚市場第3卸売市場No.1完成。
    • 8月30日 - 大谷津団地宅地造成竣工。
  • 1978年(昭和53年)
  • 1979年(昭和54年)
    • 4月1日 - 銚子市小児言語指導センター設置。
    • 6月11日 - 市勢振興調査開始。
    • 8月8日 - 銚子市立銚子高等学校野球部、夏の甲子園大会初出場。
    • 10月6日 - 株式会社銚子ショッピングセンター(シティオ)開店。
  • 1980年(昭和55年)
    • 6月1日 - 銚子老人ホームを長崎町に移転し、銚子市養護老人ホーム長崎園と改称。
    • 6月1日 - 銚子市特別養護老人ホームを銚子市特別養護老人ホーム外川園と改称。
    • 11月16日 - 第1回農水産業まつり開催。
    • 12月3日 - 銚子商工会議所、商工会館落成式。
  • 1981年(昭和56年)
    • 8月8日 - 銚子市立銚子西高等学校野球部、夏の甲子園大会に初出場。
    • 11月12日 - 第1回東総地区広域市長村圏内市町長・議長合同協議会(東総サミット)開催。
  • 1982年(昭和57年)
    • 3月3日 - 東総用水県営事業着工。
    • 2月17日 - 銚子市勤労コミュニティセンター開設。
    • 6月30日 - 銚子駅跨線人道橋完成。
  • 1983年(昭和58年)
    • 2月10日 - 「市制施行50周年記念式典」挙行。
    • 2月10日 - 米国クースベイ市と姉妹都市協定締結。
    • 2月11日 - 市の木に「さざんか」、市の花に「おおまつよいぐさ」を指定。
    • 5月1日 - 銚子市公正図書館新築開館。
  • 1984年(昭和59年)
    • 3月30日 - 銚子市公共下水道供用開始。
    • 3月31日 - 銚子市立総合病院建設1期工事竣工。
    • 4月1日 - 銚子市豊里地区コミュニティセンター開設。
    • 4月17日 - 市立病院新病棟診療開始(7月1日、市立総合病院と改称)。
    • 9月14日 - 非核・平和都市宣言。
  • 1985年(昭和60年)
  • 1986年(昭和61年)
    • 2月27日 - 「銚子市新総合計画基本計画」策定。
    • 4月1日 - 銚子市海上地区コミュニティセンター開設。
    • 8月1日 - 中央みどり公園開園。
    • 8月20日 - 銚子市長に佐藤幹彦就任。
    • 10月1日 - 銚子市清掃センター(西小川町)供用開始。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月 - 銚子漁港魚市場第3卸売市場No.2完成。
    • 4月1日 - 銚子市東部地区コミュニティセンター開設。
    • 8月29日 - 「名洗港マリンリゾート構想」県・市・地区漁協協議会が覚書調印。
    • 10月20日 - 名洗港マリンタウンプロジェクト調査委託。
  • 1988年(昭和63年)
    • 1月1日 - 愛宕山地球の丸く見える丘展望館開館。
    • 4月1日 - 銚子市高神地区コミュニティセンター開設。
    • 6月7日 - 山武・東総地域広域幹線道路整備促進期成同盟会発足。
    • 10月1日 - 銚子市最終処分場供用開始。
  • 1989年(平成元年)
    • 3月 - 桜井堰整備工事竣工。
    • 4月1日 - 君ヶ浜しおさい公園休憩所開設。
    • 4月1日 - 銚子市スポーツコミュニティセンター開設。
    • 4月18日 - 総合保養地域整備法に基づく重点整備地区の指定。
    • 5月22日 - 第1回利根川下流域首長会議(利根川サミット)開催。
    • 7月20日 - 犬吠埼灯台ライトアップ開始。
    • 10月11日 - 銚子・波崎間利根川新橋建設促進期成同盟会設立。
  • 1990年(平成2年)
    • 3月5日 - 「銚子市新総合計画第2次基本計画」策定。
    • 8月7日 - 名洗港港湾計画を県地方港湾審議会が承認。
    • 12月1日 - 銚子市斎場供用開始。
    • 11月15日 - 市立総合病院精神神経科新病棟完成。
  • 1991年(平成3年)
    • 2月1日 - 西部支所新庁舎で業務開始。
    • 2月8日 - 名洗港マリーナ建設に着手。
    • 2月14日 - 名洗港が海洋性レクリエーション拠点港湾として国から指定。
    • 6月12日 - 銚子・東京間高速バス運行開始(千葉交通・京成電鉄)。
    • 6月24日 - 水産ポートセンター開設。
  • 1992年(平成4年)
    • 3月25日 - 第三セクター株式会社銚子マリーナ発足。
    • 3月31日 - 銚子銀座通りココロード完成。
    • 3月31日 - 東部不動ケ丘公園一部供用開始。
    • 4月1日 - 君ヶ浜しおさい公園オープン。
    • 4月1日 - 銚子市衛生センター(三崎町)供用開始。
    • 5月15日 - 名洗港公有水面埋立工事着手。
  • 1993年(平成5年)
    • 3月20日 - 公共下水道唐子ポンプ場完成。
    • 3月23日 - 老人憩の家・地域福祉センター(こも浦荘)開設。
    • 11月7日 - 第1回銚子市産業まつり。
  • 1994年(平成6年)
    • 3月21日 - 地球の丸く見える丘ふれあい広場完成。
    • 3月31日 - 銚子駅前通りシンボルロード整備事業完了。
    • 8月20日 - 銚子市長に大川政武就任。
    • 11月30日 - 福祉作業所のぞみ(春日町)開所。
    • 12月16日 - 銚子連絡道路が「計画路線」に指定。
  • 1995年(平成7年)
    • 2月7日 - 「銚子市新総合計画第3次基本計画」策定。
    • 2月7日 - 銚子新大橋有料道路(仮称)起工式挙行。
    • 4月5日 - 県立銚子商業高等学校野球部が春の甲子園大会で準優勝。
    • 6月29日 - 産業廃棄物最終処分場設置反対・不法投棄しないさせない都市宣言。
    • 7月1日 - イルカウォッチング開始。
    • 8月18日 - グリーンホーム銚子(予冷貯蔵施設)完成。
  • 1996年(平成8年)
    • 4月22日 - 芦崎高齢者いこいセンター開設。
    • 10月23日 - 銚子駅前に自転車等駐車場新設。
  • 1997年(平成9年)
    • 2月7日 - 銚子市共同作業所しおさい(春日町)開所。
    • 3月25日 - 本通りマイロード整備事業完成。
    • 3月31日 - アグリタウン銚子(営農センター)完成。
    • 4月8日 - 犬吠埼民間ホテルが温泉掘削に成功。
    • 4月9日 - 銚子駅前アーケード竣工式挙行。
    • 10月1日 - インターネットに銚子市ホームページ開設。
    • 11月1日 - 新国立劇場舞台美術センターが豊里台に完成。
  • 1998年(平成10年)10月19日 - 銚子郵便局新局舎完成。
  • 1999年(平成11年)
    • 4月1日 - 地方港湾名洗港銚子マリーナ開業供用開始。
    • 7月17日 - 「銚子マリーナ完成記念式典」挙行。
    • 7月20日 - 銚子マリーナ海水浴場オープン。
  • 2000年(平成12年)
  • 2001年(平成13年)
    • 1月1日 - 「世紀越えイベントin銚子」を君ヶ浜で開催。
    • 3月23日 - 「銚子ルネッサンス2025」第1次基本計画策定。
    • 3月 - 小畑池整備工事完了。
    • 8月31日 - 市内初の風力発電機運転開始。
    • 10月7日 - 銚子マリーナ周辺海域で国際モス級ヨット世界選手権大会開催。
    • 11月1日 - 銚子市市民センター開館。
  • 2002年(平成14年)
  • 2003年(平成15年)
    • 2月11日 - 市の魚に「いわし」指定。
    • 3月25日 - 銚子市共同作業所しおさい及び銚子市福祉作業所のぞみ複合施設銚子市ワークセンター完成。
    • 7月23日 - 銚子有料道路無料化。
  • 2004年(平成16年)
  • 2005年(平成17年)
    • 2月18日 - 銚子大橋架換事業着工。
    • 4月1日 - 千葉科学大学マリーナキャンパス供用開始。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月25日 - 銚子連絡道路1期区間開通。
    • 4月1日 - 銚子市保健福祉センターすこやかなまなびの城開館。
    • 4月1日 - 興野小学校、若宮小学校が統合し双葉小学校が開校。
    • 8月20日 - 銚子市長に岡野俊昭就任。
    • 12月21日 - 健康スポーツ文化都市宣言。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月28日 - 国道356号銚子バイパス(第1期工区)開通。
    • 11月19日 - 「銚子ルネッサンス2025」第2次基本計画策定。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月13日 - 双葉小学校新校舎完成。
    • 4月1日 - 銚子市立銚子高等学校、銚子市立銚子西高等学校が統合し、銚子市立銚子高等学校となる。
    • 4月1日 - 千葉県立銚子商業高等学校、千葉県立銚子水産高等学校が統合し、千葉県立銚子商業高等学校となる。
  • 2009年(平成21年)5月18日 - 銚子市長に野平匡邦就任。
  • 2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震発生。震度5強の揺れと最大波2.5メートルの津波を観測し、家屋の倒壊や浸水被害多数。
    • 5月6日 - 河岸公園全面供用開始。
    • 10月20日 - 銚子ジオパーク推進協議会設立。
  • 2012年(平成24年)
    • 5月1日 - 清川町第二公園供用開始。
    • 9月24日 - 「銚子ジオパーク」が日本ジオパークに認定。
    • 10月1日 - 特別養護老人ホーム「外川園」が「松籟の丘」として移転開設。
  • 2013年(平成25年)
    • 1月8日 - 銚子市学校給食センター第一・第二調理場を統合し、新学校給食センター開設。
    • 4月1日 - 第四中学校、第八中学校が統合し銚子中学校が開校。
    • 5月18日 - 銚子市長に越川信一就任。
    • 11月3日 - 銚子半島ハーフマラソン開催(市制施行80周年記念事業)。
  • 2015年(平成27年)3月29日 - 銚子漁港魚市場第1卸売市場竣工。
  • 2016年(平成28年)4月19日 - 佐倉成田佐原、銚子を舞台とした「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」が日本遺産に認定。
  • 2017年(平成29年)
    • 1月23日 - 銚子漁港黒生地区-7.5メートル岸壁の一部供用開始式典。
    • 1月24日 - 新消防庁舎完成、業務開始。
  • 2018年 (平成30年)
  • 2019年(令和元年)
    • 3月 - 「銚子市総合計画基本構想」「銚子市総合計画基本計画」策定。
    • 4月1日 - 地域交流センター・銚子芸術村供用開始。
    • 4月1日 - 銚子電力株式会社が一般家庭への電気供給開始。
    • 7月30日 - 銚子沖の一部海域が「再エネ海域利用法」に基づく洋上風力発電の促進区域指定に向けた「有望な区域」に選定。
    • 11月10日 - 旧猿田小学校にさるだ学集館オープン。
  • 2020年(令和2年)
    • 7月21日 - 銚子沖が促進区域指定。
    • 9月16日 - 銚子共同事業オフショアウインドサービス株式会社共同設立。
    • 12月18日 - 銚子市文化財保存活用地域計画が認定。
    • 12月23日 - 犬吠埼灯台が国の重要文化財指定。
  • 2021年(令和3年)
    • 2月16日 - ゼロカーボンシティ銚子を表明。
    • 3月 - 県道愛宕山公園線バイパス開通。
    • 4月1日 - 第五中学校、第六中学校、第七中学校が統合し、銚子西中学校が開校。
    • 4月1日 - 東総地区クリーンセンター稼働開始。
    • 7月1日 - 東総地区最終処分場稼働開始。
    • 12月24日 - 銚子沖促進区域における洋上風力発電事業者選定(千葉銚子オフショアウィンド)。
  • 2022年(令和4年)
    • 1月20日 - 銚子市電子図書館サービス開始。
    • 3月 - 名洗港港湾計画改訂。
    • 5月 - 株式会社銚子漁業共生センター設立。
    • 7月11日 - 台湾・桃園市と友好協定。
    • 12月23日 - 「銚子市子ども未来基金」創設。
  • 2023年(令和5年)
    • 3月12日 - 弦哲也を銚子市名誉市民に推挙(市制施行90周年名誉市民顕彰式)。
    • 3月 - 銚子市DX推進計画策定。
    • 3月 - 銚子市ゼロカーボンビジョン策定。
    • 6月18日 - 銚子市制施行90周年記念神輿渡御。
  • 2024年(令和6年)
    • 3月14日 - 県道銚子海上線清滝バイパス全線開通。
    • 3月21日 - 東総台地地区広域営農団地農道全線開通。
    • 3月31日 - 銚子連絡道路2期区間開通。
    • 3月 - 銚子市地域公共交通計画策定。
    • 3月 - 銚子市立地適正化計画策定。
    • 3月 - 銚子市南海岸エリアビジョン策定。

行政区域変遷

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  • 変遷の年表
銚子市市域の変遷(年表)
月日 現銚子市町域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足[67]
  • 海上郡
    • 銚子町 ← 新生村・荒野村・今宮村
    • 本銚子町 ← 飯沼村が単独で町制施行
    • 伊豆原村 ← 松本村・本城村・長塚村
    • 豊浦村 ← 小川戸村・辺田村・三崎村
    • 高神村 ← 高神村が単独で村制施行
    • 海上村 ← 松岸村・垣根村・四日市場村・余山村・柴崎村・高野村・三宅村・赤塚村
    • 椎芝村 ← 野尻村・小船木村・塚本村・忍村・猿田村
    • 船木村 ← 高田村・芦崎村・岡野台村・船木台村・三門村・中島村・正明寺村
    • 豊岡村 ← 塙村・八木村・小浜村・親田村・常世田村
  • 香取郡
    • 豊里村 ← 下桜井村・富川村・下森戸村・諸持村・宮原村・東笹本村
1891年(明治24年) 1月26日 椎芝村は改称し椎柴村になる。
8月14日 伊豆原村は町制施行・改称し西銚子町になる。
1933年(昭和8年) 2月11日 銚子町・本銚子町・西銚子町・豊浦村が合併し銚子市が発足。
1937年(昭和12年) 2月11日 高神村・海上村は銚子市に編入。
1954年(昭和29年) 3月31日 豊岡村の一部(塙と八木の一部)が飯岡町と三川村と合併し、飯岡町が発足。
4月1日 船木村・椎柴村は銚子市に編入。
1955年(昭和30年) 2月11日 香取郡豊里村は銚子市に編入。
1956年(昭和31年) 4月10日 豊岡村は銚子市に編入。
1958年(昭和33年) 飯岡町の一部(三川の一部)は銚子市に編入。
  • 変遷表
銚子市市域の変遷表(※細かな境界の変遷は省略)
1868年
以前
明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
海上郡 新生村 銚子町 銚子町 昭和8年2月11日
銚子市
銚子市 銚子市
荒野村
今宮村
飯沼村 本銚子町 本銚子町
松本村 伊豆原村 明治24年8月14日
西銚子町
町制改称
本城村
長塚村
小川戸村 豊浦村 豊浦村
辺田村
三崎村
高神村 高神村 高神村 昭和12年2月11日
銚子市に編入
松岸村 海上村 海上村
垣根村
四日市場村
余山村
柴崎村
高野村
三宅村
赤塚村
高田村 船木村 船木村 昭和29年4月1日
銚子市に編入
芦崎村
岡野台村
船木台村
三門村
中島村
正明寺村
野尻村 椎芝村 明治24年1月26日
椎柴村に改称
小船木村
塚本村
忍村
猿田村
小浜村 豊岡村
の一部
豊岡村の一部 昭和31年7月1日
銚子市に編入
親田村
常世田村
八木村の一部
香取郡 下桜井村 豊里村 豊里村 昭和30年2月11日
銚子市に編入
富川村
下森戸村
諸持村
宮原村
東笹本村

政治

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施策

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次世代エネルギー産業

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洋上ウインドファーム
クリーンモビリティ

銚子沖は、年平均風速7.0メートル毎秒以上と風況に恵まれているほか、水深20〜30メートルの遠浅の海が続き、着床式洋上風力発電の導入に適した自然環境となっている[66]2020年令和2年)7月21日、銚子南沖合の海域(3948.7ヘクタール)が「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用法)に基づく促進区域に指定され、2021年(令和3年)12月には、促進区域における洋上風力発電事業者として、三菱商事株式会社等のコンソーシアム「千葉銚子オフショアウィンド」が選定された。2028年(令和10年)9月に13メガワットの大型風車31基が運転開始する計画であり、総発電出力は403メガワットが見込まれている。促進区域に隣接する名洗港について、港湾管理者である千葉県は、洋上風力発電事業の建設補助・維持管理の拠点港湾としての活用に加え、風車景観とジオパークが調和したエコツーリズム拠点の形成等を目指し、港湾計画の改訂を行った[20]。市、銚子市漁業協同組合及び銚子商工会議所では、2020年(令和2年)9月16日に「銚子協同事業オフショアウインドサービス株式会社」(C-COWS)を共同設立し、洋上風力発電による経済波及効果を長期間にわたって地域に還元するための体制構築を進めている[66]。こうした中、市は2021年(令和3年)2月16日2050年(令和32年)までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を表明し、取組の方針や地域の特性を活かした実効性の高い再生可能エネルギーの導入目標、カーボンニュートラルの構築につながる取組を盛り込んだ「銚子市ゼロカーボンビジョン」を策定した。市はこの計画に基づき、地域新電力「銚子電力株式会社」と連携した再生可能エネルギーの地産地消システム(マイクログリッド)の構築、ICTを活用した漁場の可視化や藻場の育成による海洋環境の保全、AI(人工知能)やロボットを活用したスマート農業の推進、災害時の移動電源としても活用されるEVPHEVFCVの市内導入、都市緑化やブルーカーボン生態系による二酸化炭素吸収源対策等を進め、豊かな自然環境と共生したエネルギー産業の先端都市の実現を目指している[43]

子育て支援サービス

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銚子市保健福祉センター・すこやかなまなびの城

本市では、2020年(令和2年)度に「銚子で生まれ育ち良かったと思えるような地域で支える『子育てのまちづくり』」を基本理念とした「第2期銚子市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、子育てファーストのまちづくりを推進している[20]。銚子市子育て世代包括支援センター「すくサポ」は、妊娠時から子育て期にわたるまでの相談・支援等を提供する場として、銚子市保健福祉センター・すこやかなまなびの城に設置されている。「すくサポ」では、保健師・母子保健コーディネーター・子育てコンシェルジュ等の専門職が妊娠・出産・産後・子育てに関する相談等に応じるほか、家庭相談員が家庭における適切な児童の養育や児童福祉に関する相談に応じている[68]。また、市では生後4か月までの乳児のいる全家庭を訪問し、子育ての情報提供・不安や悩み等の相談を行う「こんにちは赤ちゃん訪問事業」(家庭訪問)を実施し、乳児の成長と育児の支援を図っている。銚子市保健福祉センター・すこやかなまなびの城では、3か月児、9か月児、1歳6か月児、3歳児を対象とした健康診査等を実施しているほか、予防接種離乳食教室、虫歯予防教室等を開催している。市内では、子育て広場(1か所)、地域子育て支援センター(4か所)において保護者の相談や交流の支援を行うとともに、保育所(11か所)、放課後児童クラブ(11か所)等で働く保護者のサポートを実施している[69]。このほか、市では「ふるさと納税」受入額を活用して「銚子市子ども未来基金」を創設し、18歳までを対象とした子ども医療費助成、インフルエンザ予防接種助成、ファミリー・サポート・センター事業、産後ケア事業、出産・子育て応援ギフト(給付金)支給等を実施している[20]2024年(令和6年)度からは学校給食費の無償化を開始し、さらなる子育て支援サービスの充実を進めている[70]

ワーケーション

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屏風ヶ浦

本市は2017年(平成29年)度から、総務省委託事業として「お試しサテライトオフィスモデル事業」を実施した。豊富な観光資源・食資源・地場産業と都心からのアクセス利便性を活かしたサテライト・オフィス環境の整備、勤務形態に係る多様なニーズに応えるための多種多様なお試し勤務地の整備、地域事業者・人材との交流や観光・開発合宿による地域の魅力体験等により、産業・経済の活性化と若者のための「しごとづくり」を推進するものであった。行政担当職員、地元事業者、再委託事業者が個別に有する都市部企業とのネットワーク等を最大限に活用したことで、順調にお試し勤務企業数を伸ばし、企業数は計48件と目標値を大幅に上回った。IT系コンサルティング系企業のほか、シェアオフィス運営、流通業、製造業、音楽・アニメ製作等、その業種は多岐にわたった。SNSを駆使したお試し勤務状況のリアルタイム配信のほか、地元事業UJIターンのマッチングを促す特設サイト「Seeゴトバ」の構築等、デジタル的なアプローチの充実も、多くのお試し勤務企業の確保につながった。本市では、お試し勤務企業を通じて2社のサテライト・オフィス進出企業を確保した。東京から電車で1本というアクセス利便性に加え、本市が有する独自の地域資源、さらにはそれを運営・管理する地元団体を巻き込んでお試し勤務の誘引を行ったことが、これらの企業確保の大きな要因であった[71]。また、市独自の企業誘致の施策として、2017年(平成29年)3月から「銚子市企業立地等促進事業補助金制度」を実施し、本市に進出する企業に対し、固定資産税相当額の補助や雇用創出に応じた補助金を交付している。また、工場の建替等、一定規模以上の規模の再投資を行う既存企業に対しても補助金の交付を実施している[20]

市役所

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銚子市庁舎
  • 銚子市役所:銚子市若宮町1番地の1

2022年(令和4年)度には、災害発生時の拠点施設としての機能維持を図るため、SRF工法による耐震補強工事が実施された[20]

出張所

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出張所は、市町村がその権限に属する事務を分掌させるため、必要な地に設ける出先機関であり、本市では2か所の出張所を設けている。

  • 銚子市役所豊里出張所
  • 銚子市役所豊岡出張所

2019年(平成31年)4月には、銚子市地域交流センター内に移転した。

行政計画

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  • 銚子市長期計画:1966年(昭和41年)3月策定
  • 銚子市基本構想「住みよい豊かな文化・産業都市」:1973年(昭和48年)6月策定
    • 銚子市基本計画:1973年(昭和48年)6月策定
    • 銚子市第2次基本計画:1978年(昭和53年)3月策定
  • 銚子市総合計画基本構想「活力と魅力ある東総の中核都市」:1985年(昭和60年)6月策定
    • 銚子市新総合計画基本計画「活力と魅力ある東総の中核都市をめざして」:1986年(昭和61年)2月策定
    • 銚子市新総合計画第2次基本計画「人の住むための豊かな都市づくりにむけて」:1990年(平成2年)3月策定
    • 銚子市新総合計画第3次基本計画「活き活きとした温かいまち・銚子」:1995年(平成7年)2月策定
  • 銚子市総合計画基本構想「銚子ルネッサンス2025」「ひとがときめき 海がきらめき 未来輝く都市(まち)」:2000年(平成12年)12月策定
    • 銚子市総合計画「銚子ルネッサンス2025」第1次基本計画:2001年(平成13年)3月策定
    • 銚子市総合計画「銚子ルネッサンス2025」第2次基本計画:2007年(平成19年)11月策定
  • 銚子市総合計画基本構想・基本計画「握手~つながる まちづくりのちから~」:2019年(平成31年)3月策定

2015年(平成27年)10月には、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえた銚子版総合戦略として、5か年の基本戦略と具体的施策をまとめた「銚子市しごと・ひと・まち創生総合戦略」が策定された。「しごとづくり」を第1の目標とし、官民連携、異業種間連携、政策間連携を進めながら、市民をはじめとした多様な主体によるまちづくりを目指すものであった[20]。また、人口ビジョンに掲げた成長戦略を実現し、人口の将来展望を達成するため、「稼ぐ力」所得アップ産業創出プロジェクト、郷土定着・移住促進プロジェクト、「まちの宝」子ども育成・高齢者健康活躍プロジェクト、地域力・市民力応援プロジェクトの4つの基本戦略が総合戦略の柱とされた[72]

2019年(平成31年)3月には、総合戦略を含めた一体的な計画として「銚子市総合計画」が策定された。策定にあたっては、5回にわたる市民ワークショップが開催され、市民参加型の総合計画づくりが進められた。「握手~つながるまちづくりのちから~」が全体を貫くビジョンとされ、市民自治と協働の視点を強く盛り込んだ計画となった。また、生活者である市民の目線に立ち、生活と時間(ライフステージ)、生活と空間(コミュニティ)という2つの視点からまちづくりが捉えられた。重点プロジェクトとしては、銚子の強みを生かした雇用の創出、自然(再生可能)エネルギーの活用促進、質の高い子育て支援と文教都市の形成、多様な主体が支え合いながら安心して生活できる地域づくりの推進、広域幹線道路網の開通による道路ネットワークの確立が掲げられた。計画の期間は2019年(平成31年)度から2028年(令和10年)度までの10年間とされた[73]

市長

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銚子市長 越川信一
歴代市長
  • 川村芳次:1933年(昭和8年)5月14日 - 1945年(昭和20年)5月13日
  • 大里庄治郎:1945年(昭和20年)5月14日 - 1946年(昭和21年)1月7日
  • 加瀬道之助:1946年(昭和21年)2月12日 - 1951年(昭和26年)4月4日
  • 嶋田隆:1951年(昭和26年)4月23日 - 1978年(昭和53年)8月19日
  • 大内恭平:1978年(昭和53年)8月20日 - 1986年(昭和61年)8月19日
  • 佐藤幹彦:1986年(昭和61年)8月20日 - 1994年(平成6年)8月19日
  • 大川政武:1994年(平成6年)8月20日 - 2002年(平成14年)8月19日
  • 野平匡邦:2002年(平成14年)8月20日 - 2006年(平成18年)8月19日
  • 岡野俊昭:2006年(平成18年)8月20日 - 2009年(平成21年)3月29日
  • 野平匡邦:2009年(平成21年)5月17日 - 2013年(平成25年)5月16日
  • 越川信一:2013年(平成25年)5月17日 - 現職

行政組織

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銚子市行政組織機構(令和5年4月1日)

財政

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銚子市一般会計の歳入決算額において、費目別比率の大きい順にみると、市税、地方交付税、国県支出金又は市債の順である。2021年(令和3年)度では、自主財源の多くを占める市税が78.4億円であるのに対し、依存財源は地方交付税57.4億円、国庫支出金51.7億円、市債22.1億円、県支出金15.7億円となっている。銚子市一般会計歳出決算額における費目別比率は、民生費、総務費、教育費、公債費、衛生費、消防費、土木費の順となっている。歳出の性質別分類は、行政経費の性質に従った分類で、財政運営の状況や特色を判断するために用いられる。2021年(令和3年)度においては、扶助費56.4億円、人件費54.4億円、公債費30億円である。義務的経費は140.7億円であり、物件費、維持補修費、補助費等を加えた経常的経費は195.4億円となっている。物件費は業務委託料等、維持補修費は学校施設、廃棄物処理施設、市営住宅、道路、河川の補修・維持等の費用、補助費等では公営企業会計補助等がその主な内容である。投資的経費は21.3億円である。特別会計は、2021年(令和3年)度においては、国民健康保険事業介護保険事業及び後期高齢者医療事業の3会計となっている。地方公営企業は、2021年(令和3年)度において、水道事業及び病院事業の2事業で、それぞれ事業ごとに特別会計を設置している[74]。なお、本市の財政力指数は0.61(令和3年度)であり、県東部地域において最も高い財政力を有している[16]

この体制によって、1986年(昭和61年)3月「銚子市行政改革大綱」を定め、以後、7次にわたる行政改革大綱を策定してきた。2017年(平成29年)度から2021年(令和3年)度までの「第7次銚子市行財政改革大綱」に掲げた措置事項は、歳入の確保、歳出の削減、特別会計の健全運営の確保、公共施設等の統廃合・集約化等の促進、広域連携の推進、行財政改革における事業仕分の応用、マイナンバーの活用、職員接遇力の向上、定住外国人・国際化への対応、積極的なアウトリーチの推進、市民参画と地域協働の推進等であった[75]

広域行政

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2023年(令和5年)度における主な事業は、銚子連絡道路の整備促進、ごみ処理の広域化に関する事業、職員採用試験合同実施事業、職員共同研修事業、中学生海外派遣研修事業である[76]

市町村合併

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2004年(平成16年)8月に銚子市・東庄町合併協議会が設置され、協議が行われたが、合併へとつながっていく合意形成には至らなかった[77]。その後、本市において市町村合併は行われていない。

名誉市民と名誉参与員

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濱口梧洞翁寿像

銚子市民憲章

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銚子市民憲章

洋々とした大海原、雄大な流れの利根川。漁業の町として、祖先のたゆまぬ努力によって栄えてきたわが銚子市は、あらたに近代都市として、力強くはばたこうとしています。わたくしたちは、この美しい郷土を守り育て、市民として誇りをもって生活できるようにするために、わたくしたちの願いをこめて、この憲章を定めます。

一 仕事をたいせつにし、明るく元気に働きます。

一 老人やこどもをいたわり、人に親切にします。

一 自然を愛し、町をきれいにします。

一 教養を高め、心を豊かにします。

一 力を合わせ、交通安全につとめます。

都市宣言

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本市においては1962年(昭和37年)以降、7つの都市宣言を行ってきた。

  • 交通安全都市宣言
  • 精神衛生都市宣言
  • 公害追放都市宣言
  • 青色申告都市宣言
  • 非核・平和都市宣言
  • 産業廃棄物最終処分場設置反対・不法投棄しないさせない都市宣言
  • 健康スポーツ文化都市宣言

2006年(平成18年)12月21日、市議会12月定例会において市長提案され、可決された[20]

銚子市紋章

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銚子市紋章
銚子市紋章


銚子市歌

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銚子市歌

一 阪東太郎洋々と 太平洋にそそぐところ 四季に絶えせぬ海の幸 市民の意気はさかんなり 銚子、銚子、吾等の銚子

二 潮花咲く磯つづき 観光の美に富めるところ 犬吠埼の灯台は 文化の光世を照らす 銚子、銚子、吾等の銚子

三 遠く元和の昔より 醤油の香の匂ふところ 水産業の発展は 伸びゆく力世に示す 銚子、銚子、吾等の銚子

市の木・花・魚

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おおまつよいぐさ

2003年(平成15年)2月11日には市制施行70周年を記念し、市の魚に「いわし」が指定された[78]

議会

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銚子市議会

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  • 定数:18名
  • 2023年(令和5年)5月1日〜2027年(令和9年)4月30日
  • 議長:広野恭代(ひろのやすよ)みらい、1期
  • 副議長:石上友寛(いしがみともひろ)新風、1期
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
市民クラブ 4 ◎地下誠幸、鎌倉金、石上允康、岩井文男
新和会 4 ◎野平仁人、宮崎光子、桶谷範幸、石神嘉明
新風 3 ◎池田健一、石上友寛、髙根一芳
みらい 2 ◎釜谷藤男、広野恭代
公明党 2 ◎加瀬栄子、塙保
立憲民主党 1 ◎加瀬庫藏
日本共産党 1 ◎笠原幸子
緑の会 1 ◎工藤忠男

※2024年(令和6年)1月31日現在

委員会

銚子市議会は2023年(令和5年)7月現在、総務企画・教育民生・産業建設・予算・決算の5委員会を置いている[79]

  • 常務委員会
    • 総務企画委員会(6人)
    • 教育民生委員会(6人)
    • 産業建設委員会(6人)
    • 予算委員会(9人)
    • 決算委員会(9人)
  • その他の委員会
    • 議会運営委員会(7人)
    • 議会だより編集委員会(7人)
会議

千葉県議会

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  • 選挙区:銚子市・香取郡東庄町で一つの選挙区をなす。
  • 定数:2名
  • 任期:2023年(令和5年)5月1日 - 2027年(令和9年)4月29日
  • 2015年(平成27年)、2019年(令和元年)、2023年(令和5年)と無投票。
氏名 会派名
信田光保 自由民主党千葉県議会議員会

当選回数 6期

宮川太 自由民主党千葉県議会議員会

当選回数 2期

※2024年(令和6年)1月31日現在

国会

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議員名 党派名 当選回数 備考
林幹雄 自由民主党 11 選挙区
谷田川元 立憲民主党 3 比例復活

国家機関

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銚子港湾合同庁舎

国家機関

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法務省
財務省
厚生労働省
  • 千葉労働局銚子労働基準監督署
  • 千葉労働局銚子公共職業安定所
銚子海上保安部巡視船かとり
国土交通省
裁判所

県機関

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  • 千葉県海匝保健所(海匝健康福祉センター)
  • 千葉県銚子児童相談所
  • 千葉県銚子土木事務所
  • 千葉県銚子水産事務所
  • 千葉県銚子漁港事務所
  • 千葉県水産総合研究センター流通加工研究室銚子分室
  • 千葉県旭県税事務所銚子支所
  • 千葉県北総教育事務所東総研修所

経済

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銚子半島航空写真

また、市では「ゼロカーボンシティ」を表明し、「再エネ海域利用法」促進区域における洋上風力発電事業を推進している[43]2018年平成30年)度の産業別就業者では、第一次産業に10.7パーセント、第二次産業に28.5パーセント、第三次産業に58.4パーセントが従事している[80]

企業・組織

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ヤマサ醤油本社
ヤマサ醤油本社
銚子商工信用組合本店
銚子商工信用組合本店
銚子信用金庫本店
銚子信用金庫本店

市内に本社・本店を置く主な企業・組織

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  • 関東警備保障
  • 兆星
  • 飯田商店
  • 銚子プラザホテル
  • ヤマヘイフーズ
  • 嘉平屋
  • 坂本飼料
  • 銚子メディクス
  • 大一奈村魚問屋
  • ヤマニンベン
  • マルヒカリ水産
  • 一政水産
  • マルヤス建設工業所

漁業

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銚子漁港第1卸売市場
銚子漁港第1卸売市場
外川漁港
外川漁港

2022年令和4年)度の銚子漁港の水揚高は、数量23万7028トン(全国1位)、金額228億4840万円(全国4位)である[81]。主要な魚種としては、マイワシ18万8105トン、サバ3万633トン、ブリ類5777トン、カツオ1824トン、ビンナガ1419トンとなっている[81]

2023年(令和5年)3月に策定された「銚子市ゼロカーボンビジョン」においては、ICTを活用した漁場の可視化と漁業への活用、藻場の育成、船舶の脱炭素化の推進等が掲げられている[43]

内水面漁業

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本市における内水面漁業は主に利根川における漁業である[81]

漁港

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銚子漁港航空写真国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

銚子漁港は近世において東廻り海運と利根川水運の中継港として発展した銚子港すなわち商港がその始まりであった。明治期に入り、商港の機能が失われて漁港へと転換していったものである。この利根川の河口港を近代的な漁港として整備し、銚子発展の基盤とするため、銚子漁港修築促進運動が台頭したのは大正期であった。全町を挙げての運動が奏功して、1925年(大正14年)11月に第1期の漁港修築工事が開始された。以来、戦後の第3次漁港整備計画からは毎年継続して銚子漁港整備事業が実施されてきた。これにより、銚子漁港は、我が国最大の規模と機能を有する特定第3種漁港となっている[7]。銚子漁港では、2022年(令和4年)度に策定された「圏域総合水産基盤整備事業計画」においては、[82]

水産物流通と魚市場

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  • 銚子漁港魚市場
  • 外川漁港魚市場

ブランド

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  • 銚子つりきんめ

2018年(平成30年)開催の「第6回Fish-1グランプリ」のプライドフィッシュ料理コンテストでは、銚子つりきんめ煮炙り丼がグランプリを受賞している[83]

銚子市漁業協同組合

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銚子市漁業協同組合

海事事務

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水産ポートセンター

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銚子ポートタワー
  • 銚子水産観光株式会社

農業

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キャベツ畑と風力発電所(高田町)

この気候条件の下、各種野菜の生産と畜産が盛んで、県内トップクラスの農業産出額を上げている。高い農業生産を支えているのは560戸の専業農家を中心とした担い手と銚子野菜連合会をはじめとした各生産出荷組織である。毎年10人前後が新規就農者として就農して担い手も確保されており、露地野菜を中心に規模拡大が進む中、今後も首都圏等への食糧供給基地としての発展が見込まれている[69]

2015年(平成27年)において、本市の総耕地面積は2540ヘクタールで、うち水田面積は545ヘクタール、畑地面積は1990ヘクタールと約80パーセント近くが畑地であり、畑作中心の営農が展開されている[69]。販売農家戸数は1007戸で、うち専業農家が560戸、第1種兼業農家が300戸、第2種兼業農家が147戸となっており、専業農家率は55.6パーセントで千葉県平均の30.6パーセントを大きく上回り、千葉県内トップとなっている。農家1戸当たりの経営耕地面積は230ヘクタールで、経営耕地面積別経営体数では300戸以上の農家が全体の24パーセントに相当する245戸を占め、年々1戸当たりの経営耕地面積規模は拡大している。2014年(平成26年)における農業産出額は、県内トップクラスの268億円で、その内訳は野菜が152億円で全体の57パーセントを占め、次いで畜産が110億円、米が4億円となっている。産出額の高い主な品目としては、キャベツ、鶏卵ダイコントマト等が挙げられる。その他にも、メロンスイカイチゴニンジンエダマメ等多品目の野菜が栽培され、近年では夏秋期の収入確保に青パパイヤの産地化へ向けた取り組みがされている。農業は6次産業化による付加価値生産事業者が少なく、今後期待される食品加工産業分野である[69]。。

銚子市農業振興会議は、1965年(昭和40年)の市内5農協合併を契機に、農業行政の円滑な推進と農業指導体制の一元化を図るため、1966年(昭和41年)4月に銚子市産業部農産課・銚子農業協同組合指導課・千葉県海面農業改良普及所の関係職員で組織化された。その後、千葉県農業試験場東総野菜研究室を加え、市の農業改良及び振興、農家生活改善、農業の担い手育成、普及指導活動を推進してきた。さらに、最近20年で3ヘクタール以上の農家数が約2.5倍と大幅に増加していることから、経営規模拡大に対応した農業経営の効率化、労働力の確保、ICTの活用等による農業振興を目指している[69]。また、「銚子市ゼロカーボンビジョン」においては、AI(人工知能)やロボットを活用したスマート農業の推進により、従業者の身体的負担を軽減し、経営の安定・効率化を図ることとしているほか、耕地・荒廃農地へのソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の導入、農機具の脱炭素化の推進等が示されている。ソーラーシェアリングとは、農地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備を設置し、太陽光を農業生産と発電とで共有する取り組みであり、作物の販売収入に加え、売電収入や電力の自家消費による経営改善が期待される[43]

農業生産基盤

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2024年(令和6年)3月21日、銚子市新町付近の整備区間1.4キロメートルが供用開始し、全線開通した[84]

  • 東総用水事業

主要農産物

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  • キャベツ - 作付面積1908ヘクタール(2016年)
  • ダイコン - 作付面積974ヘクタール(2016年)
  • 水稲 - 作付面積471ヘクタール(2016年)
  • ジャガイモ - 作付面積51ヘクタール(2015年)
  • トマト - 作付面積51ヘクタール(2016年)
  • メロン - 作付面積50ヘクタール(2015年)
  • ニンジン - 作付面積26ヘクタール(2015年)
  • スイカ - 作付面積22ヘクタール(2015年)
  • イチゴ - 作付面積12ヘクタール(2015年)
  • 落花生 - 作付面積7ヘクタール(2017年)

米作

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キャベツ

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ダイコン

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メロン

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トマト

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スイカ

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トウモロコシ

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イチゴ

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その他の野菜

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畜産

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地域農業活動拠点

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  • アグリタウン銚子(地域農業総合管理施設)
  • グリーンホーム銚子(予冷保存施設)
  • トマト選果施設(新町集出荷所)
  • 真空予冷庫

農業団体

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ちばみどり農業協同組合銚子支店

新生「ちばみどり農業協同組合」では、本市の農業をさらに発展させ、安全・安心な農産物の供給を図るために、堆肥緑肥等による土づくりや減農薬・減化学肥料栽培等に取り組んでいる。加えて、真っ黒スイカコンテスト、チャリティーバザー、朝市等、消費者との交流を進めるとともに、企業との連携による野菜の消費拡大を図る等、国民の健康増進に寄与する産地の構築を推進している[69]

  • 銚子市農業委員会

工業

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本市は事業所数・従業者数・出荷額等の総体において東総地域最大の工業都市である[85]

醤油製造業

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ヒゲタ醤油銚子事務所

本市において醤油・食用アミノ酸製造事業所数は4、このうち主に醤油、食用アミノ酸を製造している事業所数は2である[74]1980年代に醤油の製造品出荷額等は400億円台であったが、2019年(令和元年)には800億円を超えている[86]。2019年(令和元年)度において、市内の171の製造事業所による出荷額等の約44パーセントが主に醤油を製造している3事業所によって生産されており、市内全出荷額等の約40パーセントを占める水産加工関係工業とともに市工業の基幹をなしている[86]

水産加工業

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また、水産関連事業者における工場設備では、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、独立行政法人中小企業基盤整備機構等の積極的な海外輸出に対応するため、HACCP認証加工設備やISO対応工場を建設し、欧米の市場も視野に入れた販路拡大を目指している。これらの動きは、インバウンド増加による「食のグローバル化」に対応したものである[69]

水産加工品
  • サンマ加工品
  • サバ加工品
  • アジ加工品

冷凍冷蔵業・製氷業

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2018年(平成30年)の製氷工場数は7工場、製氷能力日産778トン、貯氷能力8150トンである。また、製氷工場については、銚子市漁業協同組合が2001年(平成13年)度、2017年(平成29年)度に建設した製氷工場がある[81]

缶詰製造業

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田原缶詰

2014年(平成26年)における業者は2社であり[81]国連WFPを通じた援助物資としても缶詰を生産している[87]

肥飼料製造業

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練製品製造業

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その他の加工業

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節類
ふかひれ
佃煮類

鉄工業

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造船業

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製網業

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発電業

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風力発電所(長塚町)

2022年(令和4年)9月現在、市内には34基の大型風車が立地し[88]、関東地方で最大の風力発電拠点となっている[89]

発電設備は着床式洋上風力発電で、総出力40.3万キロワット(1.3万キロワット×31基、GE製)、年間発電量約12億キロワット時、運転期間は2028年(令和10年)9月から2052年(令和34年)1月までが予定されている。市は「ゼロカーボンシティ」を表明し、再生可能エネルギーのポテンシャルを最大限に活用し、地域と連携した経済の好循環により、地域循環共生圏の形成を目指すこととしている[43]

商業

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本市は東総地域最大の商業都市であり、銚子商圏を形成する単独商圏都市である[90]。本市に住む消費者の地元購買率は75.5パーセント、他の市町村から本市への吸引人口は約6万3000人である[91]卸売業はこれらの小売業に対する卸売り、あるいは市内の業者に業務用の原材料を売る卸売りであり、市外の小売業をも対象とする卸売業は醤油その他の食料品についてごく少数である。本市の商業の特徴の一つは人口に比較して商店数が多いことである。このことは戦後一貫して変わっておらず、2019年(令和元年)においても、人口1000人あたりの本市の小売店数は千葉県内1位、飲食店数は同3位となっている[92]

商業集積地区の事業所数が小売業全体に占める割合は58.3パーセントと県内3位である[93]。周辺地域からも多くの観客を集め、中心商店街は賑わいをみせる[94]

2010年(平成22年)3月に開店したイオンモール銚子は、13万人、4万4000世帯を商圏とし、核店舗「イオン銚子店」、準核店舗「イオンシネマ銚子」、100の専門店で構成する東総地域最大規模の大型ショッピングセンターである[63]。市は、国道126号から県道愛宕山公園線が分岐する交差点の周辺地区を広域交流拠点として位置づけ、広域的な商圏を対象とした商業施設や良質なアミューズメント施設等の集積を促進している[95]。また、市とイオン株式会社は2010年(平成22年)に地域振興に関する包括提携協定を締結しており、その取組の一つとして、地域循環型電子マネー「WAON」を通じた地域貢献型カード「犬吠WAON」が発行されている[96]

大規模小売店

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イオンモール銚子

本市においては、平成年代に入ってから郊外型店舗等の機能集積が進んだ。市内における大規模小売店舗立地法に基づく大規模小売店は以下の通りで、市外からのいわゆる外部資本がほとんどである[97]

商店街

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  • 銚子駅前通りシンボルロード

2014年(平成26年)12月19日には、経済産業省の地域商業自立促進事業の補助を受け、十字屋跡地に「銚子セレクト市場」がオープンした[20]

  • 銚子銀座通りココロード

銚子銀座商店街振興組合では、毎週金曜日に「金曜市」を開催し、干物、惣菜、花等を販売している。また、2011年(平成23年)6月からは、毎月第4日曜日に軽トラックでの販売を中心とした「門前軽トラ市」を実施し、飲食、惣菜、雑貨、骨董品等を販売し、市内外から買い物客を呼び込んでいる[69]。また、民間の「わくわく門前町プロジェクト」の一環として、商店街の空き店舗を活用した飲食店がオープンしている[98]。2023年(令和5年)度には、道路照明灯のLED化を含めた更新整備が実施された[20]

  • 本通りマイロード

マイロード事業は、市道本通馬場町線のうち、既に整備済みの銚子銀座商店街ココロードと銚子駅前商店街シンボルロードに接する460メートルについて、銚子市街の中心エリアを貫く交通軸として、都市づくりと地域活性化に役立つような道路整備を企図したものであった。1992年(平成4年)度からの国庫補助事業により、事業費6億4000万円をもって1996年(平成8年)度末に完成した。延長460メートル、幅員20メートル、車道舗装、歩道の擬石平板・自然石舗装、街路灯・信号街路灯の設置、植栽、電線類の地中化等を実施した。特に、この道路はかつて利根川に面した河岸道路で飯沼観音に通じ、みなとまつりのみこしパレードの巡路となることことから、マイロード事業推進委員会を設け、住民のアイディアと協力を得て、みなと銚子のお祭り通りとして、市民に親しまれるような活気あふれる個性豊かな道づくりを目指した。マイロードの完成によって、銚子駅前通り、本通り、銚子銀座通りが連結し、銚子の新しい都市景観が整えられた[20]

銚子商工会議所

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銚子商工会館

銚子商工会議所は地域総合経済団体として市経済の活性化と市勢発展のために重点目標を掲げて地域開発促進を図っており、2023年(令和5年)度においては、洋上風力発電事業による地域活性化及び再生可能エネルギー推進に関する調査研究、広域幹線道路の整備促進、ウィズコロナ・アフターコロナ時代の経営改善策の推進、会員増強と財務の健全強化、中心市街地活性化の推進、事業承継対策支援強化、会員企業の雇用確保及び健康経営の推進、地場産業の結集(農・漁・商・工・観連携)による六次産業化の推進、観光都市づくりの推進等を重点目標として諸事業への取り組みに当たっている[99]

銚子商工会議所では、2012年(平成24年)度から「ちょうしブランド推奨品」認定事業を実施している[100]。また、2014年(平成26年)度からは、銚子商工会議所の主催による「銚子創業スクール」を毎年開催し、独立開業に対する支援を行っている[69]

金融機関

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千葉銀行銚子支店
千葉銀行銚子支店
常陽銀行銚子支店
常陽銀行銚子支店
京葉銀行銚子支店
京葉銀行銚子支店
中央労働金庫銚子支店
中央労働金庫銚子支店
  • 銚子信用金庫本店
    • 市内支店6店舗(外川支店・本城支店・橋本支店・松岸支店・船木椎柴支店・清川町支店)
    • 市外支店21店舗(八日市場支店・飯岡支店・松尾支店・波崎支店・大原支店・勝浦支店・大多喜支店・茂原支店・鹿島支店・神栖支店・東金支店・東庄支店・土合支店・旭中央支店・横芝支店・海上支店・干潟支店・山田支店・千葉支店・佐倉支店・蓮沼支店)

対外関係

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姉妹都市提携

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クースベイ市 エンパイア湖
クースベイ市 エンパイア湖
レガスピー市
レガスピー市

アメリカ合衆国の旗 クースベイ市Coos Bay, Oregon, アメリカ合衆国オレゴン州フィリピンの旗 レガスピー市Legazpi City, フィリピン共和国アルバイ州

姉妹都市協定締結40周年を迎えた2023年令和5年)12月20日には、クースベイ市のサラ・スティーブンス議員が本市を訪問し、両市の記念品の交換が行われた[101]

友好交流協定都市

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桃園市

中華民国の旗 桃園市Taoyuan, 中華民国

2018年(平成30年)春、桃園市からの打診を受けて犬吠埼灯台と白沙岬燈塔の姉妹関係の構築が目指されることとなり、その後は本市と桃園市の都市間交流に切り替えて交流が重ねられてきた。2019年(平成31年)1月には銚子市長が桃園市を訪問、同年8月には桃園市長が本市を訪問した。また、同年10月に本市で開催した灯台ワールドサミットにおいて桃園市関係者が講演を行ったほか、2020年(令和2年)2月には本市の市民10人が白沙岬燈塔を訪れて観音区長の歓迎を受ける等、交流を重ねてきた。その後、桃園市からの提案により、2022年(令和4年)7月11日にオンライン形式による友好交流協定締結式が行われた。灯台や漁港、風力発電の風車等、本市と類似点が多いことが協定締結の契機となった[102]

その他

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ロカ岬

2017年(平成29年)11月には、銚子市国際交流協会(Choshi International & Multiculture Association)が設立された。同協会では、日本語教室や国際交流パーティーを開催し、多文化共生のまちづくりを推進している[103]。このほか、銚子市地域おこし協力隊(多文化共生)による「World Travel in Choshi」等が定期的に開催されている[104]

施設

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警察

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千葉県銚子警察署

管轄区域は本市全域、職員定数は合計約100人である[105]

本市における刑法犯認知件数は、2002年平成14年)以降減少傾向が続いている[69]。人口100人当たり刑法犯認知件数を見ると、本市においては1.101件で、千葉県全県1.551件よりも相当に少なく、59市区町村のうち48位にあって、治安はかなり良好である[106]。なお本市では、2005年(平成17年)に「銚子市犯罪のない安心して暮らせるまちづくり条例」を制定して自主防犯活動を促進しており、市内では銚子市防犯指導員、地域防犯パトロール隊等、様々な防犯ボランティア団体が活動している[69]

警察署

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交番・駐在所

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銚子駅前交番
銚子駅前交番
犬吠埼駐在所
犬吠埼駐在所
外川駐在所
外川駐在所
  • 中央交番
  • 銚子駅前交番
  • 海鹿島駐在所
  • 犬吠埼駐在所
  • 椎柴駐在所
  • 高神駐在所
  • 外川駐在所
  • 豊岡駐在所
  • 豊里駐在所
  • 猿田駐在所
  • 本城駐在所
  • 松岸駐在所

消防

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銚子市消防本部・消防署

本市における消防の創始は、1887年(明治20年)に創設された私設のヒゲ夕消防組である。1894年(明治27年)に国より「時間制規則」が公布されたが、当時、全国的には公設消防組は少なく、ほとんどが自治的な私設消防組で、ヒゲタに続き1896年(明治29年)にはヤマサ消防組が設置され、公設の消防組が組織されるまで、要請によって市中の火災に出動していた。1880年(明治13年)以後、海上村消防組を皮切りに、西銚子町、高神村においても消防組が組織され、1923年大正12年)9月1日関東大震災において火災による被害が甚大であったことを踏まえ、銚子町、本銚子町にそれぞれ消防組が設置された。1933年(昭和8年)の市制施行に伴い、同年12月に銚子町、本銚子町、西銚子町、豊浦村の4消防組を合併して、組織は後の消防団に相当する非常備消防の体制で本部1、部15、救護班1、組員754人からなる銚子市消防組へと改組された。また、1936年(昭和11年)には、消防組本部に本市では初めての常備班が設置され、班長含め7人がポンプ自動車1台の配置により業務を開始している[69]

消防本部

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消防組織法により、消防事務については市町村の責任とされ、これを処理するための機関として、常備消防である消防本部消防署及び非常備の消防団を設置している。消防事務の責任者である消防長のもと、消防本部と消防署(分遣所含む)に大別され、職員113人、20台の消防車両をもって消防事務に携わっている。消防本部は、消防総務課及び予防課の2課15人で構成され、主に予算、人事、施設管理等の総務事務に加え、消防団事務や教急業務高度化推進に係る消防事務、並びに消防関係法令に基づく危険物規制事務や消防設備関係事務をはじめ火災予防に関する専門的な事務を担当している[69]

千葉市市川市に続き県内3番目の消防本部であった[69]。消防本部・消防署の庁舎については、1971年(昭和46年)9月から新生一丁目(従来の庁舎の隣地で元千葉県銚子土木出張所跡)に建設した庁舎を使用していたが、2017年(平成29年)1月、鉄筋コンクリート造3階建て新庁舎が唐子町に完成して移転した[20]

消防署

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消防署は、本署に消防隊、教助隊、救急隊を配置して、常時14人から17人程度の人員を確保して災害対応の中枢的な役割を果たしている[69]2018年(平成30年)9月25日からは、「銚子市消防署所再編計画」に基づき、本署・東部分署・西部分署からなる1署2分署体制に移行した。なお、東部分署は2018年(平成30年)度に新築され、西部分署も2023年令和5年)度に大規模改修工事が実施され、地域防災拠点施設として整備された[20]

消防団

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2017年(平成29年)度においては、最高責任者である消防団長のもと、11分団510人、ポンプ自動車等の車両39台を配備した体制となっている[69]。近年の大会は銚子マリーナ周辺を会場としている[20]

災害発生状況

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本市においては、火災、救急、救助等の事象のほか、地震台風ゲリラ豪雨等の自然災害等、大規模化、複雑多様化する災害に対し、消防機関が一体となって活動にあたっている[69]

火災

本市における火災発生状況は、1949年(昭和24年)から2017年(平成29年)に至るまで、最も少ない件数は2016年(平成28年)の15件で、最も多い件数は1962年(昭和37年)の109件である。1959年(昭和34年)から1978年(昭和53年)までの20年間は、1年間の平均発生件数が最も多く76.3件であったが、近年、火災の発生件数は減少傾向にあり、2009年(平成21年)から2016年(平成28年)までの8年間は、1年間の平均発生件数は25.8件となっている[69]

救急

1951年(昭和26年)4月、本署に救急自動車を1台配備して救急業務を開始、1963年(昭和38年)には消防法の改正により、救急業務が法制化されている。本市における救急出動件数は、全国的な救急需要の増加を受けて1951年(昭和26年)の58件から増加し、2016年(平成28年)の出動件数は2792件となっている[69]。市内の救急病院は、銚子市立病院、島田総合病院、たむら記念病院の3病院である[107]

救助

本市では、法制化に先駆け1980年(昭和55年)に救助隊を発足した。火災の消化活動等に携わる消防隊兼務の救助隊で、2017年(平成29年)度においては、隊長以下18人の体制で、梯子車、救助工作車といった特殊車両や装備品等を駆使して、交通事故、労働災害、水難事故等の災害活動にあたっている。発生状況は、1993年(平成5年)から2017年(平成29年)まで、1年間の平均発生件数で50件前後を推移している[69]

医療

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銚子市立病院

銚子市医師会

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銚子市医師会は5病院29診療所からなる会員数64名の一般社団法人である[68]。診療所では外来を主とする一般診療や在宅診療を、病院は外来診療に加え入院を要する急性期医療、リハビリや療養に関わる医療のほか、老人保健施設等の介護事業を行っている。医師会はそのほかにも休日当番医、夜間小児急病診療所、特定検診、行政との各事業への参加等、本市における医療保健活動の中心的存在となっている[69]。本市における急変時医療救急体制は、主に平日昼間は市内診療所・病院のかかりつけ医、夜間はかかりつけ医または島田総合病院・たむら記念病院・銚子市立病院等の病院、日曜・休日昼間は休日当番医、夜間はかかりつけ医、島田総合病院、たむら記念病院で行っている[108]

銚子市歯科医師会

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会員数は42名である[68]

銚子市薬剤師会

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会員数は40店舗である[68]

銚子市立病院

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2008年(平成20年)7月に運営を休止したが、2010年(平成22年)5月6日に「医療法人財団銚子市立病院再生機構」を指定管理者として診療を再開した[108]2015年(平成27年)4月1日からは「一般財団法人銚子市医療公社」が指定管理者となり[109]、地域包括ケアシステムの一翼を担う公立病院として、診療体制�