アロウズ・A6

アロウズ・A6
シルバーストンを走行するA6、2008年
シルバーストンを走行するA6、2008年
カテゴリー F1
コンストラクター アロウズ
デザイナー デイヴ・ウォス
先代 アロウズ・A5
後継 アロウズ・A7
主要諸元[1][2]
シャシー アルミニウム モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, スプリング
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, スプリング
エンジン フォード-コスワース DFV, 2,993 cc (182.6 cu in), 90度 V8, NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ヒューランド製 FGA 5速 MT
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム アロウズ・レーシングチーム
ドライバー スイスの旗 マルク・スレール
ブラジルの旗 チコ・セラ
オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ
ベルギーの旗 ティエリー・ブーツェン
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1983年ブラジルグランプリ
出走優勝ポールFラップ
23 (22 start)000
テンプレートを表示

アロウズA6 (Arrows A6) は、1983年のF1世界選手権用に開発されたアロウズフォーミュラ1カー。設計者はデイヴ・ウォス。最高成績は5位。

概要

[編集]

前年型アロウズ・A5を、この1983年開幕戦から施行されたグラウンド・エフェクト・カーを禁止するフラットボトム規定(車体底面を平面とする規則)に適合するよう改良されたのがA6である。

ドライバーは前年からの残留となったマルク・スレールと、フィッティパルディからの移籍となるブラジリアン、チコ・セラで開幕戦を迎えたが、第2戦アメリカ西GP(ロングビーチ)の1戦のみセラに代わって3年前のF1ドライバーズ・チャンピオンであるアラン・ジョーンズを起用、第6戦から新人ティエリー・ブーツェンがセラに代わって正式に加入した。スレールが開幕・第2戦5位、第4戦6位とポイントを獲得する。ブーツェンはシーズンを通して入賞することはなかったが参戦した10戦中8戦で完走しシングルフィニッシュが4度と新人離れした安定感を見せ、予選でのタイムアタックではスレールを上回る速さを見せた。

A6は翌1984年にも開幕戦から第2戦(スレール車は第3戦、5戦から8戦、ブーツェン車は第4戦のみ)まで使用された。

スペック

[編集]

シャーシ

[編集]

エンジン

[編集]

F1における全成績

[編集]

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ No ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1983年 アロウズ・レーシングチーム フォード コスワース
DFV
3.0リッター, V8
G BRA
ブラジルの旗
USW
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
BEL
ベルギーの旗
DET
アメリカ合衆国の旗
CAN
カナダの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
EUR
イギリスの旗
RSA
南アフリカの旗
4 10
29 スイスの旗 スレール 6 5 10 6 Ret 11 11 Ret 17 7 Ret 8 10 Ret 8
30 ブラジルの旗 セラ 9 Ret 8 7
オーストラリアの旗 ジョーンズ Ret
ベルギーの旗 ブーツェン Ret 7 7 15 9 13 14 Ret 11 9
1984年 バークレイ・ノルディカ
アロウズ・BMW
フォード コスワース
DFV
3.0リッター, V8
G BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカの旗
BEL
ベルギーの旗
SMR
サンマリノの旗
FRA
フランスの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
DET
アメリカ合衆国の旗
DAL
アメリカ合衆国の旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
EUR
ドイツの旗
POR
ポルトガルの旗
3 9位[3]
17 スイスの旗 スレール 7 9 8 Ret DNQ Ret Ret
18 ベルギーの旗 ブーツェン 6 12 5

1983年

[編集]
  • コンストラクターズランキング10位
  • ドライバーズランキング15位:マルク・スレール(予選最高位5位1回 決勝最高位5位2回)
  • ドライバーズランキング-位:チコ・セラ(予選最高位15位1回 決勝最高位7位1回)
  • ドライバーズランキング-位:アラン・ジョーンズ(予選最高位12位1回)
  • ドライバーズランキング-位:ティエリー・ブーツェン(予選最高位10位1回 決勝最高位7位2回)

1984年

[編集]

(後継型アロウズ・A7の成績を含む。)

  • コンストラクターズランキング9位
  • ドライバーズランキング20位:マルク・スレール(予選最高位14位1回 決勝最高位6位1回)
  • ドライバーズランキング14位:ティエリー・ブーツェン(予選最高位11位2回 決勝最高位5位2回)

参照

[編集]
  1. ^ 1983 Arrows A6 Cosworth - Images, Specifications and Information”. Ultimatecarpage.com. 2010年8月23日閲覧。
  2. ^ STATS F1 - Arrows A6”. Statsf1.com. 2010年8月23日閲覧。
  3. ^ アロウズ-フォードの成績を含む