トロ・ロッソ STR3

トロ・ロッソ STR3
カテゴリー F1
コンストラクター スクーデリア・トロ・ロッソ
先代 トロ・ロッソ STR2B
後継 トロ・ロッソ STR4
主要諸元
シャシー カーボンファイバー ハニカム コンポジット
サスペンション(前) 鋳造チタン製アップライト, プッシュロッド, カーボンファイバー アッパー、ロウワーウィッシュボーン
サスペンション(後) 鋳造チタン製アップライト, プッシュロッド, カーボンファイバー アッパー、ロウワーウィッシュボーン
エンジン フェラーリ 056 2398cc V8 19,000 RPM Limited NA
トランスミッション フェラーリ 7速 セミAT
燃料 シェル
タイヤ ブリヂストン ポテンザ
AVUS Racing 前:12.0 to 12.7in x 13in Wheels
AVUS Racing 後:13.7in x 13in Wheels
主要成績
チーム スクーデリア・トロ・ロッソ
ドライバー 14. フランスの旗 セバスチャン・ボーデ
15. ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
初戦 2008年モナコグランプリ
出走優勝ポールFラップ
13110
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トロ・ロッソ STR3Toro Rosso STR3)は、スクーデリア・トロ・ロッソ2008年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。デザイナーはエイドリアン・ニューウェイ。パーツ開発の遅れから第6戦モナコグランプリでデビューした。

開発

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基本的には昨シーズンSTR2を正常進化させたマシンである。概観はシャークフィンを装着するなどレッドブル・RB4に酷似しており、エアロパーツもRB4の数戦遅れで導入されている。しかしエンジンは違うことから、ギアボックスやエンジンの補機類はSTR3専用のため、そこのエアロデザインはSTR3独自のものである。

スペック

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シーズン

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イギリスGPでセバスチャン・ボーデのドライブするSTR3

信頼性が向上されたSTR3の投入により、STR2Bでリタイアの続いた状況から一転した。

特に第14戦イタリアGPでは、雨のコンディションでセバスチャン・ベッテルポールポジションを獲得。決勝でも危なげない走りでポールトゥーウィンを果たして、ベッテル自身とトロ・ロッソの前身であるミナルディを含め、初ポールポジション・初表彰台・初優勝を成し遂げた。またフェラーリ以外のイタリアンチームが優勝したのは、1957年マセラティ250Fを駆ったスターリング・モス以来、半世紀ぶりのこととなった。技術・開発・予算などが高騰して、独立系チームが優勝することは不可能といわれているなかでの偉業だった。

最終戦ブラジルGP終盤でも、ドライバーズ・チャンピオン争いの首位にいたマクラーレン・MP4-23を駆るルイス・ハミルトンをベッテルがオーバーテイクしたことにより、タイトルの行方を最終ラップまでわからなくする活躍をした。

親チームのレッドブル・レーシングより先に初勝利を上げ、ここで獲得したポイントにより、コンストラクターズランキングもレッドブル・レーシングの7位を上回り、6位となった。

成績

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太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ポイント ランキング
AUS
オーストラリアの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
BHR
バーレーンの旗
ESP
スペインの旗
TUR
トルコの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
EUR
欧州連合の旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
SIN
シンガポールの旗
JPN
日本の旗
CHN
中華人民共和国の旗
BRA
ブラジルの旗
2008 14 フランスの旗ボーデ Ret 13 17 11 12 18 10 7 18 12 10 13 14 39 6th
15 ドイツの旗ベッテル 5 8 12 Ret 8 Ret 6 5 1 5 6 9 4

ドライバーズランキング

脚注

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